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プールとかキャンプ場とか、施設を利用せずに純粋に「温泉」
を楽しみたいのなら、迷わずここ。湯上がりがもう最高!
村の一角に、ひっそりとたたずむ天の川温泉。ちょっとした
秘湯のような雰囲気もある。お風呂は最高に良い!
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「陀羅尼助(だらにすけ)」という薬があるのは、ご存知だろうか。
かつて江戸時代に、万病の薬として広く愛用されていた、黒くて小さな丸い薬だ。
現在でも、腹痛の薬として使われている。
1つの袋に、20粒もの玉がコロコロと入っているのが印象的で、薬局によってはけっこう置いていたりする。
その「秘薬」の製造元が、奈良県・吉野にある天川村である。
村というだけあって、民家が少ない。
絵に描いたような、「日本の田舎」がえんえんと広がっている。
この村のシンボルが、何といっても村の名前にもなっている、河川「天川(てんかわ)」だ。
キャンプ場がいくつかあったりして、ちょっと足を止めてついつい川辺に足を運びたくなる。
この天川をずっと川上に上ると、天の川温泉センターがある。
センター内には木造のテーブルや椅子があり、自然とのふれあいを大切にした感じだ。
こんなところに、健康ランドみたいにキレイな施設があったら、風情丸つぶれだからね。
まず料金を払ってから、貴重品を更衣室手前の小さなロッカーに入れる。
更衣室に入ると、荷物や服を、ロッカーに入れる。
つまり、鍵を2つぶらさげた状態で、温泉へつかる必要があるのだ。
セキュリティー面に万全を期しているのはありがたいが、体を洗うときなどはちょっとうっとうしい。
浴槽は、室内に木製のものが1つ、露天に石製のものが1つ、合計2つある。
露天のお湯は、室内のものより少しぬるい。
それもそのはず、室内のお湯をあふれさしたものが、露天へと流れているからだ。
露天につかっているときに、室内に人が入っていると、少し汚い感じがする。
お湯は、ややぬるぬるとした感じがする。
お湯にこういった特長があるのは、何とも温泉ちっくでステキだ。
景色は山あいが一望出来てなかなかのもの。
しかし、運悪く河川工事をしている。
現場の人に丸見えでだったら、ちょっとイヤだな。
まぁ、距離があるので、見られてもナニがナニだかわからないと思うけど。
風呂上がりは、テレビの付いた広い和室でゆったりとできる。
飲食物の持ち込みが認められているというのが、良心的でうれしい。
景色も良く、ゆっくりと落ち着ける。
また、肌をこすりあわせると、ものすごくすべすべとする。
すべすべ感を感じながら、血行がものすごく良くなっていることにも気がつく。
湯上がり後の脱力感が、とにかく気持ちがいい。
最後に行っておくが、ここの温泉は最高にすばらしい!
心の底から、そう感じた。
温泉の「風情」を重視される方や、現実逃避を目的に温泉に出向かれる方は、ぜひともここに来ていただきたい。
【温泉日記】
温泉へ行くとき、たいがいは原チャを使います。
ここへ行ったときは、春先の天気のいい日。
ちょうど風があたたかくなって、原チャでのツーリングが楽しくなるころだ。
はりきって、かなり薄着で行ったはいいが、夕方あたりからメチャクチャ寒くなった。
この時期は朝晩が冷えるということを、まだまだ認識してなかったもので、思いっきり湯冷めしてしまった。
案の定、次の日は熱を出してしまった・・・
温泉行って、健康を害するとは何事じゃ。
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