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キックボード東京→茨城    【7日目】
● 2018年5月4日(金) くもりときどきはれ 茨城県神栖市〜茨城県大洗町


紀元前から存在する「鹿島神宮」。とにかく
境内が広く、遠くからでも敷地を確認できる。

境内には広大な森があり、参道は神主さんが
常に掃いているためきれいになっている。

メロンのオブジェが特徴的な「サングリーン旭」。
メロンソフトは安くて絶品、ぜひとも買うべし。

ショッピングモールのイベント会場でひと休憩。
まわりに多くの人がいることが心地よく感じる。

大洗のシンボル「大洗磯前神社」の大鳥居。
時間と体力の都合で参拝できないのが残念。

思い切って注文した「キンキの煮物」。
ひと口ごとに幸せを感じる。うまい!

珍味「あんこうの卵巣」は何とも表現
しがたい味。大阪ではまずいただけない。
天気はすっかり回復し、久しぶりにすがすがしさを感じる。
朝という時間は、走っていて気持ちがよい。

この時間帯にできるだけ距離をかせぎたいところだが、近くに「鹿島神宮」があり、寄るかどうかさんざん悩む。
結論として、それなりに有名な神社だし、今行かなければ二度と来ないだろうから行くことにした。
ちなみに鹿島神宮は、神武天皇元年(紀元前660年)に創建されたといわれ、関東地方では最古の神社である。

鳥居をくぐってから本殿までは意外に近く、本殿自体も特別に大きいわけでもない。
しかし敷地が広く、かつての本殿であった「奥宮」までは木々に囲まれた道をひたすら歩く。
まるで森を歩いているようで、すがすがしく神聖な空間である。

さらに奥へ行くと「御手洗池」があり、わき水が出ているのでペットボトルに汲む。
ひととおり汲んだ後にふと横を見ると、必ず煮沸をしないといけない旨の看板を見つけ、結局すべて捨てることとなる。
これだけ広大な大自然が残っているというのに、わき水が飲めないとは残念な限りである。


すっかり身を清めてから、国道51号線を北上する。
歩道がしっかり舗装されていない場所や、歩道も路肩もない場所があり、なかなか走りにくい。


途中で、風が急激に冷たくなる。
いくら動き続けているとはいえ、とても半そで・短パンでは過ごすことができない。
昼食後に上下スウェットを着込む。
昼の時間帯に、こうして着込んで走るなんてはじめてかも知れない。

空は昼からくもっていたが、徐々に晴れ間が見える。
これで寒さもマシかと思いきや、まさかの天気雨が降る。
おとといの暴風といい、なかなか気象の変化に富む旅だ。

天気雨はまさかの本降りとなってきたので、近くにあったドライブインに避難。
JAの特産物直売所「サングリーン旭」だ。
室内で寒さをしのぎたいところだが、室内に休憩所がない。
仕方なく、屋根のある外のベンチで雨をしのぐ。

少し落ち着いたところで、ここの名物だという「メロンソフト」を買ってみる。
当然ながらうまい!
これがたった200円で売っているあたり、JAらしい。
ちなみにこの界隈はメロンの産地で、駐車場にも大きなメロンのオブジェがあるし、トイレもメロンの形をしている。


改めて地図を確認してみると、かなりハイペースで進んでいることに気がつく。
少しはゆっくり走ろうとは思うのだが、依然寒さは続くのでなかなか休憩ができず、結局走りっぱなしとなる。

ようやく休憩ができたのはショッピングモール。
1週間もひとり旅をしていると、ふだんうとましく感じる人混みが、やけに心地よく感じる。
露店なんかも出ているので見てまわりたいところだが、買い物をして荷物を増やすわけにはいかないので、歯ぎしりしながらガマンする。


宿近く、大洗の町についてから、やたらとアニメの看板やらが目につく。
どうやら「ガルパン」というアニメの聖地とのこと。
確かに、明らかにそれが目的だと思わしき観光客が、うじゃうじゃいる。


午後5時に宿にチェックイン。
温泉民宿だったのでお湯にゆっくり浸かり、疲れをとったところで夕食へ。
観光地だし近くにいくつか宿がある割には、居酒屋など飲食店が少ない。
スマホで調べて、10分以上歩いたところの居酒屋へ入る。

やや敷居の高そうな和風居酒屋といった雰囲気の店内には、メニューが存在しない。
魚がメインなので、「お造り」「焼き」「煮付け」と注文すると、その日入荷している魚からその調理にあった魚が出てくるしくみだという。
値段が気になるところだが、旅も終盤だし贅沢していいだろう。

まずはお造りの盛り合わせ。
分厚いかつおのお造りを主体に4点盛りが出される。
「これが鮮度か!」と改めて感じさせられるような、極上の舌触りと適度な脂身を味わう。

さらに煮付けとして、キンキをいただく。
とにかく脂身と旨味が口の中に広がる。
魚の煮付けって、これほどまでにうまいものだっけ?
今まで食べた煮付けで、間違いなくナンバーワンのうまさだ。


お店が落ち着き、マスターがカウンター席にやって来て、僕の左手にいた常連さんと話し込む。
いや、話し込むというより、常連さんがマスターに一方的な説教をしているような感じ。
常連さんの声と振る舞いが、コント時のロバート秋山みたいで面白い。 いかにも職人といった雰囲気のマスターは、たまに言葉を返すものの、すぐさま秋山の怒涛の説教に飲み込まれる。

それにしても、じっくりと説教を聞いてあげているマスターはえらいな。
などと思っていると、マスターが急に僕の方を見て、僕に話しかけてくる。
逃げ方うまい!

旅の話にはマスターも秋山も乗ってくれた。
ただ、途中から旅の話はそっちのけで、マスターからの一方通行な話が主体となる。
それはそれで、先ほどまで聞き役だったマスターとのギャップも面白いし、職人ならではの仕事のこだわりは参考になる。

気をよくしたマスターは、いったんキッチンに戻ったかと思えば、「あんこうの卵巣」を出してくれた。
見た目は焼きたらこをゼラチンで包んだような感じ。
それに、あん肝を混ぜた味噌をかけている。
舌で潰れない程度のやわらかさと、かむごとに出てくるツブツブ。
そして味は意外にあん肝が強く、日本酒と合わすには最高の肴だ。


お会計はかなりの高額を覚悟していたが、思っていたより安かった。
特に高級魚のキンキは高いだろうなとふんでいたのに。

この旅最後の晩餐としては、かなり満足度も高い。


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