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ママチャリ若狭湾周遊    【3日目】
● 2005年7月17日(日) 雨のちくもり 京都府舞鶴市〜福井県小浜市 136.4km




写真中央、うっすらと浮かんでいるのが、軍艦。動いてる
気配はないが、停泊している様子はない。やっぱ動いてる?


特に広いわけでなく、海の家などもそんな充実していない、
竜宮浜。にもかかわらず、客足が途切れないのは、なぜ?


大浦半島の先端は、またしても行き止まり。工事してる
気配はまったくないんだけど、こんな道封じされると行けない。


峠道から見下ろす、高浜原発。原発内から漏れる煙が、妙に
毒々しく見える。周辺の木々が枯れてないから、大丈夫。


内浦半島は、釣りの町。写真は半島の先端部で、釣り人の
車がえんえん続く。出店でもしたら、えらい儲けるやろうなぁ。


大島半島のビーチは、今回の旅でいちばん広く、きれい!
こういうところでも1人で来ると妙にさびしい気持ちになる。


内外海半島先端の、泊という町。名物は何もないが、銅像が
数箇所点在。この少年は、海の向こうに何を見るのだろうか?


泊の町から国道へ帰る途中に見つけた、廃校「堅海小学校」。
校舎内は村人の倉庫として利用されている。風情ありあり。

ビジネスホテルよもやま話

安宿の代名詞の1つとして、ビジネスホテルがある。
別に名前どおりビジネスマンだけが泊まるわけでなく、旅人・釣り人などが利用することも多い。
場所によりけりだが、予約なくても比較的簡単に宿泊ができるので、宿に困ったら探してみよう。

あと、値段交渉してみよう。
部屋の値段を聞いて、こちらが戸惑っていると、500円前後部屋代を引いてくれることが、経験上多い。
どうで素泊まりでサービスも何もないんだから、値切ってもあとくされはないでしょ。



野宿の典型的スポット、橋の下。風が吹きぬけ涼しく、突然の
雨もしのげるし、寝泊りには最高の場所。川の増水だけがコワイ。

やはり寝床は、静かな暗室に限る。
すっかり熟睡できた。
お酒も全然残ってない。

午前5時半に起き、すぐさま支度して出発。
どうやら夜のうちに雨が降ったらしく、自転車がずぶぬれで、道はまんべんなくぬれている。
でも天気予報では、今日は降らないみたいなこと言ってたし、まぁ心配ないだろう。


まずは今日の目標の1つ目、大浦半島へ向かった。
大浦半島は海沿いの道が林道になっているらしく、そこを走るのはさすがにハードすぎる。
海沿いはあきらめ、半島を縦断している府道を走ることにした。

半島へ入ってすぐ、海に軍艦が見えた。
すぐ近くには、海軍の学校らしき施設がある。
どうやらこの近辺は、海軍の方々がうようよいらっしゃるようだ。
昨日、この半島で野宿しようとも思っていたが、見つかったらシャレんならなかったかも。


半島を縦断する少し手前で、雨が降ってきた。
しかも、なかなかの本降りだ。
天気予報のうそつき!

とりあえず無人のガソリンスタンドで、雨宿りした。
ついでに、ここで朝食をとった。
朝食は、カロリーメイトを2食分。
どうも空腹感が強くてね。


30分か1時間か経って、雨がやんだので、再スタートした。
上り坂が続き、いずれ民家がなくなり、本格的な峠越えになった。

それにしても、しんどい。
途中から、ほとんど歩いた。

そんなとき、またしても雨が降ってきやがった。
よりによって、こんな雨宿りする場所もないところで降らんでもええやん!
なんて怒りをおさえつつ、かっぱを着る場所すらなかったので、あきらめてそのまま進んだ。


この状態が永遠に続くような錯覚に陥りつつ、ひたすら急坂を上った。
ようやく頂上に着いたころに、皮肉にも雨が止んだ。
完全におちょくられてる!

下りはブレーキなしで全速力・・・といきたいところだが、路面がぬれているため、スピードが出せない。
ワイヤーが切れないように注意しつつ、断続的にブレーキをかけながら、坂を下りた。
普通、下りはラクで気持ちのいいものなんだけど、腕がやたらと疲れた。
上りならまだしも、下り坂でこんなしんどい思いするとは・・・


半島の北側は、古ぼけたバス停や、廃校と思われる古めかしい校舎などがある、昭和の面影だらけの小さな集落だった。
だが、やたらと人が多い。
みな、海岸「竜宮浜」にたかっている。
日本海ならもっと他にビーチあるだろうに、なぜこんな小さなビーチに集まるんだろう?
後から後から、途切れなくやって来る車をみながら、そう思った。

半島を東へ向かい、ぐるっと半島をまわろう・・・というわけには行かなかった。
またしても、行き止まり!
ウワサには聞いていたが、日本海側の道路は、季節風などの影響などで荒れやすいようだ。


