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集落跡らしきスペースが工事現場に。
そんな景色が何度も繰り返される。
最後の宿は、大きな商店街にあるカプセル
ホテル。繁華街のすぐ近くなので便利。
最後の晩餐は牛たん。翌日気にせず飲める
酒は最高！旅の締めくくりはこうでないと。
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出発後は国道沿いなのだが、迷う。
というのも、道路標識が建っていないのだ。
国道だというのに、迂回路が続く。
復興するうえでもっとも優先されるべき「道」が、まだこんな状態なのである。
昨日の昼過ぎと同様、アップダウンの道が続く。
相変わらず建物が少ない。
不意に、甘いものが食べたくなる。
旅をしていると、なぜが午前中に起こる現象である。
たまたま見つけたコンビニに寄り、エクレアを食べる。
これが意外にお腹にたまり、昼が近づいてもまったく空腹を感じない。
今回の旅ではあまり魚を食べていなかったので海鮮丼でも、と思っていたが、正午ごろにあった道の駅をあえなく通過。
空腹を感じたころに店が見つからないのもイヤなので、昼過ぎに見つけたコンビニでカップラーメンをいただく。
山道を抜け、最後は終着地である気仙沼駅に通じる県道を走る。
すると、いたる所で道がボコボコになっている。
せっかくの下り道も、スピードが出せないどころか、歩かなければいけないほど。
イラッとしてしまうが、道の整備に予算をかけられない事情は重々わかるので、ガマンするしかない。
午後1時半、無事気仙沼駅に到着しゴール。
キックボード旅はこれで終わりだが、夜は仙台に1泊する予定である。
電車にゆれること3時間、仙台駅に到着して宿へ。
旅の最後の宿は、まさかまさかのカプセルホテル。
昔はよく使っていたが、最近は安眠を最優先するために極力避けていたので、久しぶりである。
ゆっくり大浴場で体を休めてから、繁華街へ。
アーケードにたくさんの飲食店が並び、仙台なので牛たんの店を探すも、どこも高そうで入りたいと思えない。
あえてアーケードからそれてお店を探し、「居酒屋 鳥幸」へ。
塩麹漬けされて焼かれた牛たんをいただいたが、絶妙な甘辛さに、歯ごたえとジューシーさを兼ね揃えた食べごたえが、抜群である！
その他の料理も、比較的リーズナブルで絶品である。
最後まで、居酒屋運にだけは恵まれている。
ほかの客との交流は生まれなかったものの、途中から店員のおばちゃんが話に付き合ってくれた。
寒波に泣かされ、峠に泣かされ、雨に泣かされ。
津波の爪痕を目の当たりにし、感慨深くなり。
楽しさやしんどさだけでない、いつも以上にいろんな要素の詰まった旅となった。
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