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キックボード佐渡島一周    【2日目】
● 2010年9月7日(火) 雨のちくもり 新潟県佐渡市(赤泊)〜新潟県佐渡市(小木町)



本州〜佐渡島を結ぶ、高速船「あいびす」。台風の
影響でゆれが激しく、お世辞にもよい船旅とはいえない。


赤泊の古い町並み。町並みをわざと残しているというより
は、変化する必要性がないので今に至る感じがする。


夜はオレンジ色の街灯が灯る小木の町。しかし宿にあり
つけていない状態で、情緒を楽しんでいる場合ではない。


ようやくたどり着いた、小木佐久間荘YH。
隠れ家といえるほど、小さな民宿である。
心配していた雨は降っておらず、くもり空。
午前6時前に起き、高速船乗り場のある寺泊駅まで、電車で移動。

今回の旅で、1つの楽しみがある。
キックボードのタイヤを、新調したのだ。
なんでも純正ではなく特別作られたもので、滑りが全然違うらしい。


寺泊駅から港まで、40分をキックボードで走る。
なるほど、よく滑る!
タイヤの違いで、こうも違うものか。
ただブレーキがやや甘い気がするので、スピードには注意しなければならない。


遅れることなく、高速船へ乗船。
風景を楽しもうと思っていたが、甲板は立ち入り禁止である。
仕方なく地図でも読もう、と思っていたが、それどころではない。

ゆれが激しい!
台風が近づいているせいか、大きく波がたっている。
こうなれば当然、酔ってしまう。

経験上、こういうときは眠ってやり過ごすしかない。
途中何度か目覚めるが、眠っている間に酔いがまわっていて、常に気持ちが悪い。


地獄の1時間を過ごし、佐渡島へ上陸。
無残にも、思いっきり本降り。
仕方がないので、フェリー乗り場でひたすら雨宿りをする。
一箇所にずっといては退屈なので、フェリー乗り場近くのバス停・民俗資料館を転々として、風景を変えながら時間をつぶす。

午前10時半から雨宿りし、午後3時にようやく小雨に。
4時間半も雨宿りすると、小雨なんて何とも感じなくなる。
思い切って出発し、はじめにフェリー乗り場近くの「赤泊の町並み」を通る。
昔ながらの古い家屋が並び、ところどころで廃村独特のにおいがする。


ようやく出発できたと思いきや、30分ほどして再び本降り。
あわてて近くの東屋に逃げ込む。

まわりに民家はなく、道路越しに広がる海も、悪天候でほとんど見えない。
あまり整備されていない東屋は、ほうぼうにクモの巣が張り巡らされ、ちょっと移動するとたちまちクモの巣が体にへばりつく。

こんな最悪なコンディションにもかかわらず、なぜかこの時間が、楽しく感じられる。
長年旅を通じて備わった独特の感性である。


雨はまた30分ほどでやみ、再出発。
走っていると、ある女性に声をかけられる。
一見してお寺の方だとわかるのは、その女性らしからぬヘアスタイルによるもの。

旅の話をいろいろ聞いていただいたうえ、買い物袋からひと房のバナナをいただいた。
体力を使う旅なので、バナナは非常にありがたい。


スーパーで夕食を買い、雨宿り中に予約したユースホステルへ向かう。
手持ちの地図で場所を確認するが、場所がわからない。
携帯電話でユースホステルに問い合わせてみたら、電波が悪くて会話にならない。

あたりが暗くなることにあせりながら、目についたガソリンスタンドへかけこむ。
すると、周辺地図を手渡していただき、ていねいに場所を教えてもらう。
なるほど、手元の地図が思いっきり間違っているようだ。


そこからユースホステルまでの道は、ひたすら上り坂。
あたりは真っ暗。
急ぎたいが、上り坂なのでスピードの出しようがない。

ユースホステルまでの距離は意外に長く、疲れがピークに達したころ、ようやく到着。
寝室は家屋の2階の大広間で、客は僕1人。
残念なのが、寝室以外のトイレ・風呂・冷蔵庫などが、完全にその家の家族と共用であること。
ゆっくり休んで疲れをとりたいのに、なぜか気遣いしてしまう。


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