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キックボード弓削島・魚島遍路    【3日目】
● 2015年10月12日(月) くもり 【弓削島】53番 円明寺〜88番 大窪寺(満願)→1番 霊山寺



準備中ながらも、祭りの風景はその地域の風土が
感じられる。祭りの本番も見てみたいものだ。


手元の地図が頼りだけに、地図にないお地蔵を
自力で見つけたときは、ひときわうれしさを感じる。


最後の88番は、こぢんまりとした小屋。最後だからと
いって派手さがないのは、どのお遍路も共通だ。
今日もやはり、朝一番に温泉へ。
今までの旅で、ここまで朝を優雅に過ごすなんて、めったにない。
風呂あがりも少しゆっくりし、午前8時に出発。


手持ちの資料では、54番と55番に札所表示がなく、「これで間違いないでしょうか」とあいまいな記載になっている。
資料どおりのお地蔵さんは2つとも見つけたが、もしかすれば、ここではなく正式な54番・55番が存在するかも知れない。
ということで、根気よく周辺を散策してみた。

が、他には見当たらない。
資料どおり、これを54番・55番とみなすしかない。

また、62番は地図にはあるのだが、資料では「見つからなかった」と書かれている。
ここかな?と思える道を進むと、思いっきり人様の敷地に入ってしまう。
それでも進もうかと思ったが、何やら住民の視線を感じるので、断念した。
いくらお遍路さんとはいえ、地元民に不安を与えるわけにはいかない。

65番の前にある広場では、神輿(みこし)や布団太鼓などが出され、そこにいる多くの人がお祭りの準備をしている。
もう少し滞在して、お祭りも見てみたいものである。
と思いつつ、小学生にジロジロ見られながら、お参りをする。


70番〜74番も、資料に「見つからなかった」とある。
さすがに5か所もパスするのはもったいないので、何とか自力で探すことに。

すると、本通りから外れたところに、最近新設されたらしい72番を見つける。
どうも、この道はあやしい。
そこから山側に延びた道を進むと、案の定、道端に71番がある。

さらに奥には、古いお寺が。
かつてはここに72番があったのだ、とわかる標識もある。

お寺より東西に山道があり、どうやらこれが参拝道なのだろう。
まずは東にあるだろう、70番へ。
と思ったが、道がヤブに閉ざされており、進めない。
諦めて西へ進み、73番を見つける。

結局、74番も道がふさがっていて見つからず、71番〜73番の3か所のみ見つけた。
それでも、資料ではなく自力で見つけた、という達成感が気持ちいい。


80番台に差しかかったのが正午。
本来なら昼食どきだが、まわりに商店が何もない。
食料を調達するには、30分ほど引き返す必要がある。

が、ぜんぜんお腹が空かない。
午前10時にチョコレートを買い食いしたのと、ここ2日は飲み過ぎで、胃が疲れているのだ。


あと2つだ、というところに来て、87番が見つからない。
小道がたくさんあり、どれを曲がればいいのか、わからないのだ。
手当たり次第進んでは引き返す、を何度も繰り返す。

しかしなかなか見つからず、諦めようかとも思った。
が、時間はたくさんあるし、少しでも長くお遍路を楽しめることはラッキーである。
と自分に言い聞かせ、30分かけてようやく発見。


最後の88番は、大きなお寺なのかと思っていたが、バス停のように素朴な建物であった。
達成感がないのは、その建物の規模ではなく、お礼参りに再び1番に行こうという気持ちがあったからだ。

で、1番を再度参拝し、ようやく達成感を味わう。


結局のところ、昼間は絶えず動きまわっていた。
リゾートと言うには、ほど遠いかも知れない。
が、通常の旅よりは、走る時間も距離も短い。
何より、夜の充実感を考えたら、目的どおりリゾートな旅ができたはずだ。

と、自分に言い聞かせることにしよう。


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