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キックボード大阪→東京    【7日目】
● 2011年8月18日(木) くもりときどきはれ 静岡県富士市〜静岡県熱海市



東洋一の湧き水、柿田川湧水群。水の青さが
ほんのひととき猛暑を忘れさせてくれる。


箱根峠の回避路。ひたすら上り坂が続くも、
覚悟を決めていたためか、あまりしんどくない。


写真では伝わらないが、めっちゃくちゃ急勾配の下り坂。
下りなのに歩かないといけないので、もどかしい。


熱海の商店街は、観光客でごった返している。
久しぶりの人の群れに、少し安心感を覚える。


めちゃくちゃ近くで打ち上げられる花火。
ここまで旅をしてよかった、と心の底から思う。
特に何があったわけでなく、特異な体質でもない。
にもかかわらず、午前2時にふと目覚めてから、何だかものすごく怖くなった。

旅をしていると、たま〜に起こる現象である。
こうなると、1時間は眠れなくなってしまう。
疲れているというのに。


昨日の早起きの教訓にならい、午前6時過ぎに出発。
しかし今日は朝から、無性に蒸し暑い。
湿度による暑さはどうにも避けようがない。

出発早々道に迷い、スマートフォンで軌道修正しながら進む。

路肩の狭い道に差しかかったとき、ふと海沿いを見ると、大きな堤防が目にうつる。
もしやと足を運ぶと、案の定、堤防の上が道になっていた。
車両は関係車両しか走れず、実質ジョギングやサイクリングする人だけの、歩行者天国となっている。
車を気にせず走れるというだけで、こうも快適なものか。

ただただ、だだっ広い砂浜と大海原が、視界に広がる。
風景が変わらないと飽きそうなものだが、むしろいつまでも走りたくなる。


堤防を降り、相変わらず狭い路肩の道を突き進んだところで、市街地へと差しかかる。
ひときわ大きな公園があったので、そこでひと休憩。
なんでも、「柿田川湧水群」という場所で、湧水の量が東洋一だそうな。

湧水は無料で見学ができ、円形の大きな穴から、ボコボコと沸いているのがわかる。
コバルトブルーの水と、そこに住む魚たちの光景に、自然の美しさを感じる。

見学の後は、ベンチでゆっくり休憩。
公園に自然が多いためか、めちゃくちゃ涼しい!


そこからは、ごく斜面がゆるいながらも、上り坂が続く。
この先、この旅いちばんの峠である。

地図をよくチェックし、峠に差しかかる直前のコンビニで、昼食を買う。
ここ数日続くパターンであるが、ごはんを食べるための日陰がない。
といって、日陰を探している間に峠に入ってしまいそうなので、道路の向かいにある大きな病院へ。

駐車場の一角が日陰になっているので、遠慮なく座り込む。
意外に人通りが多いながらも、ゆっくりと休憩をする。


いよいよ、峠に差しかかる。
箱根の回避路とはいえ、急坂がひたすら続く。

もちろん、ほとんど歩きながら進む。
暑くてしんどくはあるが、じゅうぶん覚悟していたので、それほど辛くはない。


ほとんど建物が見えない道をひたすら走り、体力の限界が近づいてきたところで、ガソリンスタンドを発見。
休憩するなら、ここしかない。
といっても、給油所で座ると迷惑だし危ないので、ガソリンスタンドの裏手へ。

「そこで何してる!」
休憩していると、ガソリンスタンドのオーナーと思われる人がやってきて、どなられた。
どうやら、不審者と間違えられたらしい。
まぁ、ある意味不審ではあるが・・・ナリを見て、不審かどうかくらいはわかりそうなものだが。

はじめはギクシャクしていたが、途中から和解。
再出発のときは、お互い手を振り合ってお別れをした。


トンネルを越えると、ようやく下り坂。
それが、ものすごく急な勾配である。
あまりに急すぎて、ほとんど歩いて下る。

といっても、道は狭く歩道がない。
カーブが多く車がそこそこ多いので、本当に怖い。


坂をかなり下ってあらわれた町は、日本有数の温泉地、熱海。
古めかしい町だというのに、人がやたら多い。

午後4時半という早い時間に、宿を見つけてチェックイン。
宿の両親が非常によい人で、旅の話にも食いついてくれて、非常に気持ちのよい接客をしてくれた。

チェックインのときに紹介されたのが、花火大会。
たまたま今日は、熱海の花火大会の開催日だそうな。
しかも、旅館に泊まっている人は、専用の場所が用意されているとのこと。


お風呂を済ませ、花火大会の前に軽く夜の町を散策。
射撃場やスマートボールなどの、レトロな温泉地名物をナマで拝めて、感激!
どこか小さな居酒屋で腹を満たそうとしたが、目移りばかりして、結局弁当屋の弁当を花火会場に持参。

花火は、30分くらいの短いもの。
しかしながら、港からすぐ近くの埠頭で打ち上げているので、めちゃくちゃ距離が近い!
視野いっぱいに広がる花火に、会場みんなが喝采。

ただただ感動。
旅をしていてよかった、と今回の旅で唯一、心の底から思える。


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