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				準備中ながらも、祭りの風景はその地域の風土が 
				感じられる。祭りの本番も見てみたいものだ。
				 
				 
				 
				 
				手元の地図が頼りだけに、地図にないお地蔵を 
				自力で見つけたときは、ひときわうれしさを感じる。
				 
				 
				 
				 
				最後の88番は、こぢんまりとした小屋。最後だからと 
				いって派手さがないのは、どのお遍路も共通だ。
				 
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今日もやはり、朝一番に温泉へ。 
今までの旅で、ここまで朝を優雅に過ごすなんて、めったにない。 
風呂あがりも少しゆっくりし、午前8時に出発。 
 
 
手持ちの資料では、54番と55番に札所表示がなく、「これで間違いないでしょうか」とあいまいな記載になっている。 
資料どおりのお地蔵さんは2つとも見つけたが、もしかすれば、ここではなく正式な54番・55番が存在するかも知れない。 
ということで、根気よく周辺を散策してみた。 
 
が、他には見当たらない。 
資料どおり、これを54番・55番とみなすしかない。 
 
また、62番は地図にはあるのだが、資料では「見つからなかった」と書かれている。 
ここかな?と思える道を進むと、思いっきり人様の敷地に入ってしまう。 
それでも進もうかと思ったが、何やら住民の視線を感じるので、断念した。 
いくらお遍路さんとはいえ、地元民に不安を与えるわけにはいかない。 
 
65番の前にある広場では、神輿(みこし)や布団太鼓などが出され、そこにいる多くの人がお祭りの準備をしている。 
もう少し滞在して、お祭りも見てみたいものである。 
と思いつつ、小学生にジロジロ見られながら、お参りをする。 
 
 
70番〜74番も、資料に「見つからなかった」とある。 
さすがに5か所もパスするのはもったいないので、何とか自力で探すことに。 
 
すると、本通りから外れたところに、最近新設されたらしい72番を見つける。 
どうも、この道はあやしい。 
そこから山側に延びた道を進むと、案の定、道端に71番がある。 
 
さらに奥には、古いお寺が。 
かつてはここに72番があったのだ、とわかる標識もある。 
 
お寺より東西に山道があり、どうやらこれが参拝道なのだろう。 
まずは東にあるだろう、70番へ。 
と思ったが、道がヤブに閉ざされており、進めない。 
諦めて西へ進み、73番を見つける。 
 
結局、74番も道がふさがっていて見つからず、71番〜73番の3か所のみ見つけた。 
それでも、資料ではなく自力で見つけた、という達成感が気持ちいい。 
 
 
80番台に差しかかったのが正午。 
本来なら昼食どきだが、まわりに商店が何もない。 
食料を調達するには、30分ほど引き返す必要がある。 
 
が、ぜんぜんお腹が空かない。 
午前10時にチョコレートを買い食いしたのと、ここ2日は飲み過ぎで、胃が疲れているのだ。 
 
 
あと2つだ、というところに来て、87番が見つからない。 
小道がたくさんあり、どれを曲がればいいのか、わからないのだ。 
手当たり次第進んでは引き返す、を何度も繰り返す。 
 
しかしなかなか見つからず、諦めようかとも思った。 
が、時間はたくさんあるし、少しでも長くお遍路を楽しめることはラッキーである。 
と自分に言い聞かせ、30分かけてようやく発見。 
 
 
最後の88番は、大きなお寺なのかと思っていたが、バス停のように素朴な建物であった。 
達成感がないのは、その建物の規模ではなく、お礼参りに再び1番に行こうという気持ちがあったからだ。 
 
で、1番を再度参拝し、ようやく達成感を味わう。 
 
 
結局のところ、昼間は絶えず動きまわっていた。 
リゾートと言うには、ほど遠いかも知れない。 
が、通常の旅よりは、走る時間も距離も短い。 
何より、夜の充実感を考えたら、目的どおりリゾートな旅ができたはずだ。 
 
と、自分に言い聞かせることにしよう。
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