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キックボード九州一周〜前編〜    【4日目】
● 2013年5月1日(水) はれときどきくもり 大分県大分市〜大分県佐伯市



人通りも少ない小さな川の河川敷で、
こいのぼりの群れ。何とも癒される。


石畳の続く、城下町風景。礼儀正しくあいさつしてくれる
中学生にキックボード姿を見られるのは恥ずかしい。


国道から見える、イルカの群れ。時間が
心配ながらも、しばらく見入ってしまう。
天気は無事回復し、ひと安心。
朝から、工業地帯を走る。
トラックがたくさん走るためか、道路の幅が広く、路肩もじゅうぶんな広さがあるため、走りやすい。

気分よく走っていると、いつしか道はさびれた集落へ。
あれっ、こんな道走る予定はなかったのだが。
地図を確認してみると、途中で右折しなければいけないことを、うっかり見落としていた。
出発前、もっとよく地図を確認しなくては。


海ののぞめる道の駅で、1回目の休憩。
少し高台になった東屋へ行くと、1人のおっちゃんがいて、声をかけてくれた。
キックボードの旅をひどく気に入ってくれ、1つ質問を答えては、愉快そうに笑う。
ただ、方言がかなりきつく、しっかり聞き耳を立てないと、質問がよくわからなかったりする。


そこから先は、半島のようになっている。
半島をパスすれは1時間以上の節約になるのだが、そんなに急ぐことはない。
あえて、時間のかかる半島周遊のコースを選ぶ。

海沿いの道を、ひたすら走る。
すると、いつしか道は狭くなり、とんでもなくでかい工場が並ぶ、工業地帯へとさしかかる。
またしても、曲がる場所の見落とし。

現在地すらよくわからないので、スマートフォンのナビ機能を使い、正しい道へ向かう。
引き返すことが嫌いな性格なので、昔であればそのまま突き進み、とんでもない時間のロスをしていただろう。
あらためて、スマートフォンの利便性を強く感じる。
ただ、気持ち的には旅の最中、あまり使いたくはないのだが。


海沿いの道から少し離れ、田園と住宅の広がる場所へ。
すると小さな川沿いに、小さなこいのぼりがたくさん並べられている。
1キロは続いているだろうか。
その川沿いの道を走ると、何ともいえないしあわせな気分になる。


そこからすぐ、臼杵という、城下町の町並みを残しているという場所へ到着。
せっかくなので、観光していくことに。

石畳が敷き詰められ、代官屋敷風の建物が残る。
これらの道が何本か枝分かれし、意外に広範囲にのびていて、なかなか見ごたえがある。

メインストリートは土産屋が多く、いつもなら喜んで1軒ずつ寄るのだが、旅の最中だし何も買うあてもないため、パス。
わき道に入ると、多くの中学生が写生をしている。
元気よくあいさつしてくれ、教育が徹底されていることには感心する。
が、さすがにキックボードで走る格好を見られることは恥ずかしく、あまりゆっくり風景を楽しめなかった。


かれこれ1時間観光し、ひと休み。
これからの道程を確認するべく、地図を確認して、びっくり。
距離を読み違えており、あまりゆっくりしていられないことに気がつく。
そしてあわてて、再出発。


途中、長いトンネルにさしかかる。
トンネルなど慣れっこであるが、いかんせん歩道の足場がめちゃくちゃ悪く、タイヤが回らない。
ここに来て、さらなるタイムロスを強いられる。

非常に危ないが、後方から車が来ていないことを確認しては車道に降りて進み、しばらく走ってまた戻る、のくり返し。
トンネルでは、音が反響するため、後方からくる車を音で確認することが困難なので、厄介である。


命からがらトンネルを抜けた後は、海沿いの道。
ある家族が、特に観光地でもないだろう場所に車を停めて、歩道から海を眺めている。
何があるのか、海に視線を送ると、すぐにわかった。
水面では、黒い物体がうごめいている。

イルカだ。
しかも、何匹もの群れ。
エサをとっているのだろうか、たまにしか水面に出てこないながらも、圧倒的な存在感である。

国道沿いの、何の変哲もない道で、こんな珍しいものが見られるなんて。
風が冷たく寒いなか、しばらくずっと見入っていた。


時間は心配するほどでもなく、予定どおり午後6時には宿へチェックイン。
佐伯市の駅前はそこそこ栄えており、「飲み屋街」「スナック街」「一般商店街」の3本の通りが川の字に並んでいる光景は、印象的。
たまには夜は外食しよう、と外をウロついてはみたものの、これといった名物もなく、結局スーパーの惣菜で済ませることとなった。
食費をおさえてしまうのは、貧乏旅をしていた昔の名残だろうか。


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