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キックボード東京→茨城    【3日目】
● 2018年4月30日(月) くもりときどきはれ 千葉県鋸南町〜千葉県南房総市


険しい道を越えて広がる南国リゾートの
ような景色。天気の悪さが残念なところ。

神社の境内奥にある「鉈切洞穴」。どうせなら
奥まで入りたかったが、残念ながら立入禁止。

見た目こそ地味ながら、景色はよい
「洲埼灯台」。訪問客が意外に多い。

道幅が狭いと思えば、歩道が砂の堆積で埋まった
模様。砂から顔を出す道路標識がシュール。

「南房パラダイス」でいただいた、さばヅケ丼。
有料でもいいから白米がもっと欲しい。

房総フラワーラインの歩道を進むと突如現れた馬たち。
「何乗って歩道進んでんねん」と互いに思ったことだろう。

2003年に解散したはずの「たま」が、まさかのライブ。
楽曲もパフォーマンスもMCも、抜群にすばらしい。

旅の最中いろんな宿に泊まるが、ペンションは珍しい。
宿がオシャレというだけでいつも以上に癒やされる。
昨日の暑さを考えると、朝から雲が厚いのはありがたい。
しかし、やたら空気が蒸していて、結局のところ暑いことには変わりない。

昨日に引き続き、しばらく狭い道が続く。
細いトンネルが連続し、絶えず車の往来を気にしないといけないので走りにくい。


やがて館山の市街地に入ったところで、雰囲気が一変する。
道は広く、海岸沿いにソテツが並び、多くの建物が並ぶ。
サーファーも数多くいて、まるで南国のリゾート地のようだ。

ビーチ通りを抜けたところにある「船越鉈切神社」というところがちょっと気になり、休憩がてら寄ってみる。
ぱっと見た目はそう大きくはないのだが、参道が長い。
抜けた先には、「鉈切洞穴」という奥行き36.8mの洞穴がある。
かつてこの周辺は海で、侵食によってできた洞穴だそうな。
洞穴内からは、縄文時代の遺跡がたくさん出てきたらしい。
洞穴は奥まで進めなかったものの、境内は木陰で涼しく居心地がよい。


さらに進んだところにある、「洲埼灯台」にも寄ってみることに。
出発してあまり観光ができていないため、少しでも何かあると足を運びたいのだ。

房総半島南部の最東端にあり、大正8年から稼働しているという歴史ある建物。
灯台そのものはそう大きくないのだが、海を臨む景色がきれいだ。
展望デッキで休んでいると、意外にも次から次へとお客さんがやって来る。
場所をよけるのがマナーだとは思いつつ、他に腰を下ろす場所もなく、疲れているので動けない。

しばらく休んでいると、老夫婦がこちらに話しかけてくる。
行儀が悪いと注意されるかと思いきや、どうやらキックボードに興味津々。
旅の話をするとたいそう気に入っていただき、しばらく話し込んだ。


灯台から東へ「房総フラワーライン」を進む。
名前のとおり、車道と歩道の間に小さな花がずらっと咲き並ぶ。
建物がほとんどなく、1時間くらいまったく風景が変わらない。
正午を過ぎておなかが空いてもお店がなく、どんどんテンションが下がってくる。

ようやく見つけた建物が、「南房パラダイス」というファミリー向けの施設。
こういった施設のレストランは割高だしおいしくない、という偏見があるので避けたいところだが、この先いつ建物があらわれるかもわからないので寄ることに。

メニューには意外と地産ものがあり、「さばヅケ丼」を注文。
味があまり浸かっていないものの、さばは新鮮でうまい。
1,300円と強気の値段設定ながら量が少ないのは残念だが、ゆっくりかんで何とか満腹中枢を刺激する。
食後は猛烈な睡魔に襲われ、30分ほど仮眠をとる。


再出発してすぐ、歩道から複数の馬がやって来る。
なんでこんなところで馬?
という感情より、馬って軽車両扱いだから道路交通法違反では?ということが頭をよぎった。
ちなみに、もう少し進んだ先に馬で散歩できるという施設があったので、そこの馬だろう。


朝からたまに顔を見せていた太陽だったが、昼からはまったく姿を見せなくなった。

くもりがちだった空だが、昼以降はずっとくもり。
夕方が近づくにつれ、空が暗く感じるし風も冷たくなって気分が冴えない。
走っていても楽しく感じないときは、こまめに休憩するに限る。
ということで、1時間おきに休憩しながら進む。

そのうちの「道の駅 白浜野島崎」では、フリーマーケットが開催されていた。
ちょうど終わりがけでブースがどんどん畳まれる中、ライブステージがえらくにぎわっている。
聞こえてくる音楽も、やけに独特だし歌も抜群にうまい。
歩み寄って見てみてびっくり。

たま!

中学に入ったくらいのころに一世風靡していた、伝説のバンド「たま」だ。
流れている曲は知らないものだったが、当時と変わり映えのないメンバーの格好を見ただけで、それだと確信できた。
早く宿に行きたいので1〜2曲聞いてから去ろう、と思っていたが、1曲ずつがとにかく心地いい。
また、曲の合間などに見せるMCやアドリブが楽しい。

ついつい引き込まれてしまい、気づけば最後まで、45分も楽しんだ。
かつてメジャーで天下をとったバンドの生演奏って、本当にすごい!
当時は色モノだと毛嫌いしていたが、思いっきりファンになってしまった。
旅が終われば、真っ先にCDを買いに行こう。


だいぶ時間が押したと思っていたが、午後6時半にチェックインできた。
お宿はペンションで、部屋もこじゃれている。
お風呂が3種類あるというのもありがたい。

体をきれいにしてからは、夕食を求めて外へ。
居酒屋が数軒あるも、値段がわからず入りにくい。
近くにスーパーもなく、結局コンビニで済ますこととなった。


自室で夕食を済ませた後は、ペンションの小さなロビーへ。
旅も3日目となると、誰かと話したくなるものだ。
しかし残念ながら、ロビーには誰も来ない。
もしかすると、誰かと話したいという孤独オーラを出しすぎて、寄りつきにくい空気を出していたのかも知れない。


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