ホームへ
履歴書 ダイアリ 旅の足跡 日帰温泉 リンク 掲示板 チャット
||    ≪旅の足あとTOP ||         1日目    |    2日目    |    3日目        ||


淡路島一周歩きの旅!〜前編〜    【1日目】
● 2005年8月13日(土) くもり一時大雨 兵庫県淡路町〜兵庫県一宮町 28,985歩



ぎゅっと密集した民家は、都会のそれとは明らかに違う味わい。
ヘンに名所めぐりをするより、こういう所を見るほうが100倍いい。



「道の駅あわじ」の広場には、すでにやぐらが組まれている。
祭りは今夜あたりか?昼からやってりゃ、参加できたのに。


「震災記念公園」は、大盛況。これは純粋に、この付近に観光
スポットがないからか。地震の災害を利用するとは、うまいなぁ。



写真でわかるだろうか?雨は真横に降っていて、絶えず雷鳴が
とどろく。雨宿りできてなかったら、一生トラウマになってそうだ。

旅の目的

本文の冒頭に書いてしまったが、目的は「歩いて淡路島一周」。
そして、初の試みとなる「自炊」。
さらには、「ゆとりを持つ旅」。

一度自転車で一周したとはいえ、まだまだ隠された魅力はあるはず。
そんなことを感じられたらいいな、というのも、1つの目的。




初自炊、大失敗!でも米の炊ける匂いだけはホンモノだった。
いつか絶対マスターしてやる!それにしても、手間がかかる。



次の日の朝撮影した、テントの様子。中央の小さいのが、僕の。
広いし人多いし、きっと友達とかと来るには楽しいんだろうなぁ。
旅の準備に、時間をかけるのは久しぶりだ。
旅のスタイルを変えるということは、労力がいるものだな。

今回は、歩き旅。
歩き旅は過去に何回か、経験している。
しかし、今回は食事に「自炊」という未体験なことを、大胆にも取り入れることにした。

当然、自炊用の品物を持っていかなければならない。
ただでさえ、歩き旅ではリュックの重さにヒーヒー言ってたのに。
ということで、少しでも軽くすべく、珍しく金をかけてアウトドアグッズを一新した。

特にリュックは、より軽く、よりムレないものを選んだ。
しかしリュックは思いのほか小さく、荷物が全部入らない!
とりあえずムリヤリ荷物を詰め込みつつ、準備は当日の朝へ持ち越しとなった。


朝7時に起き、残りの準備をして午前9時に出発。
天気がくもっているせいか、心なし気分がノリ切らない。
だからといって、こんだけ時間と金かけて準備したんだから、行くしかない。


本州・明石から淡路島を結ぶ、「たこフェリー」。
ほんの小さなフェリーながら、フェリー乗り場には人がいっぱいいた。
スタイルもさまざまで、ライダー、家族連れ、荷物を積まずママチャリに乗る少年、など。
フェリーはたいがい、「田舎帰ります!」とか「旅します!」という人がほとんどなので、どことなく異質に感じた。

フェリーは、活気にあふれていた。
途中、明石海峡をくくるあたりが、豪快ですごい。
これで320円は、安い!


20分の航海を経て、淡路島へ到着。
予定のコースは、ここから島の西側を通る県道を、えんえんと南下する。

県道は道が広くて、バイパスのようだ。
これではすぐに風景に飽きそうなので、一本道を変えてみた。
するとどうだろう、とたんに生活臭のある路地に変わった。
わずか道1本でこれだけ雰囲気が変わるんだから、道ってのは不思議だ。

路地を抜けてすぐ、「道の駅あわじ」があったので、寄った。
何やらお祭りの準備をしている。
せっかくなら、お祭りの最中に来たかったなぁ。
まぁそれでも、出店がそこそこあったので、適当に雰囲気を楽しんだ。


それからは、ただひたすらず〜っと県道を歩いた。
驚くことに、午後2時までは、道脇には何もないのだ。
民家がまばらだったり、コンビニがないのは、まぁわかる。
それより、自販機がないのだ。

