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キックボード秋田→青森    【2日目】
● 2018年8月5日(日) 雨のちくもり 秋田県三種町〜青森県深浦町


風雨になびいて飛ぶ鷹、ではなく田んぼに
常設された凧。動きがリアルすぎる。

歩道と車道を仕切るための防雪柵が至るところに。
雪の吹き溜まりや地吹雪を防ぐ。雪国ならではだ。

豪雨の後にたどり着いた能代の市街地。
田舎道続きだったので妙に安心する。

ひときわ目を引く「天空の不夜城」。昼間でこの
存在感だ、祭りのときはどれだけすごいだろう。

町おこしの一環で開催されている流しそば。
おいしそうに食べる人たちをただ遠目で見る。

旅人にはうれしい湧き水「お殿水」。
夏旅では本当にありがたい存在だ。

一見ただの民家か店舗だが、ここが今夜の宿。
看板も小さく事前に調べないとわかりづらい。
朝起きて窓を見ると、外は激しい雷雨。
とても走れる状態ではない。
これは雨の勢いがおさまるまで温泉でゆっくりするか。

先に温泉に入るか朝食をとるか迷ったが、後者にした。
すると食事が終わるころに、雨はやんでいた。
温泉に入っていれば時間をロスするところであった。

雨がやんでいるとはいえ、道はズブ濡れ。
タイヤが横滑りすることはないのだが、ドロよけのない後輪が見事に砂利をふくらはぎ裏に飛ばしてくれる。
これがなかなか不快である。


昨日とは違い、道沿いには比較的建物が多い。
途中、自転車旅の人が通りすがりに「それでやってるんですか?すごいですね!」と声をかけてくれたりして、気分よく走る。

しかし走っているうちに、ポツポツと雨のしずくが落ちてくる。
徐々に激しくなり、いよいよ本降りになりかかったところで、近くにあった小さな自動車工場へ避難する。
するとそのタイミングで、雷とともに一気に雨が強くなる。

レインコートを着ても、この勢いの中はとても走れたものではない。
でもこのまま雨が続くなら、覚悟を決めて進まなければいけない。
こんな過酷な状況を1日過ごさないといけないのか・・・

などと気持ちがボッキボキ折れながら雨宿りしていると、次第に雨の勢いがおさまる。
そうか、冷静に考えたら雷が鳴っていたのだから、一過性の強い雨であるはずだ。
旅の経験上そんなことすぐわかるはずなのに、それに気づけないほど気分が落ち込んでいた。


小雨の中をしばらく走り、能代へ到着。
はじめて知る場所であるが、思っていた以上に都会である。
国道7号線を走り、市役所近くの公園を通りがかったときに、思わず足を止めた。
そこには大きな山車がある。

「天空の不夜城」というもので、高さ20mを超える城郭型の灯籠。
旧暦7月7日に毎年開催される「能代七夕」で、町内を引き回すそうだ。

残念ながらイベントは昨日・おとといに開催されたばかりで、引き回された姿は見ることができない。
しかしながら、カラフルで壮大な姿は見ていて飽きない。


雨もやみ、暑くなってきたのでレインコートを脱いで走る。
やや小腹が空いてきたころ、「道の駅 みねはま」でひと休憩。
玄関先では、流しそうめんならぬ「流しそば」のイベントをしている。
おみやげを500円以上買うと無料でいただけるらしい。
これは昼食代が浮きそうだと考えたが、旅の序盤におみやげなんか買っても荷物になるだけだし、おみやげ以外に買うものが見当たらない。

結局昼食は、そこから先にあるコンビニで済ます。
ちなみにこのコンビニを逃せば、この先はコンビニもスーパーも店舗もない田舎となる。
フードコートが広く、お客さんもまばらだったのでゆっくり過ごす。
雨の中気を張って走った影響か、どっと疲れがあらわれたので仮眠をとる。


休憩後は、ひたすら建物の少ない道を北上する。
時おり小雨がパラつく程度で、もうレインコートを着る必要はない。
アップダウンが続き、休憩もままならない状態でひたすら走る。

ようやく腰を下ろせる「道の駅 はちもり」に到着。
家屋がトイレと食堂のみで、もちろん何も注文せず食堂で休憩するわけにもいかないので、外のベンチで休む。
こんなタイミングに限って太陽が顔を出し、暑さにやられる。
ここの唯一よいところは、白神山地を水源とするわき水「お殿水」を無料でくめることだ。


民家が徐々に増え、宿のある陸奥岩崎駅近くへ着いたのは午後6時半過ぎ。
思っていたよりもペースが遅い。
朝方、雨で出発が遅れたことが影響したのだろう。

駅があるのに商店が見つからないまま、立ち寄ったのは釣り具の個人店。
いや、厳密には釣具屋「跡」であり、もっというならここが今日の宿だ。
民宿として改装されており、わずか3室ほどの部屋が用意されている。
お風呂は共同で、思いっきり家庭用のお風呂だ。

素泊まりでお願いしており、夕食は昼間コンビニで買っておいたパンとお菓子を食べる。
本当は米もいただきたいところだが、荷物が重くなると感じたため買わなかった。
食事としての味気なさを感じながらも、意外とおなかもふくれ満足である。


なお、今日はねぶたが開催されており、夜中に他のお客さんが到着するらしい。
しかも外人さんだという。
けっこう疲れているのに、騒がれたりしたらイヤだなあ。


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