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琵琶湖歩きの旅!〜中編〜    【1日目】
● 2002年9月21日(土)  はれ 滋賀県新旭町〜マキノ町 30,752歩





今回の旅で最も思い出深い場所となった、新旭町。素朴な
町並みと、家の前にある溝に泳ぐ小魚が大好きになった。


前回「ギブアップ」した場所。この界隈にはとんびがやたら多く、
挫折しているときは、「狙われてる!」とマジで思った。


頭が真っ白になるほどのどかな、「風車村」。今度彼女を
連れて来ようと思ったが、彼女がいないことに気がついた。
旅の前日、特に歩きやママチャリを使うときは、体のコンディションを最良の状態にしなければならない。
脱水症状防止のために酒を控えたり、食事の量も摂取しないよう注意する。

しかし昨日は、1人で酒を飲み歩いていた。
別に仕事でイヤなことがあったわけではない。
何だろ、やっぱり旅に恐怖感を持っていたんだろうか?
旅前って、結構ナーバスになりがちなのだ。


前回同様、朝から最低コンディションのまま、旅の再出発となった。
駅を降りてから、前回「ギブアップ」をした場所まで戻り、再びスタートだ。
文章では伝わりにくいのだが、これにより2時間も時間をロスしてしまう。
ムダなことに思われがちだが、こういうこだわりがあるからこそ、旅は面白いのだ。
たまにアダとなるけど。


2時間の道程は、もちろん前回と同じ風景だ。
民家の溝には小魚が無数に泳ぎ、大きなコイも数匹いる。
もう少し歩くと、一面に広がる田園の上空に、とんびが数匹、高々と舞っている。
よくある田舎風景に、妙な親近感が湧いた。


今回は、どれだけ元気でも1時間に1度は必ず休憩をとることに決めた。
歩きの旅で大切なことは、時間でも何でもなく、足をいたわることだ、と前回イヤというほど思い知ったからだ。


前回ギブアップした地点から少し歩いたところにある、「風車村」というところで休憩をとった。
ここは「道の駅」だが、普段お目にかけるように、土産屋などがあるわけではない。
名の通り風車が2〜3台、芝生の広場に建てられている。
また、食べ物屋が2件、宿が1件あり、ちょっとしたテーマパークのようだ。

そのうちの一軒、敷地の少し離れにある屋台風のお店で、昼食をとった。
こいつが以外や以外、安くてうまい!
たいがいこういう場所での食堂というのは、高くてまずいもんだが。
とりあえず今後の体力をつけるべく、たらふく食べた。

食後は、広場でゆっくりとした。
たまにはこういうゆっくりとした時間も、必要だろう。
たまに子供らに不審な目で見られたりもしたが、木製の屋根つきベンチで、シュラフを枕に横になっていた。


すっかりご満悦の状態で、再出発をした。
あえてアスファルトの道路でなく、湖畔の砂地を歩いた。
風景が道路よりもいいことや、砂地のほうが足元への負担が少ない(という憶測だが、真実はどうなんだろ?)という判断だ。
波際に大量に発生する小魚や、それを一生懸命捕まえようとする子供達の光景が、いかにも湖畔らしくてナイスだった。


休憩は、予定どおり1時間に1度、きっちりととった。
こうすることにより、行動にメリハリができて、それなりに楽しみながら歩けた。
教育課程において、常に時間で区切られた生活を強いられて来た、悲しい性なのかもね。

なるべく気を遣った足であるが、終日右足がズキズキと痛んだ。
これは前回いためたものが、完治していないものだ。
この痛みがどうなるかというのが、今回の旅の焦点となりそうだ。


午後18時、目星をつけていたキャンプ場「知内浜キャンプ場」へと到着した。
ここでキャンプをするには、本来1500円をとられるのだが、「今から寝るだけやったら、サービスしたろ」と気前のいい管理人の方の配慮で、何と200円で通してくれた。
さらに、夕飯を買いに行くために、自転車をこれまたタダで、貸してくれた。
こういう人の温もりが感じられるからこそ、旅はやめられないのだ。

今夜は中秋の名月。
残念ながら空がくもっている。
しかしながら、雲を透かしておぼろげに見える月の光が、それなりにいい雰囲気をかもし出していた。


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