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ママチャリ琵琶湖と周辺湖一周    【1日目】
● 2005年4月23日(土) はれのちくもり 大阪府交野市〜滋賀県長浜市 112.9km
旅の目的

目的は例年どおり琵琶湖一周だが、今回はさらに琵琶湖のまわりにある「西の湖」「余呉湖」という2つの湖を一周すること。
ついでに言うならば、GW間近なので、GWに向けての足慣らし。
一泊で行けて道が平坦で、これ以上足慣らしに都合のよい道はないからね。




湖に面した公園。写真ではわかりにくいが、竿を10本ほど
並べている釣り人がいた。外来魚しか釣れないだろうに。


サイクリングロードから見た西の湖。予想に反し、きれいに
整備されている。しかし予想どおり、人通りは少ない。


西の湖にある「西之湖園地」から見た西の湖。水郷めぐりの
船が目の前を通る。船の客からジロジロ見られて、恥ずかしい。


琵琶湖に沈む夕日は、いつ見ても美しい。でもこの時間にまだ
宿にありつけないのは、ちょっと問題。キャンプ場へ急げ!

はじめにことわっておくが、僕はそんな特別に琵琶湖が好きというわけではない。
にもかかわらず、こうして毎年琵琶湖へ行くのは、ただ1泊の旅としては距離的に都合が良く、かつ峠が少ないので、旅はじめとして好都合だからである。

というわけで、今年も性懲りもなく、琵琶湖を一周することにした。
毎年のように行ってるんで、「旅」というより、「ちょっと長めの散歩」という気分だ。
げんに、前日はほぼ前準備をせず、当日の朝にあれこれ用意する余裕すらあった。
が、これが思わぬトラブルの原因となった。
荷物をくくるヒモが、ない。
金と自転車さえあれば旅立てる、という気持ちで余裕ぶっこいていたが、やはり野宿のことを考えると、荷物とそれをくくるためのヒモは必要だ。
母と30分以上も、家の中を探しまくった。

結局見つからず、防犯用のネットで代用した。
いつもなら旅前なのでヒステリックになりがちだが、まぁ“散歩へ行く”だけなので、落ち着いていた。


出発して、見慣れた国道を京都方面へ、ダラダラと走った。
あまりにダラダラしていたため、京都市街と峠を1つパスできる裏道を、行きそびれてしまった。
なんべんも通ってる道なんで、何も考えずに裏道には足が向くはずなんだが、よっぽどダラダラとしていたのだろう。


テンションが上がらない。
なんだか走ってても、全然面白くない。
走ってる途中でそう考えることはよくあるけれど、出発してずっとこんなテンションになるのは、はじめてだ。

11時に、空腹感があったのでラーメン屋へ入った。
が、ひと口食べてみたところで、あまりおなかすいていないのがわかった。
無理やりラーメンを流し込みながら、「食べ終わったら帰ろうか」などと本気で考えた。
結局、これだけ荷物を持ってて日帰りというのはあまりに空しいし、帰ってもやることがないんで、進むことにした。


2つ目の峠をパスし、琵琶湖へ到着。
とりあえず、湖畔にある広い公園へ向かった。

―来て良かった。
目の前に広がる公園の光景が、そう思わせた。
釣りをする人、デートをする人、ローラーブレードでひたすら走る人、日向ぼっこをしている人・・・
いろんな人が、いろんなスタイルで楽しんでいる。
あまりに平和であり、自分もその風景の一部として溶け込んでいることを思うと、急に楽しく思えて来た。


高まったテンションを持続させながら、公園を抜けて琵琶湖の東側へ。
今回は、今まで走ったことのない県道を走ってみた。
素朴な民家をすり抜けて行ったが、どことなく町並みが地元に似ている。

少し走ると、「中山道」という標識が目に入った。
とすると、ここは城下町だったのか。
昔栄えた町ということであれば、うちの地元と共通点があっても不思議ではない。


中山道を抜け、農道を抜け、今回の琵琶湖以外の目的である、「西の湖」へ。
地味な湖なので何もないだろうと踏んでいたのだが、まわりにサイクリングロードが設置されていたり、大自然の残る公園があったりと、意外ときれいな場所だ。
極めつけは、「水郷めぐり」。
櫓(ろ)をこいだ小さな舟が、湖をゆっくり進む。
時折観光案内が聞こえて来ると思いきや、あちらの舟では河内音頭に乗せて地元を紹介。
なんて平和な光景なんだろう。
近くのベンチで腰を落とし、時間が止まっていると錯覚するほど平和なこの場所で、ひと寝入りした。


リフレッシュが終わり、湖沿いに北へと進路を進めた。
太陽が雲に隠れ、めちゃくちゃ寒い!
あまりの寒さに、テンションが一気に下がった。
この時期、こんなに寒かったっけ?

走っててもツラいばかりだったので、現実逃避をすべく、午後4時にコンビニで夕食をとった。
こうやってカップラーメンを食べて一時的に温まっても、また走り出したら寒いんだろうなぁ・・・
またしても「帰りたい」という気分に襲われた。
が、もう時間的に引き返せる場所ではない。


再出発後は、目をぎらぎら輝かせていた。
これだけ寒いと野宿はイヤなので、なるべく屋根のある場所に泊まりたい。
3000円台くらいまでなら、民宿でもあれば泊まってやろう。
そういう気持ちで、とにかく宿泊施設がないかを確認しながら走った。

しかし、残念ながらそれらしきものはない。
というか、毎年通っている道なので、ないことは大体予想していた。

参ったな・・・と思っているうちに、ようやく太陽が顔を出した。
といっても、もう日暮れ間近である。
とりあえず夕焼けを少しだけ眺めたら、元気が出てきた。
気温も、少しだけ温かくなったし。
やっぱり太陽って、偉大だな。
ここにきてようやく、気分を取り戻した。


宿泊地は、毎年毎年来ているキャンプ場。
毎年ながら、この時期は閉鎖されている。
日暮れが近いので、自転車を置いてから、休む間もなくテントを張った。

何とか暗くなる前に、テント設営完了!
ただ、今夜は風がやたらと強い。
ホームセンターで安売りしていたこのテントには、「豪雨や強風に耐えられない」と明記されているので、心配でならない。

今でも、テントが風で変な形になっているのが、中からわかる。
夜中飛ばされないかなぁ・・・


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