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ママチャリ淡路島1周    【1日目】
● 2003年5月3日(土)  はれ 大阪府交野市〜兵庫県洲本市 106.4km





明石大橋をくぐって、淡路島へと向かう「たこフェリー」。
そこいらの観光船より、はるかに安く、景色がきれいだ!


フェリーを降りると・・・民家?フェリー埠頭らしさが、全くない。
明石-淡路間は、まるでバスで移動するようなお手軽さがある。


海に面した道はなだらかで、南国風の街路樹が生えている。
交通量も少ないし、走りやすい。気分は最高潮になる!


古事記にも記されていたという、名水のくみ場。地味な場所に
あり、穴場的な雰囲気ながら、結構人がいる。水はうまい!

淡路島の道

本文でも絶賛しているとおり、淡路島の道には一目(?)惚れした。
交通量が少ないことと、風景が常に良いことと、さまざまな風景があること(2日目参照)と、無駄な道路工事で片側通行なんてのがないことと、自転車でまわっている人が多いことと・・・

んもう、出せばキリがない!
とにかく、都会のゴミゴミした風景とは違い、タイムスリップしたかのような田舎道は、日常生活をサッパリ忘れさせてくれる。
一度走った道を何度も走りたいとは思ったことはほとんどないけど、ここは例外。

近畿にお住まいの方は、ゼヒとも一度、淡路島をママチャリで走っていただきたい。
僕が2日目に走った道を回避すると、ママチャリで長距離を走ったことがない方でも、2日あれば楽々と周遊できるし。

ここはホントに太鼓判!




偶然見つけた、「厚浜キャンプ場」。砂浜はそう広くはなく、
純粋に海の潮騒を堪能できる。プライベートビーチ気取りだ。
2003年、今年はじめての旅だ!
去年10月に琵琶湖を歩いて以来の旅だが、その間ロクに運動をしていなかったため、旅立つ1ヶ月前から、スクワット・なわとび・走り込みなど、足を十分に動かした。
えらい気合の入れようだ。

今朝、起床は午前7時半。
普段旅の前日は寝つけないんだが、昨夜はぐっすりと眠れて、スッキリと目覚めた。
こいつは出先から調子がいいな、と思いきや、出発直前に、ママチャリのカギがないことに気がつき、一家を巻き込んで大パニックとなった。
一家を敵にまわしながら、結局出発したのは、予定よりも1時間も遅れた、午前9時過ぎ。
先が思いやられる。


家からフェリー乗り場のある明石市までは、何の問題もなく進んだ。
そりゃあそのはず、このへんの道は、ママチャリでも原チャでも、何度も来ている道で、地図を見る必要もないのだから。

ただ、いつもと同じ道ばかりでは飽きてしまいそうなので、1本道を変えて走った。
いつもは国道2号線という、都会道を横切る道を走るのだが、今回は工業地帯を通る、国道43号線を走った。
大型車が多いながらも、路肩が広いし、見なれない風景だったので、とても新鮮に走れた。


明石に着き、淡路島行きの「たこフェリー」へと乗船した。
何とこのフェリー、1時間に1〜2本、しかも24時間体制で出航しているのだ。
うちの近くのバスでさえ、こんなに頻繁には走っていないぞ。

フェリーは今まで乗ったものより、かなり小柄なものだった。
小柄なだけに、結構スピードが速い。
フェリーではゆっくり休憩しようと思っていたのに、フェリーをひとまわりして、写真撮影をしているうちに、もう淡路島へと着いてしまった。

とはいえ航海時間は20分、明石海峡の下をくぐれて、ちょっとした観光となった。
値段も自転車を積んでわずか500円ちょっと。
こいつはまた乗ってみたい。


ようやく辿り着いた淡路島・・・だが、フェリーから降りてすぐにあったのは、民家の並ぶ普通の田舎風景。
フェリー乗り場といえば普通、だだっ広い敷地内に、駐車場やらコンテナ積み場などがあるのだが、とんでもない。
一応2〜3件、土産屋はあるのだが、GWの稼ぎ時に閉まっているという始末だ。
まるでバス停のように、ポツンと存在しているのだ。

