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立体的な敷地に多くの見せ場がある「円覚寺」。
いろんな格好をしたお地蔵さんがかわいい。
五能線と並行。場所によっては本当に道と線路が
近い。車窓からの景色もきれいだろうな。
海沿いの食堂に必ずある海鮮丼。施設内に鮮魚
販売もしていて、ここのは特に鮮度がすごい！
白い岩がずらっと並ぶ「千畳敷」。何も
ないというのに、ずっと見ていて飽きない。
「北金ヶ沢の大銀杏」は大きさにびっくり！
巨木の神聖な雰囲気は独特で気持ちいい。
1人ではもったいなさすぎるきれいな和室。
改めて見ると和室にベッドってややシュール。
毎日無料で開催される津軽三味線
ライブ。津軽を肌で感じられる。
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案の定、深夜にチェックインした客の物音で起こされた。
ただし、向こうも音を立てないよう相当注意してくれている様子だったので、そう腹の立つこともなく、その後すぐに寝直せた。
ちなみに出発前に宿の主人に聞いたら、何と客の到着は午前2時だったらしい。
しかも聞いていたより人数が増えていたそうな。
宿主というのも、なかなか大変な仕事なんだな。
それよりも、目覚めて窓の外を見ると、まさかの雨。
まるっきり昨日と同じパターンである。
朝食をいただき準備しているうちにやんだのも、昨日と同じである。
寒い！
宿の玄関を出たとたん、思わず足がすくむ。
半ソデ・短パンという格好では、じっとしていられない。
相変わらず太陽は顔を見せてくれない。
出発後しばらくは雲が厚くて時おり小雨がパラついたものの、やがて雲も薄くなる。
くもっているのに、なぜかすがすがしさを感じる。
しばらく山道が続いたが、深浦町で急に町となる。
とりあえず休憩しようと立ち寄ったのが「円覚寺」。
征夷大将軍として名の知れる、坂上田村麻呂が建立したお寺だ。
境内はそう広くはないものの、所狭しと神木・祠・地蔵などが複数あり、見ていて飽きない。
そこからは五能線の線路が道に並行して走るのだが、とにかく道との距離が近い。
運悪く電車は通らなかったものの、手を伸ばせば車両を触れるのではというくらいである。
アップダウンを繰り返したどり着いた「道の駅 ふかうら」で海鮮丼をいただく。
今回の旅は今のところあまりいいものを食べていないので、久しぶりにまともな食事にありつけた。
ちなみにこの道の駅は「かそせいか焼き村」という別名がありいか焼きが名物のようだが、そこそこ値段がするので手が出なかった。
昼食後は「千畳敷」を訪れる。
広大な岩床が続いており、かつてはお殿様がここに1,000畳の畳を敷いて宴会したことから、この名前になったという。
まわりに影がなかったので、少し小高い岩に登ってしばらく風景を楽しみながら、休憩をした。
再出発しようとした矢先、千畳敷そばの飲食店で、デッキで酒を飲むおじさんに声をかけられる。
キックボード旅のことを気に入っていただけて、けっこう長めに話をしてくれた。
というか、からまれたといっていいのかな？
おじさんの勧めに従い、1時間先にある「北金ヶ沢の大銀杏」へ。
樹齢1,000年以上という老木は高さ31mもあり、特に幹の部分から眺めると実に神秘的で力強さを感じる。
少し見て通り過ぎるつもりだったが、見ていて心地よかったので、腰を下ろしてしばらく長居した。
今日こそ早めに宿に到着したいと考えていたが、結局は午後6時。
小高い丘にある温泉旅館だ。
素泊まりだというのに、何と15,000円！
今まで泊まった素泊まり価格で、ダントツの最高値である。
部屋はダブルベッドがあり内装もきれいで、1人では持て余してしまう。
露天風呂で沈む夕日を楽しみ、部屋で事前に買っていたスーパーのお惣菜を食べてから、あまりゆっくりする間もなくロビーへ。
というのも、ロビーで津軽三味線のライブがあるためである。
見ないという選択肢もあるのだが、少しでも元を取りたいので見に行くことにした。
演者は1人の男性で、お客さんを巻き込みながら、軽快なトークを交えライブは進行する。
お客さんに太鼓を叩かせるというアトラクションもあり、僕も恥ずかしながら叩かせてもらった。
そろそろ孤独感を覚えるタイミングで、とてもよいひとときを過ごすことができた。
明日は、今回の旅でいちばんの難所を走る。
そこそこ距離もあるし、しっかり体を休めて万全にしておかなければいけない。
はずなのに、すっかりお酒を飲み過ぎてしまっている。
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