さっきの峠を再び越え、国道へ戻った。
半島の東側に行きたいところだが、地図を見る限り、ただダラダラと山道が続くだけみたいなんで、パスした。

コンビニが見えたので、水分補給をした。
コンビニの駐車場に観光案内の看板があったので、何気な〜く見ていると・・・
えっ、「内浦半島」?
地図にない半島名を発見してしまった。
今回行く予定のない、小さな半島だ。
見つけてしまったからには、行くしかないなぁ。


いくつかのアップダウンをくり返しながら、内浦半島を北上した。
途中で、「高浜原発」なる施設を発見。
若狭湾には、やたら原発が多い。
原発と聞くと、何やら恐ろしい事件を連想してしまうのは、かつてそういう事件が連続していたからかな?

半島の先端へ到着。
ここは、言い訳の聞かないくらいの漁港。
釣り人がわんさかいるし、民家の玄関は海に浮かしてる“うき”などが、平然と置いてある。
ひともぐりを終えたダイバーが、仲間同士でビールを乾杯している姿を、うらめしげに眺めていた。


再度国道へ戻り、次に向かったのは大島半島。
半島は南側と東側に道がある。

南側は、サイクリングロードが常設され、道がきれいだ。
それでいて、車の通りがめちゃくちゃ少ない。
平坦だし、自転車で走るにはもってこいだ。

東側は、きつめのアップダウンが続く。
ヒーヒー言いながら何度も続くトンネルを抜け、ようやく半島の先端へ。
「塩浜」というビーチがあり、近くにキャンプ場がある。

とにかく人が多く、ビーチが広い。
孤独に山道を越えていて、急にこんな人気の多い場所に来ると、異様に気分がよくなる。
といっても、走り回る元気はないし、はしゃごうにも1人でイケる年齢ではない。
疲れをいやすため、少しだけ昼寝をした。

半島を南下するときは、道を変えて海沿いの道を走った。
えんえん漁港が続いて、サーファー系の若者が要所要所でたまっている。
道は平坦。
どうやら、来るときにこっちの道走れば、峠ばっかり越えなくて良かったらしい。


さらに道を東へ向かい、今度は内外海半島へ。
ここは半島の南側に、一本道があるのみ。

ゆるやかなアップダウンを繰り返す。
人がまばらで、民家がほとんどない。
しかしよ〜く見ると、住宅用に区画されたであろう土地がほうぼうで見られる。
バブルのころは、栄えてたのかな?


半島の先は、民家がぎゅっと固まっていた。
釣り人がたまっているわけではない。
人のごったがえすビーチがあるわけでもない。
なのに、何ともいえないエネルギーがみなぎっている気がする。
1日1日を大事に、ひたむきに暮らす住民のパワーが、あふれているというか。
“何もない”この集落に、ただならぬ雰囲気を感じられた。


時間は、午後5時半。
目星をつけていた半島は、あと2つほどある。
しかし明日は帰らなければならない。
欲張ってすべての半島を行ったはいいが、時間に追われてただしんどいだけでは、意味がない。
そう思い、福井県の小浜市街へ宿探しをすることにした。

1日目の暑い野宿が脳裏にびっしり残っていたため、ビジネスホテルへ泊まることにした。
小浜市はそこそこ都会なので、いくらでもホテルはあるだろうし。

がしかし、3件ほど寄って、いずれも満室。
こんなに立て続けに、ビジネスホテルに泊まれないのははじめて。
「夕飯時だから、チェックイン面倒くさがってんちゃうん?」と自分勝手な解釈をしつつも、後々になって、ここが釣り人のメッカであることに気がついた。


こうなったら、やはり野宿しかない。
天気のぐずついた日が続いていたこともあり、あまり気乗りがしない。
が、そんなこと言うてられない。
皮肉にも民家の続く道を、ひたすら寝床を探しながら走った。


ようやく民家から少し離れた場所に、橋が見えた。
橋の下のスペースで、テントを張れそうだ。
「もうちょっと進みたい」という欲求を抑え、ここへ足を止めた。

風が吹きぬけ、涼しい!
これなら、暑苦しくてもだえる必要はなさそうだ。
唯一の難点が、川がやや滝状になっていて、うるさいこと。
でも自然の音なんで、ガマンできるだろう。


とりあえず川で体を洗い、現在は道から川へ降りるための階段に座り、日記を書いている。
すぐ右側に、皮肉にもスーパー銭湯のネオンが見える。
行きたいんだけど、またテントたたんで荷物持って行くのも面倒だし、かといって荷物置いとくのも不安だし。

あと、たま〜に橋の上を人が歩く。
不審者と勘違いされて、通報されないかな?

思いっきり不審者だけどね。


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