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サンセットラインに落ちる夕日。時間的に見とれている
場合ではないが、ここで休まないと体力が持たない。
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10時間近くの睡眠から目覚め、体の痛みを覚えながらも、すぐさま外出準備。
旅の準備ではなく、近所の散歩。
時間的に余裕があることと、朝は寒いことを踏んで、出発はゆっくりめにした。
民宿のすぐ近くにある、小高い丘にある神社。
階段を少し上っただけなのに、福良の町を見下ろせる。
まさに、町の守護神といった趣である。
民宿のチェックインの際、「がんばりや」と缶コーヒーをいただいた。
ただでさえ安価で泊めていただいているのに、ものすごくうれしい。
「民宿 福良館」、ぜひとも再訪したい場所である。
上機嫌で宿を飛び出したものの、思いっきり道に迷う。
越えなくていい峠を1往復半も通過し、その後さらに峠が続く。
せっかくの気分が、一気に冷める。
天気がよいにもかかわらず、いっこうに気分があがらない。
というのは、昨日に比べて風が強く、寒いからだ。
気分が乗らないので休憩しようにも、すぐにこごえてしまう。
それでいて、気分が乗らないので休憩したくなる。
拷問のようなコンディションのまま、なんとか休憩を減らしながら進む。
夕方には本州行きのフェリーへ到着するはずだったが、あたりが真っ暗になっても、なお走っていた。
やはり折りたたみ自転車はカラダが小さいため、風に影響されてスピードが出なかいのだろう。
にしても、2日続けての夜間走行・・・
旅の経験が多いにもかかわらず、まだまだ未熟さを感じる。
フェリー乗り場に着いたのは、午後8時。
すっかり冷え切った体を休憩室で落ち着かせながら、今から重い自転車を持って家に帰る現実を、無理やり忘れようとした。
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