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キックボード沖縄一周    【4日目】
● 2013年9月8日(日) はれのち雨 沖縄県今帰仁村〜沖縄県宜野座村



車道より広い幅をとって、なぜかソテツを植林。人通りも
少ないこんな道で、一体何がしたいのだろうか。


こんなにわかりやすい集中豪雨、見たことない!
と、遠目で見ていた余裕も、1時間後には消える。


デジカメでさえ、アスファルトをたたく雨粒が撮影できる
くらいの豪雨。旅至上、最高であり最悪である。


体力の限界を感じたときに、マラソン大会に遭遇。
これを見ると、なぜか休憩したくなくなる。


間違いなく集落のシンボルであろう、ひときは大きな
ガジュマルの木。夏の陽射しを避けるには最適。


実は宿を出るまで、ラウンジを兼業していると思って
いた。オシャレすぎる空間は、逆に落ち着かない。
どうも目覚めが悪い。
おそらく、昨夜は飲みなれない泡盛を、夕食時に飲んだためであろう。

朝食も、お庭でいただく。
午前6時過ぎという早い時間にもかかわらず、おばあちゃんもいっしょにテーブルに座り、いろいろな話を聞かせてくれる。

実にさわやかで、のんびりとした時間。
いつまでも、こうしていたい。
そんな気持ちを何とかこらえ、出発。


今日も順調に、朝から暑い。
コンビニを見つけて休憩をしたとき、非常食としておかしを購入する。
旅2日目に味わった、「食事抜き」という恐ろしい経験を、繰り返さないためだ。

そこからは、ひたすら海沿いの道。
ひたすらきれいな景色が続く。
が、途中に建造物が少ないし、とにかく暑いため、あまり楽しい気分にはならない。

やがて、沖縄本島の西部から東部へと抜ける、国道へさしかかる。
住宅地に囲まれた細い道を進むと、やがて上り坂。
この旅ではじめての、本格的な峠越えである。


東部へと到着。
そこから南下するのだが、またしても山道が続く。
とにかく集落の少なさには、びっくりだ。
東部というのは、こんな地味なのだろうか。


午後1時、集落のある道を走っているのに、食べ物屋が見つからない。
と思っていると、雨が降り始める。
あわてて人の家の軒下で雨宿りする。

ついでに、朝方購入したおかしを、昼食として食べる。
非常食が、こんなに早く役立つとは。

雨が小降りになったのを見計らい、再出発。
そこからは、歩かないと上れないほどの、急坂が続く。
昼食を済ませておいて、よかった。

と安心しているのもつかの間、再び雨が本降りに。
そのころには、すっかり山道に入っており、雨をしのげる場所がない。
ただ、前へと進むしかない。

上り坂のピークに近づけば近づくほど、雨は強くなる。
本降りというよりは、豪雨と言うべきか、とにかくはげしい雨。


ようやくバス停を見つけ、雨宿りができたのは、ズブ濡れになって1時間も経ったころだ。
時おり小雨になっては、また強く降ったりのくり返し。
特にあわてるでもなく、じっくりと待つ。

小雨と本降りのスパンが短くなってきたところで、思い切って再出発。
この判断が、大正解だった。

と思えたのは、はじめだけ。
しばらくして、とんでもないほどの豪雨にあう。

坂道だというのに、道が軽く洪水をおこすほど。
ちょうどタイヤが、まるまる浸かってしまうほどの量である。
今まで旅の途中に何度も雨にあったが、これほどまでに激しいのは、はじめてである。

さらに、下り坂にさしかかると大変。
片足でブレーキをかけようにも、摩擦が起こりにくいため、なかなか止まらない。
また、後ろから来る車にも、細心の注意を払わなければならない。
旅史上、もっとも危険なシチュエーションである。


命からがら、ようやく山道が終わっても、海沿いの道は依然坂道が続く。
雨の勢いはだいぶましになったものの、まだまだ降り続く。

さすがに体力の消耗も激しいので、休憩したい。
と思っていた矢先、対向車線に多くの人が見える。
どうやら、マラソン大会が開催されているようだ。

疲れているのに、こうも多くの人の目があると、休憩しづらい。
ゴール間際でバテバテになっているランナー達を尻目に、こちらもバテバテながらがんばってしまう。
こうなると、休憩をしなくともがんばれてしまうのだから、不思議である。
同じように自転車レースとぶつかった、2009年に能登半島を一周したときを思い出してしまう。


やがて、雨がやむ。
というか、道が乾いている。
どうやら雨は、局地的なものだったようだ。

ようやくここで、念願の休憩。
どのくらい走ったかを地図で見ようとしたときに、思わぬ衝撃が走る。
地図が、雨でベチャベチャになっている。

地図はコピー機で複写したものを持ち歩いているのだが、もちろん防水性はない。
折りたたんだ状態なのだが、ヘタに広げようものなら、破れてボロボロになってしまう。
そもそも地図がなければ、旅が続けられない。
溶けかけた紙をていねいにはがしては、広げて乾かすという、地味な作業を強いられることとなる。


夕方になり、タイヤ破損。
交換しようとすると、タイヤの中心部分にあるベアリングという部品が、なかなか取れない。
たまに取れにくいときはあるが、今回は特にしぶとい。

このまま外れないのでは?とあせり出したころに、またしても雨が降る。
もう、踏んだりけったり。
ここまで1日ひどい状況が続くと、逆に笑えてくる。


何とかタイヤは交換でき、雨もすぐに止み、午後7時にゲストハウスへ到着。
ただ、宿の人は買い出し中とのことで、中には入れない。
ちょうど宿の目の前に小さな商店があるので、そこで夕食を買い込む。
この商店がなければ、またも夕食抜きになっていたので、非常に助かる。

ビールを飲みながら、宿の玄関先にあるイスで待機。
すると、そこのお宿の所有者っぽい人が、話しかけてくれる。
かなり沖縄のスラングが強く、本人も何とかこちらの言葉に近づけて話してくれる。
それでも中に入れないのは、他の人に鍵を委ねているのだろう。


やがて、宿の人・男女1人ずつが帰ってくる。
建物の中は、アンティーク雑貨やらレコードやらが並び、ソファーが置いてある。
ちょっとこじゃれた、バーかラウンジといった雰囲気である。
というか、バーとゲストハウスが併設されているのか?とも思え、ロビーでどのくらいリラックスしていいのかわからず。
v 食事中、ドラゴンフルーツをいただき、お宿の人と少しだけ話をする。
どうやら、午後11時ごろに、もう1人お客さんが来るそうな。
午後10時には寝たいのに、起こされそうでイヤだな。
といっても、それがゲストハウスというスタイルなのだから、文句は言えない。

それにしても、暑い!
ベッドルームは風通しが悪く、備え付けの扇風機は動いているものの、その程度ではとてもしのげたものではない。
最後の最後まで、苦悩を強いられる1日である。


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