田舎道から出発して5分、道が急に広くなり、南国風の街路樹が一面に広がっている。
また明石までの道とは違い、車が極端に少ないのだ。
天気もいいし、ここで一気に気分は高まった。


ご機嫌なまま、ただひたすら快走。
すると途中、「名水くみ場」と書かれた看板があったので、立ち寄った。
そこには喫茶店があり、その敷地の一角に、名前どおり、良質の涌き水を汲める場所があるのだ。
地元でも有名らしく、水汲み用の大容量ボトルを持ち込んでいるお客さんが、多かった。

料金は2リットルで、たったの10円。
おそらく管理費ということなのだろうが、これは安い。

そして水は適度に冷えてるし、うまい!
「水なんて味ないし、うまいもヘッタクレもあるかいな〜」と昔からよく言うたもんだが、本気でうまいと思った。


水分を補給し終えて、再出発。
ゆるやかなアップダウンの続く道が続いた。
昔はこういった平坦な道を走るとすぐに飽きてしまうため、むしろ“苦”と“楽”が同時に味わえる峠を好んだものだが、最近は平坦な道のほうが好きになった。
ママチャリの旅に関する価値観も、変わって来たんだなぁ〜、と海を横目に思った。


やがて太陽の色が変わりかけたころ、宿を探した。
探したといっても、予め1件、目星をつけていたキャンプ場へと向かっただけだが。
「ONOKORO」という、世界の建造物を25分の1に再現したという、楽しいかどうかの判断に悩む遊園地に併設した施設だ。

が、何と満員だった!
思いっきりここに泊まろうとしていたことや、地図上ではここから近くにキャンプ場も宿もないことや、断られた担当者が若い女性で実に無愛想だったことなどが入り混じり、呆然となった。
思わぬカウンターパンチだ、さっきまでウキウキだった気分が、一気にどん底へと落ちてしまった。

しかし、立ちすくんでいても何も始まらない。
とりあえず、先へ先へとママチャリをこぎ出した。
ここから1時間ほど走ると、淡路島の都心部・洲本市へと行けるので、そこまで行ったら何とかなるだろう。
ただ、そう言い聞かせて走った。


民宿でも24時間サウナでもいい、とりあえず泊まれるところはないか、目を凝らしながら進んだ。
すると、民家もまばらな一角に、民宿の看板があった。
よくよく見ると、そこいら一帯に、3軒ほど固まって、民宿があるようだ。

もう日が暮れそうだし、こいつは片っ端から当たってみるしかない。
そう決めると、ママチャリを置いて、奥の1件目から当たってみることに・・・あれ?
駐車場からすぐ見える砂浜に、テントがいくつか並んでいる。
しかも、よくよく見ると「キャンプ場」と書いているではないか!
こんなの地図にも書いてないし、ホームページを調べてもなかったぞ。

問い合わせてみると、すんなりとキャンプOKの許可が出た。
もちろん有料であるが、1600円ほどだ。
もともとキャンプをするつもりでいたので、実にラッキーだ。


暗くならないうちに、急いで砂浜にテントを張り、夕食の買い出しへと行った。
これも運のいいことに、わずか5分ほど行ったところに、スーパーとコンビニがあった。
スーパーでアジのお造りをはじめとした食品を買い、コンビニではビールを2本買った。
夕食を済ませ、しばらく砂浜でたそがれていたが、太陽が沈むと同時に急に寒くなったので、すぐさまテントへ入った。


心地よい波の音に、無数に広がる星・・・
どんなセラピーよりも効きそうな自然を感じながら、今夜はぐっすりと眠れそうだ。

が、1つだけ問題がある。
ここの砂浜と道路の間に民宿があるのだが、そこに小学生の野球チームが泊まっていて、さっきから騒いでいる。
去年の旅でも、ガキら(といっても去年は大学生だが)に、睡眠中騒がれて起こされたという苦い経験がある。
小学校に黙れといっても聞かないのは仕方ないんで、ある程度仕方がないもんだと割り切るしか仕方がない。
とりあえず、明日の旅に支障がでないことを、願うしかない。


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