よくよく見ると、ところどころに、民家跡がある。
かつては、いくらか栄えていたのだろう。
なんか廃墟めぐりをしているようで、どこかもの悲しい気分になった。


午後3時ごろ、「震災記念公園」なるものを発見。
時間はいっぱいあるし、ちょっくら寄ってみることにした。
公園内には、博物館と土産屋、そして広場がある。

博物館には、阪神大震災のときにできた、断層があるとのこと。
見てみたかったが、入館料は500円。
500円をケチる年齢ではないが、1人で断層見て何が楽しいかと冷静に考え、パスすることにした。

土産屋へ寄り、「じゃこ天」を発見。
じゃこ天って、これ愛媛の名産ちゃうのん?
今年、愛媛で出会って以降めっきりハマってしまったじゃこ天が、なぜここに?
頭にいっぱい「?」を浮かべつつも、気がつけば購入していた。

愛媛のじゃこ天はやや灰色がかっているが、ここのは茶色っぽく、さつま揚げのようだ。
味は、まぁ似たり寄ったり。
材料は、一緒やもんね。


博物館をあとにしてしばらく歩くと、突如空が暗くなりだした。
「これは夕立だな」と悟り、雨宿り先を探した。
相変わらず建造物が少ないが、運良く目の前にガソリンスタンドを発見。
ポツっと頭に一滴水滴が落ちたかと思いきや、案の定、はげしく雨が降ってきた。
懸命にガスリンスタンド向かってダッシュして、間一髪ずぶぬれにならずに済んだ。

ガソリンスタンドの休憩所は狭かったので、中には入らず外で待たせてもらった。
途中、海水浴をしていたらしい中学生が、数人バラバラと入ってきた。
あからさまにこちらを気にしていたが、話しかけるのも面倒なので、言葉はかけずに一緒に雨宿りをした。

それにしても、雨の勢いがすごい!
ガソリンスタンドのいちばん奥で立っているのに、地面に跳ね返った水滴が当たる。
夕立というよりは、嵐か台風のような感じ。
おまけに雷は鳴るし、停電はするし、これではいくらカッパを着ても、絶対歩けない。

それにしても、よくぞ都合のいいところにガソリンスタンドがあったものだ。
これがちょっとした小屋のものかげだったら、雨宿りしていてもズブ濡れだったろう。


30分ほど降り続いた雨は、突然ケロっと降りやんだ。
ガソリンスタンドの人にお礼を言い、また歩き出した。

ここからは民家が多い。
またしても路地裏を選び、歩いた。
廃屋がちらほら見えつつも、なかなか栄えた町並み。
どうやら町並み自体は、江戸時代からずっと残っているものらしい。


いよいよ、あたりが暗くなりだした。
しかし今日は、いくらかキャンプ場に目星をつけていたから、あせらなかった。
完全に暗くなる前に、キャンプ場を発見。
ちょっと余裕をこいて、近くの酒屋でビールとおつまみを買った。

キャンプ場に到着。
テントを張る前に、まずは米を炊くことにした。
一応米を炊く予備知識だけはあるので、手探りで準備した。
米を炊いている間に、テントをたてる。


そして、夕食。
メニューは、先ほど炊いたごはんに、先ほど買ったつまみ(かわはぎ?)をあぶったものに、インスタントみそ汁。

まず、米がシンだらけ。
こんなクリスピーなごはんは、はじめてだ。
それにつまみが、ごはんに合わない。
唯一おいしかったのが、みそ汁。
やっぱり自炊は、難しい。


キャンプ場は、人がやけに多い。
当然、ほうぼうで花火をしている。
まぁ、夏のキャンプ場に花火はつきものなんで、しばらく見て楽しむことにした。

足は、今のところ負傷ナシ。
ただ心配なのが、天気だ。
さっきの夕立なんかが来るのも恐ろしいし、酒屋の近くの民家からもれる、「明日は雨」という天気予報の声を聞いてしまったためだ。
とりあえず、夜のうちには降ってくれるなよ。


||    ≪旅の足あとTOP ||         1日目    |    2日目    |    3日目        ||