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ママチャリ若狭湾周遊    【2日目】
2005年7月16日(土) くもりときどき雨のちはれ 兵庫県三田市〜京都府舞鶴市 152.4km

旅でのお食事

「旅の途中は、可能な限り俗世間から離れる!」と心の中では思っているが、食事はほとんどコンビニに頼っている。
何かしら品物が揃っているし、自転車からあまり離れなくて済むし、お茶が安い(1リットル100円の紙パックがある)し、何かつ都合がよろしい。

本当に俗世間から離れたいのなら、自炊にすべきなんだろうね。
でも、自炊をするには荷物が大幅に増えそうだし、調理から片付けまでの手間と時間が、もったいない。
そもそも、クッキングの技量を持ち合わせていない。

逆にグルメ紀行みたいに、各地の名産を食べ巡るというのも、いいだろう。
でも、これをやっちまうと金がかかりすぎるし、そうそう都合よく名産品が食べられるわけではない。

以上の理由で、やっぱりコンビニになりがち。
他の旅人さんは、どうなんだろう?



田園地帯は、腰を降ろす場所が少ないので休みづらい。
ここは道路の竣工記念碑前。こんなとこ座ってバチあたりかな?


素朴な町並み、栗田半島。海の向こうには、天橋立が
横から見える。それ以外の印象は、正直あまりない。


栗田半島、西から北にかけての道は工事中。工事の気配は
ないけど、この細く険しい道は自転車で走りたくない。


栗田半島、東側の路地裏。マンションやアパートのない、
純日本家屋が続く町並みは、どこかなつかしい。


国道沿いに、突如あらわれた赤レンガの建造物。さらに進むと、
赤レンガが立ち並ぶ一角があった。きれいだが、ちょっと不気味。


赤レンガ造りの雑居ビルにあるカプセルホテル。その名も
「赤レンガ」。やや狭いけど、遊ぶ目的でなければおすすめ!
夏に野宿なんて、するもんじゃない。
暑くて暑くて、寝付けなかった。
ようやく寝られそうだと思いきや、トラックの音がうるさくて、また目が覚めてしまう。
さすがは国道、車が一晩中走ってやがる。

目覚めたのは午前4時。
本当は午前5時半に起きる予定だったが、一度目が覚めてからは車の音で寝付けなかった。


そんなこんなで、寝た気分のないまま走り始めたのが、午前6時。
天気はくもり。
何だか非常にテンションが低い。

おかしい。
天気がどうであれ、通常なら朝イチで自転車をこぐと、何かしら神聖な気分になるのに。
寝不足のせい・・・いや、寝不足で走ったことは何度もあるが、こんな気分にはならなかった。
とすると、考えられるのは・・・
湿度?
湿度が上がって来ているのか?
ということは・・・

「大正解〜!」と言わんばかりに、案の定雨が降ってきた。
朝っぱらから雨にあうとは、先が思いやられるなぁ。


とりあえず近くにコンビニがあったので、朝食がてら雨宿りをした。
コンビニでごはんを食べるときは、いつもコンビニ前のごみ箱の並びに、座って食べる。
行儀が悪く、今風の若者みたいでカッコ悪いのだが、体力的にこれだけは仕方がない。

と、コンビニの店長と思われるかなりご年配の方が、こちらへやって来た。
やばい、怒られる!
でも怒られても仕方ないカッコしてるし・・・

「これ、使えば?濡れるやろ?」
しかし、いただいたのは説教ではなく、1枚のダンボールだった。
どうやら雨宿りしてる僕に見かねて、わざわざコンビニ裏から持ってきてくださったようだ。
お礼を言うと、ニコニコとしたまま、店員さんはお店の中へと消えて行った。
こういうちょっとした温もりが、雨に濡れて冷えた体にしみる。


雨がやんで、再出発。
田園風景が続く国道を、ひたすら走った。
途中二度ほど、雨が降ったので、そのつど雨宿りした。
また、坂道でちょっとキツイと思ったときは、勝負せずに降りて歩いた。

このあたり、ようやく旅に“ゆとり”があらわれたと思う。
今までなら、何がなんでも先へ進んでたからね。


午後も、ゆとりをもって走った。
それにしても、体の底からしんどさがにじみ出る。
暑さのせいか?
湿度のせいか?
どちらにせよ、せっかくゆとりを持って走っているのに、これでは意味がない。


ようやく日本海が見えた。
そのまま一路、はじめの目的地である「栗田半島」へ。
海沿いなのに漁港街という雰囲気はなく、ただ素朴に民家が並んでいた。
地図上ではうねうねした道だったので、てっきり山道かと思っていたが、意外に平坦な道だった。

半島西側を海沿いに北上し、そのまま時計回りに東側へ・・・と行きたいのに、目の前に「通行止め」の看板が!
工事の音はなく、まったくもって工事をしている様子はない。
しかし、本当に工事してて引き返すのもバカらしいし、怒られなんかしたら、恥ずかしくて仕方ない。
ここはすなおに、引き返すことにした。

まぁ、看板の向こうがものすっごく険しい道だったんで、内心ほっとしたのも正直なところ。


引き返しつつも、「せっかく来たんやから東側も見たい!」という衝動が抑えられない。
結局、途中にあった半島の縦断道を渡り、東側へ。

東側は、西側とは違って漁港風の街並み。
同じ半島でも、こうも違うんやなぁ。

東側にも「行き止まり」の看板があり、そこまで行って引き返した。
帰りは、府道より海側の、民家の前にある細道を走った。
ぎゅっと敷き詰められた家々からは、何げない会話や、生活の音が聞こえてくる。
あまりにも平和すぎるこの空間は、ついつい時間が止まっているかのような錯覚に起こしてくれる。
こういう光景を見ると、日々のあわただしい毎日が客観的に見え、小さなことでくよくよしている自分がとても小さく思える。


国道へ戻り、ひたすら東へ。
あらかじめ目星をつけていた、カプセルホテルへと向かった。

途中、やたらと「赤レンガ」という文字が目立つ。
「何だろう?」と思っていると、やがて道路の左側に、赤レンガでできた施設がずらっと並んでいた。
日本海軍の敷地のすぐ隣にあったんで、戦争とかに関係のあるものなのかな?
見学もできるようだったが、日が暮れそうだったんで、行かなかった。
もうちょっと太陽が高ければ、行ってたろう。
いくらゆとりを持つ旅とはいえ、夕方から行動すると、宿が見つからない可能性があるからコワイのだ。


東舞鶴駅前へ到着。
ここはかつて、とあるアルバイトでやって来て、夜の街を徘徊した場所だ。
そのときの風景がやけに頭に残っていて、またそれが目の前の風景と一致する。
かなり過去のことなのに、こんな鮮明に覚えてるなんて、不思議だ。

駅前のこぎれいな雑居ビルに、カプセルホテルがあった。
その名も、「赤レンガ」。
なるほど、さっきの赤レンガというものは、この地域の観光名所なんだな。
ちなみにこのビルも、赤レンガ造り。


フロントの方の接客は、非常にていねいだった。
これなら3,900円でも高くはない。

久しぶりにひとっ風呂浴び、風呂上りにビールをかっこんだ。
今はチューハイを飲みつつ、これを書いている。
旅の途中としては、ちょっと飲みすぎかな?
まぁこれも、ゆとりを持つ旅の一環として、よしとしよう。


明日は主に半島巡りだ。
坂が多いだろうなぁ。
しかし今回はハードな旅を求めてないし、坂がキツかったら遠慮なく歩くようにしよう。


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