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キックボード紀伊半島一周    【6日目】
● 2011年5月4日(水) はれ 和歌山県すさみ町〜和歌山県御坊市



日本一の梅干生産量を誇る、みなべ町。梅干の
巨大オブジェが、脳ノミみたいでグロテスク。


松林が、町をまるごと飲み込んだたかと錯覚するほど
広範囲に広がる、煙樹ヶ浜。日陰が多くて涼しい。


いやいや、どこがアメリカ村やねん!ただのしなびた、
港町。まぁこれはこれで、好きな雰囲気やけどね。
朝食も、やはりカップラーメン。
さすがに2食も続くと、気持ちが悪い。

今日は走行距離が長いので早起きし、出発は午前6時半。
出発のとき、宿のおばあちゃんが、何とパックにたくさんしきつめたおにぎりを渡してくれた。
ということは、もっと早い時間から準備してくれていたのだ・・・
純粋に感動し、見えなくなるまで見送ってくれたおばあちゃんを、何度もふり返っては手を振った。


出発してからは、上りと下りのくり返し。
昨日の昼から、ずっとこんな感じが続く。
海岸の風景がきれいだといえ、さすがに見飽きてしまう。
おかげに路肩がせまいので、気をつかって走らないといけないので、疲れる。

昼前に、田辺市へと到着。
やたら久しぶりに「街」を見た気分。
人がいっぱいいて、建物がたくさんあるということに、安心感を覚える。
しかし、何度も信号待ちをしないといけないとか、人を避けて走らないといけないとか、これはこれで走りにくい。


はじめて休憩したのは、午前11時を過ぎたあたり。
何と、4時間半ぶっとおしで走っていた!

走らないといけない距離が長い、と思っていたせいか、ついつい無意識にがんばってしまった。
おかげで、ずいぶんと距離はかせげた。
よくがんばったものだ、とおばあちゃんのおにぎりをいただきつつも、自分のがんばりを自画自賛。


昼食後、みなべ町へ到着。
ここは梅干しの生産が日本一らしく、ところどころに梅干しの販売店がある。
町のいたるところで、梅のいい香りがただよう。

ただ、あるお店の看板にあった巨大が梅干しが、形がリアルすぎてグロテスクで、ちょっと気持ちが悪い。


さらに先へ進むと、またも上り下りの坂が続く。
ただ昨日おとといと違うのは、まわりに家屋がいっぱいあること。
都心に近づいているということをイヤでも感じ、もうすぐ旅が終わりだという意識が、芽生えてくる。
そうなると一気に旅気分がさめてしまうので、「まだ旅の途中だ!」と無理やり自分に言い聞かせた。


宿のある御坊の町に着いたのは午後4時。
まだ時間も早いので、寄り道をすることに。

御坊より西に進み、煙樹ヶ浜へ。
途中、広範囲に広がる松林を抜けて行く。
今までいろんな松林を走ったが、町を飲み込まん勢いの巨大なものは、はじめてである。

日陰が多く、暑さがかなり緩和される。
というより、むしろ寒いくらい。

松林を越えた先にある浜には人がいっぱいいて、平和な空気が流れている。
目の前でBBQをやっている姿を見ると、とたんに孤独感が押し寄せてくる。
1人旅もじゅうぶん楽しいが、やはりみんなでワイワイとBBQをしているほうが、楽しいに決まっている。


さらに先には、「アメリカ村」という集落。
地図に書いている情報によれば、多くのカナダ人の移民がいるそうな。

しかし実際到着して、愕然とする。
どこがアメリカ村?
どう見ても、ただの古きよき日本の漁村である。
わざわざ急勾配の坂を何度も上り下りして来たのに、とんだ肩透かしをくらう。


宿に着いたのは、午後6時。
ここが今回の旅の、最後の宿となる。

最後だというのに、やたらと右ヒザに違和感がある。
明日も、けっこう距離があるというのに。
まさか、最終日でリタイアなんてことにならないだろうか?

ほんと、心配事の絶えない旅である。


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