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キックボード能登半島一周    【4日目】
● 2009年9月22日(火) くもりときどき雨 石川県能登町〜石川県七尾市



素朴な集落・穴水町に残る廃線と廃駅。ローカル線が
動いていても、味わい深い風景だったろうなぁ。



トイレが設置されているだけのドライブイン。地元民の
待ち合わせ場所であり、駐車場にもなっている。
深夜2時。
バス停に1台の車が停まったと思えば、ものすごい勢いでバス小屋のドアが開く。

何?
思わず飛び起き、身構える。
と、これまたものすごい勢いでドアが閉まり、車は立ち去る。

いったい何だったんだろう・・・
時間が経過するにしたがい、ジワジワと恐怖心が戻る。


そんなトラブルに見舞われつつ、午前5時半に起床。
いつもより早起きしたのは、バスの始発が午前6時台にあるから。
住民の交通手段としての場所を、侵害してはいけない。

しかし、あいにくの雨。
テントをたたんで朝食をとってから、しばらく待機。
バス小屋の中は寒くないので、特に苦痛ではない。


小雨になったのを見計らい、午前7時に出発。
出発して間もなく差しかかったのは、穴水町という小さな集落。

素朴。
簡易な商店と、簡易な郵便局と、いくつかの民家。
生活するうえで、必要最低限のものだけがある。
こういう小さな集落にこそ、力強い住民の力を感じる。

途中、おばあちゃんが声をかけてくれる。
「ここは名物も名産もない場所だから、山と海だけ見てってね」
そういうあなたも、僕にとっては貴重な風景の1つ。
この“何もない”ということは、大きな名産であり、大きな財産である。


集落を抜けてからは、小雨だった雨が、時おり強くなる。
何日も外にいると不思議なもので、「あっ、これは強く降ってくる」というタイミングがわかる。
とはいえ建物の少ない場所なので、目についた工場を見つけては、屋根で待機。

天気のせいか、昼から元気が出ない。
気分が乗らないときは待機、といつも心には思っているのだが、ついつい走ってしまう。
今回に限っては、距離をかせがないと「能登半島一周」の目標を達成できない、という気持ちが強い。


夕方、七尾市という街に到着。
久しぶりに、開けた街である。
しかしながら、歩道の整備がずさんで狭く、走りにくい。

午後5時半。
ある峠のふもとで立ち止まる。
1時間あれば越えられる峠であるが、1時間後は確実に日没。
急ぎたい気持ちを抑え、安全を最優先して、近くの小さなドライブインで腰を下ろす。


天気予報を見ると、明日は雨模様・・・
まぁ目標達成できなくても、まずは安全第一!
雨なら遠慮なく雨宿りして、ムリと判断したらバス・電車で帰ればよい。

引き返す術があることは、ママチャリ旅とは違う大きなメリットである。


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