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夏場なら木陰で涼しい松原も、雨が降ってはただの
見通し悪い道。交通量の少ないことが救いだ。
いろんな服装・パフォーマンスで道路を行脚する、
博多どんたくのパレード。見ていてすぐ退屈する。
もつ鍋をメインに、博多グルメを堪能。たまには
こうしたぜいたくも、旅のバリエーションに取り込みたい。
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朝から雨。
なかなか外出のふんぎりがつかないが、雨宿りできるほど悠長なこともできない。
思い切ってレインコートを着て、午前7時に出発。
日本3大松原とも呼ばれる「虹の松原」を通るも、雨が本降りでは、楽しむこともできず、ただ通過するしかない。
その後も、海と奇岩の景色も広がるが、ただただ安全に走ることに集中しないといけない。
また、「昼から激しい雨」という予報も見ていたため、先を急ぐこと特に強く意識する。
出発して2時間ほど経ったところで、昼食どきでもないのに、やけに空腹感を覚える。
特に、甘いものがほしい。
この衝動は、旅をしていて、たまに起こることである。
スーパーに寄り、甘いパンを食べてお腹を落ち着かせる。
やがて、道はバイパスの側道に。
しっかり整備されていて走りやすいだろう、と思いきや、ひたすらきつい勾配のアップダウンが続く。
少し雨がマシになってきたころ、側道の脇に街があったので、昼食がてら寄る。
そろそろ博多も近い、ということで、博多ラーメンのお店へ。
駅前できれいめなお店だったので期待していなかったが、こいつがまた、クサくてうまい！
店を出て間もなく、再び雨は本降り。
近くにあったイオンに行き、汚い格好のせいかジロジロ家族連れに見られながらも、じっと雨宿り。
長引いたら開き直ってイオンをブラつこうか、とも考えていたが、30分ほどで雨は止んだ。
そこからひたすら、バイパスの歩道を走る。
やがて、人も建物も多い、本格的な街である博多へとやって来る。
久しぶりの街の雰囲気は、どこか落ち着かない。
やはり、走るなら田舎のほうがいい。
宿に到着したのが、かなり早めの午後3時。
いつもは風呂に入って1日走った充実感を味わうのだが、距離が短かったせいか、弱め。
風呂上がり、宿のロビーでもらってきたパンフレットを見てみると、どうやら「博多どんたく」が開催されているらしい。
なるほど、この日の宿の予約がやたらとりにくかったのは、こいつのせいか。
雨が降る中、傘もささずに「博多どんたく」を見に行く。
まず知らなかったこととして、イベントは1箇所で行われているのではなく、街に会場が点在しており、それぞれでパフォーマンスがある。
メインとなる会場では、道路でパレードが行われている。
複数の団体が、それぞれ独自の衣装・音楽・踊りをパフォーマンスする。
ううむ。
何というかこう、退屈である。
パフォーマンスが特別見ごたえあるわけではなく、むしろ「あっ、○○さん踊ってるよ〜」という内輪での盛り上がりが中心というか。
すっかり祭りに飽きたところで、夕食。
博多といえば屋台、と決めてはいたのだが、高い！
街をウロつき、よさげな居酒屋さんに入る。
旅の途中で、夜に外食なんて、珍しい。
もつ鍋・牛すじ煮・センマイ刺しなど、いずれもうまい！
そして何よりうれしいのが、生ビール飲み放題！
旅はまだあと2日あるのだが、がっつり飲んで大丈夫だろうか？
という心配も、酒が進むに従い薄まり、完全に旅の最中であることを忘れることとなった。
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