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容赦なく降り続く雨。感情をオフに
して、ひたすら走り続けるしかない。
レトルトなのが残念な「ざくざく風カレー」。
メニューの写真の5倍はあるごはんに好感。
川沿いに並ぶ旅館は、まさに温泉街の原風景。
1週間の旅に1箇所はこういうところに寄りたい。
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雨音で目が覚め、二日酔いに近い不快さを覚える。
昨夜勢いで飲んだ日本酒が、どうやらいけなかったようだ。
天気予報によれば、雨は次第にゆるくなるらしい。
なので小雨になるまで宿で待機し、午前8時半に出発。
しんどい！
お酒のせいではなく、どうやら昨日の峠越えが相当の負荷だったようだ。
暑い！
小雨だったのでレインコートを着ていたのだが、通気性がないので蒸れる。
レインコートの上だけ脱いで走ると、やがて雨が強くなってくる。
すると、とたんに寒くなる。
走っていたら暑くなるだろう。
と半袖のまま走っていたら、服がびしょ濡れになり体温の奪われるスピードが加速し、半分こごえた状態になる。
着替えたいところだが、なかなか雨宿りできる場所が見つからない。
ようやく地下歩道の入り口があったので、雨宿りをして着替え。
長袖・長ズボンを着て、何とか体を温める。
だいぶ体温が落ち着いてからは、ちゃんとレインコートを着込んで再出発。
国道沿いにはさっきまでたくさんお店が並んでいたのに、いざ昼食をとろうとなったタイミングで、急にお店がなくなる。
ようやく「道の駅 安達」を見つけて入ったのは、午後1時半。
「ざくざく」という、芋煮やけんちん汁に近い郷土料理。
それを模したカレー「ざくざく風カレー」を注文する。
おおっ、まさかのレトルト！
まさか道の駅の食堂でレトルトが出てくるとは。
おいしいからいいけど。
というか、大盛りを頼んだら予想外にお米が多く、むしろ満足だ。
食後は、仮眠をとりながらゆっくりと過ごす。
再出発後も絶えず雨が降り続く。
ただ、歩道の整備されたバイパス道が続いているので、安全ではある。
この雨が昨日降っていたのならと思うと、ぞっとする。
福島駅の繁華街を抜け、急激なアップダウンの続く道を越えると、今日の宿がある飯坂温泉郷に到着。
2世紀ごろから続くという歴史深い温泉地で、共同浴場が9つもあり、川沿いに立ち並ぶ旅館街が何とも趣がある。
宿に到着してからは、ゆっくり温泉につかる。
温泉宿に宿泊しながらも素泊まりなので、その後コンビニに夕食を買いに行き、いざ食べたのが午後8時半。
今日に限らずだが、最近旅の最中はどうも夜をゆっくり過ごせていない。
もう少し走る距離を短くするなどして、夕方くらいからその土地を楽しむくらいの余裕が欲しいものだ。
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