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キックボード淡路島縦断    【2日目】
● 2010年9月19日(日) はれ 兵庫県洲本市〜兵庫県南あわじ市




ただただ、たき火の炎を見て過ごした昨夜の夜。
上空に浮かぶ月がまぶしく、絶好の野宿日和。


思わず旅心くすぐられる、10kmほど何もない道。
まさかこの先、本格的な体調不良に襲われるとは。

昨夜は、テントの中がめちゃくちゃ暑かった!
しかし、風が吹けば急に寒さを感じ、何とも温度調整が難しい夜であった。
不快感で、夜中何度目覚めたことか。

午前6時に起床。
目覚めると、釣り人がわんさかといる。
海沿いや湖畔沿いで野宿したときに、よく目にする光景である。


スタート早々、淡路島一周での難所である、南東部の峠へと差しかかる。
前回この峠をパスしたので、いわば今回の旅のメインイベントである。

坂の勾配がきつく、キックボードでは到底無理。
ひたすら歩くしかなく、まるで登山のようである。
建物がなく、休憩できないのが辛い。
朝の涼しい時間帯なのに、全身汗ダクである。


何とか峠を越え、ブレーキをかけながら急勾配の下り坂をゆっくり進むと、その先は海岸沿いの道。
建物が、な〜んにも見えない。
この状態が10kmほど続くのだが、「旅してる!」という気持ちがものすごく強くなる。

通り過ぎる人は、たいがいレース系の自転車に乗った人たち。
たまに声をかけられては、上機嫌になる。


ようやく集落らしきものが見えたかと思えば、またも上り坂。
ここで、ただならぬ違和感。

昨日の昼からうすうす感じてはいたが、どうやらホンモノらしい。
体調不良。
完全に風邪をひいたようだ。

峠越えはそうテンションが高まるものではないが、そういう次元ではなく、旅自体がまったく楽しくなくなってくる。
これでは、もうダメ。
リタイアするしかない。


せっかく、昨日からいいペースで走ってこられたのに、悔しい。
悔しさと体調の悪さを噛み締めながら進んでいると、こんなタイミングで自転車の人やら暴走族やらに、やたら応援される。
あと1時間もしないうちにギブアップすることを考えると、心が痛む・・・

せめて昼食は「あわぎゅう」でシメよう。
と決めていたが、バス停のある福良についたころは、お店を探す気力すら残っていなかった。
コンビニでおにぎりを買い、ぐったりとしながらバスで黙々と食べ、何度となくため息をもらした。


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