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東京駅からひたすら続くビル街。景観のためオシャレに
タイル張りした道はキックボードの大敵である。
西葛西「やしま」のかき揚げ天そば。麺大盛り
500円でこのボリューム感はたまらなくお得だ。
かつて10か月住んだ西葛西。観光地でもない
のに寄りたい場所があるのはちょっとうれしい。
わずか2品で満腹になった八幡宿の夕食。お得感を
覚えながら、もっと何品か試したい気持ちもある。
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ここ3年の旅では、本州を時計回りに進んでいた。
しかし今回は、反時計回り。
理由としては、時計回りに進んだ場合、前回の続きである秋田から出発となるのだが、秋田以北は涼しい地域なので夏の暑い時期に残しておきたいため。
今回は7年前に大阪→東京を走った続きを走ることにした。
なるべく海沿いに走り、房総半島を大きく周るようなルートだ。
午前10時半に東京駅へ到着し、すぐさま出発。
たいがい大きな駅では方向感覚を失いがちだが、かつて東京に住んでいた経験が生きて、迷うことなく進む。
すぐに信号があったり、歩道がブロック状に舗装されていて凹凸が多かったり、都会の道はキックボードで走りづらい。
出発わずか15分ほどで、スマホを手にしたおじさんに呼び止められる。
おいおい、いきなり写真ですか〜。
という期待も空しく、ただ道を尋ねられただけ。
しかも、日本語も英語もまったく通じないアジア人。
このへんのことはわからない、と何度も首を横に振るも、しつこく聞いてくる。
最終的には近くにいた運送業者の人に助けられたものの、思わぬタイムロスに。
頼むから、どっからどう見ても旅人にしか見えへん人間に道を尋ねるのはやめてくれ。
2時間ほど走って寄ったのは、東京にいたころに住んでいた西葛西。
なつかしさを楽しむとともに、昼食をとるためだ。
個人的に東京の駅前そばが大好きなので、特に西葛西で評判だった「やしま」へ。
どんぶりからはみ出るほど大きいかき揚げ天は、がっつり食べごたえがあり、そばとよく合う。
唯一の難をいえば、脚が疲れているというのに立ち食いということだ。
食後は駅前で腰を下ろせる日陰を見つけ、しばらく休憩。
絶えず往来する人々を眺めながら、しばらくノスタルジーに浸る。
そんな中視線に入ったのは、コンビニの横でザコ座りしながら、酒を飲み交わすおじさんの集団。
そうそう、こういう小汚さもある街だったな。
そこから海沿いに道を変える。
高速の側道を走っていると、途中で歩道がなくなり、一般道すらなくなる。
慌てて手元の地図やスマホを調べるも、どの道が走れる道なのかがわからない。
何とか道を見つけて走れば、狭い道なのに大型車がバンバン走って怖い。
ようやく迷路のような道を抜けると、住宅地がひたすら続く。
出発してから、坂もなく人目の多い場所ばかり走っているので、あまり旅をしている気分になれない。
夕方は広い国道をひたすら走り、八幡宿のビジネスホテルに到着したのが午後6時半。
けっこう早めに行動していたつもりだったが、思っていたより遅めの到着である。
すぐさま風呂に入り、上がってからはしばらく動けなかった。
怒涛に押し寄せるこの疲労感は、加齢によるものだろうか。
重い腰をあげて夕食を探しに宿を出たのは、午後7時半。
いつも旅の夕食はスーパーで済ませがちだが、宿の部屋が喫煙部屋でタバコ臭いため、初日だというのに外食することにした。
最近、旅中に外食してまわりのお客さんと楽しむことが増えたので、そういう出会いも少し求めつつ。
駅前に行くとそこそこお店はあるが、どこも入る決め手がなくて悩む。
結局、ビールの安さだけで駅前の焼き鳥屋に決める。
店内は、もうびっくりするくらいうるさい！
友だちとだったら「やってもうた」と後悔するが、1人なので孤独を紛らすにはちょうどよい。
この地域の名物だという「豚ホルモン」の鍋をいただいたが、抜群にうまいと感動するほどではない。
あと、人気メニューだというから揚げ「どて唐」は、安価の割に大きくボリュームがある。
たった2品だけで夕食が済むとは思わなかった。
結局は何の出会いもなく、カウンターでしこたま日記を書いて、地図で明日の道を確認するのみ。
明日はそこそこ距離があるのだが、果たしてちゃんと走りきれるのだろうか？
今日の疲労感が相当ひどいので、初日から不安がよぎる。
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