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折りたたみ自転車淡路島一周    【1日目】
● 2009年2月7日(土) はれ 兵庫県淡路市〜兵庫県南あわじ市
旅の目的

1泊2日で、折りたたみ自転車で淡路島一周。
折りたたみ自転車が旅ツールとなるかの実験と、ふだんめったにしない「冬旅」であることが、大きなキーワード。
あいかわらず思いつきの旅だけど、思いついたことは片っ端から試してかかろうかと。



メインロードから一本外れただけで、こんな空き地。
明石海峡を無料化するとかしたら、もっと栄えるだろうに。


巨大な仏像のすぐ下にある、喫茶店の名前・・・
わざとなのか?ただならぬ悪玉なセンスを感じる。


ドライブイン脇に咲く、いくつかの水仙。水仙郷のゲートを
くぐれば、これの群集を見られるのか・・・でもガマン。


見た目は地味ながらも、1人ぐらしをしている気分になれる
部屋は、ものすごくリラックスできる。ずばり、オススメ!
冬に旅など、するものではない。
宿を予約するなど、旅ではない。

自分なりの「旅」という概念に、こだわり続けた20代。
今回の旅は、そのこだわりを真っ向から否定するようなものである。
こうもあっさり、こだわりを捨てられることを、自分ながら驚いている。
歳をとるとは、こういうものか。


旅の3日前に思いついた、今回の旅。
ほんのキマグレながら、一応それなりに工夫はしたつもりである。

1泊2日で走れ、かつ道に迷わないであろう場所として、淡路島を選んだ。
荷物を軽減するべく、野宿を排除して、旅館を予約した。
昼夜の温度差を考慮し、5枚の重ね着をした。
これらの手探りな準備が、どれくらい的を射るかということも、旅の醍醐味である気がする。


出発して、しばらくは公共の交通機関を利用。
電車の乗降時や乗り換え、フェリーでの乗船・下船時は、折りたたみ自転車の重さがネックである。
とはいえ、組み立てに5分もかからないため、時間のロスがほとんどない。

淡路島北側の「岩屋」から、東側の海岸沿いを南下。
天気は快晴。
フェリーに乗っているときからなのだが、やたらとテンションが高い!
走りながら、あまりの気分のよさに絶えず笑顔だった。

夏場なら、快晴なら暑くてバテがちである。
このあたりが、冬旅の特長なのかも知れない。


見慣れた道ばっかり走っても面白くないし、時間的に余裕があると踏んでいるため、可能な限りわき道を見つけては走る。
本通りは都会化されているのに、一本わき道に入ると空き地が広がったり、廃墟があったり。
淡路島の、悲しき実情である。

昼食の3時間は、ノンストップで走行。
汗をかかないから疲れないというのもがあるが、休憩すると体が冷えることがイヤなのである。
案の定、コンビニ前で昼食をとっていると、やや体が冷える。
まぁ冷えるといっても、小春日和といっていいほどの天気なので、こごえるほどではない。


昼からも、ハイテンションは持続。
時おり声出して笑ってしまうほど、とにかく気分がよい。

ただ、淡路島東南部の由良町を越えたあたりから、急激にペースダウン。
ここから、上り坂が続くためだ。

車輪が小さいから上り坂はママチャリよりラク・・・と思っていたのは、甘かった。
そのぶんペダルまわりが小さいため、パワーが弱い。
冬場だというのに、上るにつれ汗がわき出てくる。

けっきょく、ママチャリならノンストップで上れるはずの坂を、押し歩くことに。
自転車に荷物をくくりつけていないので、ママチャリを押すよりはラクである。


峠の頂点付近に差しかかったときに、見えるのが「謎のパラダイス」。
正しくは「立川水仙郷」と呼ぶのだが、某関西ローカル番組の影響で、このような俗称がある。
ちょうど水仙がきれいな時期だし、寄ってみようか悩んだ。
が、ここは友人AKiNoBuくんとバイクで来る約束をしているため、ガマンした。

水仙郷の入り口にあるドライブインで、自販機のお茶を買ったら、食堂で休むよう案内された。
ここの食堂のおかあさんは、以前淡路島を歩いて一周したときも、気軽に声をかけてくれた。
今回も、「謎のパラダイス」の派手な看板がすべて台風で飛ばされたこと、かつてはここに日本一周してる自転車のコがいっぱい来たなど、いろんな話をしてくれる。


ドライブインで30分以上も居座って、ようやく出発。
こんどは下り坂が多いのだが、先ほどかいた汗が冷えて、寒い!
しかもブレーキのききが甘いため、あまり速度を出せない。

坂を下ってからは、淡路島南部にあたる、何十キロも民家のない道。
通常風景の変わらない道は退屈だが、人工物が極めて少ないせいか、ものすごく気持ちがいい。


午後6時、日が傾きはじめたころに、今夜の宿がある福良へ続く峠。
今日はじめて、気があせる。
坂が急でありながら、道幅が狭いため、暗いと本当に危険である。
また、暗くなるに並行して、気温がぐっと下がってくる。

必死な思いで福良に着いたころには、あたりは真っ暗。
昼過ぎまでは時間に余裕があったはずなのに。
やはり、峠が大きなタイムロスになったようだ。


暗くて何度も道を迷いながら、なんとか「民宿 福良館」へ到着。
部屋にはキッチンがついていて、民宿というよりアパートといった感じ。
手先が器用であれば、近所で鮮魚を仕入れて料理でもしたいところ。

お風呂でじっくり休憩したあとは、夕食。
どこか居酒屋で鮮魚をいただきたかったが、経済性を優先して、スーパーで惣菜を買い込んだ。
疲れているときは、部屋で1人ゆっくりしたほうがよい。

しかしながら、港町のスーパーは、魚がどれもおいしそうで、ついつい買いすぎてしまう。
無理やり腹に詰め込み、ビールで流し込んだら、急激に眠気に襲われた。


ぜいたくさを噛みしめながら、少しだけ貧乏旅をしていたころがなつかしく感じた。


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