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こんな山奥に、よくぞこのような施設を!と思えるほど、
施設が充実している。温泉より、レジャーを味わえ!
国道168号線を走っていると、これでもかと言わんばかりに
目立つ看板がそびえ立つ。まず迷うことはないだろう。
【引用】財団法人大塔ふる里センター・店内パンフレット
何より、きれいさが印象的。やはり温泉はヒノキに限る。
【引用】財団法人大塔ふる里センター・店内パンフレット
国道が丸見えの露天風呂。でも露天なので気持ちいい。
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「日帰りの温泉」と聞くと、ただ温泉に入って適当に休憩しておしまい、というイメージはないだろうか?
げんに、日帰り温泉のあるところでは、温泉以外は何も置いてませんよ〜、というところが数多くある。
しかし、何らかの遊び場があり、その遊び場の一角にたまたま日帰り温泉が、というのもステキではないだろうか?
おそらくそのようなコンセプトがあったのではないか、と思われるのが、この夢の湯だ。
地元のコミュニケーションの場として親しまれている「ふれあい交流館」、ここは研修や合宿、レクリエーションやお茶会など、さまざまな用途にあわせた造りを持っている。
また、この施設に来る間に気がつくのだが、近くにロッジ「星のくに」・キャンプ場内「森林健康館」・道の駅「吉野路大塔」など、ぶらりと立ち寄れる場所が多い。
町全体を、レクリエーション化しようとしているかのようだ。
さて、1998年にできたたこの「ふれあい交流館」、内装が実にきれいだ。
施設が新しいというだけでなく、細やかに手入れされていることがよくわかる。
もちろん、浴室内もきれい。
早速「40人入れる」という名目の大浴場に入るが、どう見ても40人は入れないだろう。
何を基準に「40人」とうたったのかは不明だ。
まぁ、でもそれなりには広い。
サウナは「低温サウナ」がある。
従来のサウナよりも温度が低いのだが、そのぶん湿度が高い。
真夏の夕立前のムンムンした感じがキライな人は、ちょっと敬遠したほうがよいと思う。
でも、逆にあの従来のサウナの、「鼻で深呼吸したら鼻の入り口が熱い」のがキライな人には、オススメだ。
それにしても、水風呂を用意していないのは致命的。
繰り返しサウナを楽しむには、ちょっと苦しいかも。
露天風呂は、緑に囲まれて景色は最高!
・・・と言いたいところだが、ひょっとしたら女湯はそうなのかな?
男湯から見える風景は、ほぼ国道。
施設の真下に見える川のせせらぎや、山から聞こえる鳥のさえずりも、車が通るたびにかき消されてしまう。
こんな山奥にあるのに、温泉で自然が満喫しきれないというのは、非常に残念だ。
休憩室は和室の大広間。
和室というのは寝ころべるし、座布団を用意しているという配慮もあって、休むにはとてもありがたい。
思わずおなかを出して無防備な格好で横になりたいところだが、窓をはさんで向こうは通学路。
なかなか油断はできない。
空腹感のある方は、レストランへ足を運ぼう。
新しい施設といっても、ちゃんと名物料理が用意されている。
しし汁(800円)、またはしし汁セット(田楽3種、季節の一品付き、1200円)だ。
お値段がやや高く感じるのは、こういう場なので目をつぶろう。
ただ、男性の場合は量がやや少なく感じるであろう。
他にも多数のメニューが用意されているので、複数注文するのも、1つの手段だ。
先述したとおり、この付近はとにかく施設が充実している。
少し足をのばしただけでも、湧き水やプラネタリウムなどもあるし、他の温泉もある。
グループでまる1日、いやできれば2日ほどゆったりと過ごしてみたい場所だ。
【温泉日記】
グループで過ごしたい、と書いてはいるものの、実は一人で訪れた。
家から遠いし、何度も道に迷ったし、結果的には一人で良かったかも知れない。
本当は、この近くにあるはずの別の温泉に行く予定だったのだが、近くに来てから、そこが潰れていることが発覚した。
しかしこのあたりには温泉がわんさとあるため、ぶらぶら走ってたらここにありついた。
ここへ到着する直前、原チャのガソリンがほとんどなくなっていた。
しかもさすがは山奥、ガソリンスタンドが全然見当たらない。
「こいつはひょっとすると、とんでもなくおマヌケなことになるかも!」と、本気でビビった。
だってこんなところで原チャが止まったら、まわりに民家なく車の通りが少ないこの場所で、どうないせいっちゅうことになってしまうもん。
結局は運良く、温泉からすぐのところにあった。
あってひと安心だが、地元より1リットルあたり20円ほど高いガソリンを入れるはめになってしまった。
原チャといえど、山道を走る時は絶えずガソリンのチェックが必要だな、とひとついい勉強になった。
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