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キックボード沖縄一周    【5日目】
● 2013年9月9日(月) はれ一時くもり 沖縄県宜野座村〜沖縄県うるま市



まさにアメリカンスタイル。いや、メキシカンかな?
この雰囲気は、日本人の感性では出せない。


ただひたすら、えんえんと続く直線道路。
風景が変わらないほど苦痛なものはない。


まさに沖縄のイメージどおりの家屋が並ぶ、
浜比嘉島の住宅地。沖縄の風景はこうでないと。
いつも目覚ましを使わなくても午前6時には目覚めるのに、今朝は1時間も寝坊した。
やはり昨日は、精神的にも体力的にも、過酷だったのだろう。

出発してしばらく、アップダウンが続く。
坂を登ると山道で、下ると港町の集落が続くことはよくあるが、その逆。
丘にのぼるほど集落が多いという、珍しい光景が続く。


相変わらず暑く、1時間ごとにたっぷり休憩をする。
ある休憩場所は公園だったのだが、どうやら城跡らしい。
レンガ造りの骨組みが広範囲に広がる姿は、圧巻である。
廃墟好きとしても、造形美がたまらない。

また、この公園ではあちこちで、おじさんらの小さなグループが見られる。
いずれも、午前中だというのに、泡盛で酒盛りをしている。
いかにも沖縄っぽい光景で、少しうらやましい。


正午過ぎに、空腹感を覚える。
が、そういうときに限って、集落のない場所を走っている。
旅では、よくあることだ。

次に見つけた飲食店には必ず入る、と心に決めて、空腹状態で30分。
米軍基地のすぐ近くにある、タコス屋さんへ入る。
さすがは米軍基地近く、店内のカウンターのパネル、ネオン、ポスターなどが、すべてアメリカンスタイル。
壁一面に張り巡らされた、お客さんの写真も色あせていて、味がある。

タコスは、もちろんうまい!
食後はじゅうぶん水分補給をしつつ、いちばん暑い時間帯を避けるべく、1時間ほど居座る。


再出発すると、空には厚い雲がかかる。
いつ降り出しても、おかしくない雰囲気。
ふと、昨日の悪夢が頭をよぎる。

不安を覚えつつも走っていると、いつしか雲はどこかへ消え、再び快晴となる。
安心感よりも、暑い!
休憩をこまめにとりながら、ひたすら走る。


沖縄本島より東にある離島、「平安座(へんざ)島」へ到着。
離島とはいえ、本島と橋渡しにあるためか、そこそこ栄えている。
そこからは、南の橋を渡ると今日の宿がある「浜比嘉(はまひが)島」へ行ける。
が、まだ宿へ行くには時間が早い。

平安座島を、そのまま北東へと進む。
左に石油基地、右に防波堤という形式が、えんえんと続く。
30分くらい、まったく景色が変わらない、どえらい直線である。

やがて直線の道は終わり、小さい川を隔てた宮城島に到着してから、休憩。
そこからもう少し進むと、さらにもう1つ離島があるのだが、体力が持たずに断念。
暑さのせいか、旅中の乱れた食生活のせいか、どうも「もう少しがんばろう!」という意欲がわいて来ない。

平安座島へ戻り、商店で食料を買い出し。
ガマンできず、ビールを1本空けてから、浜比嘉島へ。


リゾート地かと思いきや、実に素朴な集落。
これぞ沖縄、といわんばかりに、オレンジ色の瓦屋根にレンガで囲まれた家々が立ち並ぶ。
民家の密集地を抜け、島の奥へ入っていったところに、今日泊まるゲストハウスがある。

通された部屋は、ゲストハウスだというのに個室の4畳半で、きれい。
風呂でさっぱりしてから、キッチンで夕食。
カップラーメンをすすっていると、宿の人が、もずく・もずく天ぷら・たこぶつを、おすそわけしてくれた。
特にもずくは、酸味が少なく味がしっかりしており、今まで食べてきたものとは比べものにならないくらい、おいしい。

キッチンには、他のお客さんも1名。
お宿のご両親ともども、会話を交わして楽しいひとときを過ごす。
ようやく、理想としていたゲストハウスライフが楽しめた。


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