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大阪→東京ツーリング    【1日目】
● 2007年8月18日(土) はれ 大阪府交野市〜静岡県御前崎市
旅の目的

1泊2日で、大阪から東京へ行くこと。
旅の詳細な背景は、本文にあるとおり。

スクーター「BW'S100」を買った当初から、いつかツーリングしたいと思ってたので、こういう形でツーリングできてよかった。



工場と砂利道が続く、国道25号線。長距離ツーリング
なのに、スピード出せないのは、軽くストレスを感じる。


あまりに暑いため、こういう土手で休むことも。橋の下は
影になっているうえ風が吹き抜けるため、意外に涼しい。


本文には書いていないが、道路の道案内見て、キマグレに寄った
「葦毛湿原」。こういうキマグレに寄る観光地は、ハズレがない。
実家で暮らしている僕にとって、“帰省”という言葉は、父方ないし母方の田舎へ行くことをあらわしていた。
それが今年は、自分の実家へ“帰省”することになろうとは。

2ヶ月前、上司から言われたひとことで、すべてがはじまった。
「7月から9月の終わりまで、東京へ行ってくれ」
6月のなかば過ぎ、突然放たれた言葉に、はじめは返答すらできなかった。

一人暮らし経験のない僕が、なんの前触れもなく、突然東京で暮らすこととなったのだ。
驚きととまどい、少し楽しみを含みながら、予定どおり7月から東京暮らしがはじまった。


1ヶ月半の東京生活は、思った以上に楽しかった。
生活環境からまわりの風景まで、今まで体験したことのないものだらけ。
目的もなく1日散歩するだけで、それが1日分の旅に匹敵するほど、斬新な気持ちになれた。

が、時が経つにつれ、マンネリを感じるのも、事実。
残り1ヶ月半、今の気持ちを持続させることに、不安を覚えはじめた。
マンネリを打破するための、起爆剤があれば・・・

そのときに思いついたのが、大阪で4ヶ月前に買った、BW'S100というスクーター。
50ccのスクーターしか乗ったことない僕にとっては、そのスクーターが持つパワーは、衝撃的すぎた。
最高の遊具が、あるではないか!

そうと決まればと、早速BW'S100を東京まで走らせるべく、ツーリングの準備にとりかかった・・・


ひどく前置きが長くなったが、お盆休みのうち2日間をかけて、大阪から東京へツーリングすることとなった。
100ccのスクーターは高速道路を走れないため、国道での移動となる。

距離にして、600km。
2日もあれば、十分すぎる距離である。
久しぶりの実家を少しでも長く楽しみたかったので、午後から出発することにした。


基本的に、大阪から東京までは、国道1号線を走ると到着する。
まったく、迷う心配がない。
ただし、国道1号線だと、岐阜あたりまでがやや遠回りとなる。
そのため、あえて国道163号線を走ることにした。
国道163号線なら、自転車で何度も通っているし、慣れたものだ。

迷った!
気がつけば、国道25号線にいた。
スクーターのスピード感に、酔いしれていたせいだろうか。

よりによって、国道25号線というのは、途中で道が細く曲がりくねっているうえ、大型トラックがバンバン通る。
しばらく、徐行を強いられた。


ようやく国道1号線に合流してからは、ただひたすら快走。
悪いクセで、ガソリンは「1円でも安いところ」を探しながら走る。
おかげで、ガス欠ギリギリでの給油となることが、しばしば。

夕方、近くのユースホステルに電話したが、あいにく満室。
少し距離のある、静岡・御前崎のユースホステルで予約がとれた。

すでに日が沈みはじめる時間だったため、急ぎ目に走った。
あまり遅くなると、チェックインしてくれない可能性がある。
ちなみに、ヘルメットは「半ヘル」といわれる、頭部のみかぶるタイプのものである。
スピードを出すと、無数にいる夜の蛾(が)たちが顔にぶつかってくるので、めちゃくちゃ痛い!

御前崎の近くに来たころ、ガス欠寸前。
近くに、ガソリンスタンドの姿はない。
「こんな時間に、こんなところでガス欠なったら、終わりやん!」と、最悪の事態だけは避けたいと、天に祈りながら走った。


なんとかガス欠はせぬまま、無事ユースホステルへ到着。
すでに先客数名がロビーで、酒を飲みながらたむろしている。
が、そのうちの1人が管理人であることが発覚。
他の客は、常連のようだ。
宿主が堂々と、客前で酒飲むなっ!

風呂上りにロビーでボーっとしていたら、40歳くらいの人に声をかけられた。
同室の方で、美術にたずさわるお仕事をしている、とのこと。
自分の趣味をそのまま仕事にしているというのは、純粋にうらやましい。


そういえば最近、ユースホステルで会う人って、年配の方が多い。
ロビーでビール売ってる場所も、増えている気がする。
ぜんぜん「ユース(=青年)」ちゃうやん!


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