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キックボード茨城→宮城    【2日目】
● 2019年4月28日(日) はれ 茨城県高萩市〜福島県いわき市


大津漁港そばで開催されていたイベントに
立ち寄る。派手さはないが楽しめる。

小名浜港の施設には、海産レストランや物産店が
並ぶ。"旅行"として立ち寄りたい場所である。

岬にそびえるフォルムもさながら、登って
眺める景色もすばらしい「塩屋埼灯台」。

津波で流され、再興中の集落「薄磯」。
元の町に戻ることを心から願う。

大ぶりでジューシーな焼き鳥。こんなに
おいしいなら、10本盛りを頼めばよかった。

相変わらず朝から風が冷たく、寒い。
しかし昨日と違い、絶えず太陽が出てくれているので少しはマシである。

ぷらっと寄った大津漁港には食堂が並ぶ施設があり、そこでイベントが行われている。
仮設の舞台では地元のコーラス隊が歌い、駐車場ではフリマが行われている。
荷物を増やせないので何も買えないとわかっていながらも、フリマで商品を物色するのは楽しい。
また、こういった地元のお祭りの何とも言えない平和な雰囲気が大好きである。


そこからは、ほぼ休憩なしでひたすら国道を北上する。
小名浜というところにおいしい海鮮丼のお店がある、と地図に載っているので向かうも、やたらペースが遅く感じてたどり着けない。
キックボードのタイヤを確認しても、異常はない。
空腹に耐えかねて、結局昼食はコンビニで済ます。

その後、小名浜に到着したのは午後2時過ぎ。
食堂が並ぶ屋内の大きな施設に休憩スペースがあったので、少し居座る。
キックボードの後輪を外してみると、ベアリング付近が砕けていた。
なるほど、ペースが遅いのはこいつのせいか。
タイヤを取り外さないと気づかない傷もあるんだな、と10年以上キックボード旅を続けながら、はじめて気がつく。


そのまま国道を走ると宿まで近いのだが、なるべく海沿いを走るために、県道15号線を走る。
朝からずっと国道を走っていたこともあり、車通りの少ない県道は快適に感じる。

しばらくしてたどり着いたのは「塩屋埼灯台」。
灯台は小高い丘の上にあるので、まずそこまで登るのがひと苦労。
灯台のふもとに料金所があり、灯台まで行くには200円かかる。
有料なら遠慮したいな、といつもは思うが、せっかくしんどい思いして登ってきたので、ここは素直に支払う。

灯台は中に入って、上まで登ることができる。
が、ひたすら狭い螺旋階段が続く。
エレベーターちゃうんかい!
さらに足に負荷を背負わせて登頂。

海と岬を見下ろせる展望は、200円以上の価値がある!
ここでようやく、満足感を味わえる。

ただ、海岸沿いに何やら開拓中と思われる集落が見える。
まさか・・・

灯台を降り、先ほど見かけた集落へ行くと、案の定であった。
津波で町ごと流され、それを復興している最中だという。
きれいに整備された堤防より山側に、住宅の区画跡と思われる空き地が広がり、もう少し高台のところには新しい家々が並ぶ。
やはり東北へ来ると、こういった光景は避けることができないのだろう。


そこから宿まで、相変わらず車通りの少ない県道を走る。
すると後ろからパトカーが通り過ぎたと思えば、減速してこちらに警告してくる。
「危ないですから、危ないですから、やめてください」
やけに謙虚な呼びかけに、こちらもキックボードを降りざるをえない。
ケンカ腰だったり高圧的ではなく、こういう注意なら素直に聞けるんだけどなぁ。

右手にキックボードを抱えて素直に歩くと、パトカーもランプを消して素直に立ち去ってくれた。
で、パトカーが見えなくなってからは、素直にキックボードを乗り直す。


宿へチェックインしたのが、午後6時。
灯台に登ったりもしたので、足の疲労を考えてお風呂はゆっくり入った。
風呂上がりもゆっくりしているうちに、時間はどんどん過ぎていく。
さすがに今から夕食を買い出ししては、食べるのが遅くなってしまう。
宿が駅から近いということもあり、今夜は外食することにしよう。

このあたりの名物って何だろう?
とりあえず駅前をウロついていると、焼き場が露出している焼き鳥屋が目立つ。
ということは、焼き鳥が名物なのか?
そう考えていると、目の前にあったお店「赤鬼」で焼き場の主人と目が合い、これも縁だと入店。


迷わず注文したのは、5本750円の焼き鳥盛り合わせ。
本当は10本の盛り合わせを頼んだのだが、店員さんから「身が大きいから5本でいいと思いますよ」と制されたので、素直に従った。

で出てきた焼き鳥は、確かに身が大きい!
そしてジューシーでうまい!
今まで食べた焼き鳥の中で、間違いなくナンバーワンである。
他にお造りなんかも注文し、ついついビールも進む。

ただ唯一残念なのは、お店が落ち着いたころ、カウンター客に話しかけるスキを見せてくれない店員たち。
外食をしに来ている理由のひとつが、孤独を紛らすためだというのに。

何だかんだで、ほぼ宿代と同じくらいの会計をしながら、ちょっと旅の序盤からぜいたくし過ぎかと反省する。


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