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キックボードしまなみ海道周遊    【2日目】
● 2008年9月14日(日) はれ 愛媛県宮窪町〜愛媛県上浦町




人通りが多いと道は走りにくいが、逆にこのように
人通りのまったくない山道は、不安でいっぱいになる。


ちんどん屋、阿波踊り、花傘音頭、人形みこし・・・
あらゆる祭りが混同された、摩訶不思議なお祭り。


整備されたキャンプ場は、夜でも常設の明かりがあるため、
ついつい明るいほうに陣取りがち。虫の気持ちが少しわかる。

けっきょく昨夜は運よく雨があがり、東屋の外にテントを張った。
安心して眠れる、と思っていたら、夜中に若者が公園でたむろ。
花火をしなかったことは幸いであるが、人の声が聞こえると、怖くて眠れない。

昨日に引き続き、非常に目覚めの悪い朝を迎える。
もっと寝たいところだが、すでに住民が公園を散歩しているので、そそくさと朝食をとって退散。

大島を脱出し、伯方島へ。
すると橋の途中で、島に降りられるようになっている。
「身近島」というこの島は、ガイドブックに載っていないほどの、小さな島である。

島に降りる途中と、降り切ったところに、それぞれキャンプ場がある。
前者は完全に廃墟化されており、後者はまだ比較的キャンプがしやすい。
すでに2人、ライダーが野宿していた。
他には何もなく、完全な無人島である。
こういう隠れ家的なところでの野宿は、気持ちいいだろうな。


橋へ戻り、伯方島をスルーして、しまなみ最大級の島・大三島へ。
ここも大島と同じく、民家が多い。

くもりがちな昨日とは違い、今日は朝から晴天。
暑くてたまらない!
それでいて、道のアップダウンが極端なので、のぼりでめちゃくちゃバテる。

逆に下りは長時間続くので、楽しい。
キックボードを横乗りして、スノーボードを乗るような格好で滑走する。
道をジグザグに走るため、ある程度スピード調整にもなる。
それでも慣性の法則は恐ろしく、けっきょくとんでもないスピードになるので、必死にブレーキ。


ある長い下りを終えたあと、キックボードから異音が聞こえる。
異音はやがて、ハンドルにも伝わるほどの振動へと変わった。
やってもうた。
後輪が変形した。

日陰と自販機のある場所までムリヤリ走り、タイヤ交換。
スペアを持ってきておいて、本当によかった。
この備えも、かつてタイヤが壊れてリタイアした経験あってのもの。

キックボードの設計上、ブレーキは基本的に、後輪を踏まなければならない。
長い下り坂だと、踏み続けることになるため、相当の負荷となる。
さらにジグザグ走行が、弱ったタイヤを変形される原因となったのだろう。
下り坂は、もっとゆっくり走ろう。


近くでお祭りの音が聞こえたので、休憩が終わってから見に行った。
路地に、仮装した人らが太鼓を叩き、そのまわりをはっぴ姿の人が踊っている。
お祭りというより、ちんどん屋のような風貌である。

伝統的な地域のお祭りかと思えば、流れる音楽が「2008年オリンピックを大阪に」をテーマにした演歌。
「2008年・北京オリンピック」が、先日終わったばかりなのに・・・
祭りのコンセプトが、まったくもって見えない。


次の生口島へ渡る橋が見えたのは、午後5時半。
大三島をほぼ一周できたし、先を急がず、このへんでゆっくりしよう。
近くに温泉があったので、2日ぶりのお風呂に入ることにした。

入浴料300円と破格ながら、大きめの浴槽である。
風呂を1時間以上堪能し、ついでに休憩所で、閉店の20時ギリギリまで居座った。
どっちみち暗い夜空の下で寝るのだから、少しでも明るい場所にいたいし。


橋のすぐ近くにキャンプ場があったので、寝床はそこに決定。
なんとすぐ近くに、コンビニがあるではないか!
冷えたビールを買い込み、中秋の名月を見上げ、乾杯。
これほどまでに、贅沢(ぜいたく)な野宿はあるだろうか。

唯一、団体キャンパーの発電機の音が、やけに耳障りである。


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