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キックボード沖縄一周    【1日目】
● 2013年9月5日(木) くもり一時はれ 沖縄県那覇市〜沖縄県中頭郡北谷町




街路樹が、ハイビスカスやら、ガジュマルやら。
こういう何げない部分に、異文化を感じる。


アンティークショップが並ぶ一角。海外ものばかりで、
キックボード旅でなければ余裕で1日つぶれそう。

旅の目的

キックボードで、沖縄本島を一周。
ママチャリ日本一周のときにパスした、北部もまわる。
宿は、ゲストハウスで。




リゾート地を思わせる、海沿いの住宅地。やたらダイバー
ショップがあり、どちらかといえば苦手な雰囲気。


これ、宿か?どう見ても、独身者の部屋やろ。
ただただ、居心地の悪さしか感じない。
実感がない。
本当に、たどり着けるのだろうか。
そんな不安感は、行きの電車が遅延することで、ますます増大してゆく。

以前沖縄へ行ったのは、15年前。
ママチャリで日本一周していたときである。
行きは四国→九州を経たので1週間かかり、帰りはフェリーで3日かかった。

だからこそ、とてつもなく遠いところであるという印象がある。
それを、飛行機でたった2時間で行けるのだ。

何ともモヤモヤした気分をよそに、無事飛行機に乗車。
まわりは若者だらけで、居心地の悪さを感じながらも、沖縄へ上陸したのは午後1時半。


天気は晴れ、ではあるが、大きく黒い雲の塊がある。
いつ降ってきても、おかしくない状態だ。

30分ほど走ったところで、遅めの昼食。
沖縄そばのお店に入る。

麺はラーメンよりやや太めで、やわらかめ。
名前どおり「そば」のほうに似ている。
スープはあっさりで、まあまあ。
しかし、ラーメンでいうチャーシューにあたる豚の三枚肉が、しっかり味付けされていて、うまい。

途中から、泡盛にとうがらしが漬け込まれた調味料「島とうがらし」を入れる。
泡盛そのものはあまり好きでなく、はじめは泡盛の香りに抵抗を感じる。
が、次第に味と香りが、クセとなる。


那覇の中心地にあるビル街を抜け、ひたすら国道を走る。
海が見えないせいか、くもっているせいか、どうも「楽しい!」という気分がわいてこない。
以前ママチャリで来たときは、ただただ感動ばかりしていた気がするのだが。
もしくは、過剰に期待をしすぎているのか。

しばらく走っていると、やたらとアメリカ雑貨屋の並ぶ通りにさしかかる。
いずれもアンティークであったり、個性的であったりと、非常に気になる。
が、さすがに雑貨をかついで走るわけにもいかない。
プライベートであれば、1日かけてでも見てまわるというのに、残念である。


通り過ぎる人は、やはり外人さんが多く、また、いかにも「沖縄」といえる、濃い目の顔の人が多い。
それに気がついたころ、徐々に沖縄を感じはじめるようになる。


午後4時半、タイヤから異音がするので、近くの公園で止まる。
タイヤの交換もだが、そろそろ宿を決めなくてはいけない。
今回、まったく宿を予約せずに出発しているのだ。

スマホで旅行サイトを見てみて、びっくり。
昨日まで空室のある宿がいっぱいあったのに、ほとんどなくなっているではないか。
ちょっと油断しすぎた。

あわてて他のサイトなどで調べ、電話をして、2軒目で何とか宿泊OKをもらった。
調べているだけでも、軽く30分は浪費したので、明日からもっと事前に宿を調べなければ。


再出発して30分ほどしたころ、ようやく沖縄の海の景色が広がる。
のはいいが、海面は西日に照らされており、海の色がよくわからない。

そこから宿までが近くなので、ついでにまわりを散策。
海沿いはダイバーショップが並び、路地を入ればレンガ造りの家が立ち並ぶ。
ちょっとしたリゾート地、といった雰囲気。
ではあるが、もともと沖縄はレンガ造りの家が多いし、よくよく見ればただの住宅地であることに気がつく。


そしてチェックイン。
ダイバーショップ風の、ゲストハウスである。

しかし、宿の人がいない。
困惑しながら、電話をかけてみると、どうやら宿の人間が外出していて、不在だそうな。
責任者が同じ相部屋に泊まるそうで、はち合わせしたときに払ってもらえればよい、とのこと。

先に部屋に入ってよいとのことだったので入ると、えらい散らかりよう。
ベッドが4つあるのだが、そのまわりにゴミは散乱しているし、シャツが何枚も干されているし。
まるで、ひとりぐらしの男性の家にお邪魔している気分である。

さらに驚くのは、僕の上のベッドにはクレジットカードがそのまま放り投げられていたり。
責任者のベッドであろう場所には、3万円が放置されていたり。
ちょっと常識から逸脱しすぎていて、逆に恐くなる。


荷物を置き、スーパーへ夕食を買いに行き、ちょうど帰りに日没。
まんまるの太陽が、視野一面に広がる海に沈んでいく姿はきれいでならない。

宿へ戻り、ロビーへ入るも、他の客はだれもおらず。
沖縄の宿では、もっと旅人らが集い、ワイワイ楽しめるものだと期待していたのに、残念。
それよりも、暑い!
ロビーのクーラーは有料制らしく、さすがにそんなところでお金は使いたくないので、ガマンしながらひとりさびしくごはんを済ます。

そしてベッドに戻り、この文章を書いている午後9時半時点でも、責任者は帰らず。
こんな野放し状態、宿として大丈夫なのだろうか?


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