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写真中央、うっすらと浮かんでいるのが、軍艦。動いてる
気配はないが、停泊している様子はない。やっぱ動いてる?
特に広いわけでなく、海の家などもそんな充実していない、
竜宮浜。にもかかわらず、客足が途切れないのは、なぜ?
大浦半島の先端は、またしても行き止まり。工事してる
気配はまったくないんだけど、こんな道封じされると行けない。
峠道から見下ろす、高浜原発。原発内から漏れる煙が、妙に
毒々しく見える。周辺の木々が枯れてないから、大丈夫。
内浦半島は、釣りの町。写真は半島の先端部で、釣り人の
車がえんえん続く。出店でもしたら、えらい儲けるやろうなぁ。
大島半島のビーチは、今回の旅でいちばん広く、きれい!
こういうところでも1人で来ると妙にさびしい気持ちになる。
内外海半島先端の、泊という町。名物は何もないが、銅像が
数箇所点在。この少年は、海の向こうに何を見るのだろうか?
泊の町から国道へ帰る途中に見つけた、廃校「堅海小学校」。
校舎内は村人の倉庫として利用されている。風情ありあり。
野宿の典型的スポット、橋の下。風が吹きぬけ涼しく、突然の
雨もしのげるし、寝泊りには最高の場所。川の増水だけがコワイ。
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やはり寝床は、静かな暗室に限る。
すっかり熟睡できた。
お酒も全然残ってない。
午前5時半に起き、すぐさま支度して出発。
どうやら夜のうちに雨が降ったらしく、自転車がずぶぬれで、道はまんべんなくぬれている。
でも天気予報では、今日は降らないみたいなこと言ってたし、まぁ心配ないだろう。
まずは今日の目標の1つ目、大浦半島へ向かった。
大浦半島は海沿いの道が林道になっているらしく、そこを走るのはさすがにハードすぎる。
海沿いはあきらめ、半島を縦断している府道を走ることにした。
半島へ入ってすぐ、海に軍艦が見えた。
すぐ近くには、海軍の学校らしき施設がある。
どうやらこの近辺は、海軍の方々がうようよいらっしゃるようだ。
昨日、この半島で野宿しようとも思っていたが、見つかったらシャレんならなかったかも。
半島を縦断する少し手前で、雨が降ってきた。
しかも、なかなかの本降りだ。
天気予報のうそつき!
とりあえず無人のガソリンスタンドで、雨宿りした。
ついでに、ここで朝食をとった。
朝食は、カロリーメイトを2食分。
どうも空腹感が強くてね。
30分か1時間か経って、雨がやんだので、再スタートした。
上り坂が続き、いずれ民家がなくなり、本格的な峠越えになった。
それにしても、しんどい。
途中から、ほとんど歩いた。
そんなとき、またしても雨が降ってきやがった。
よりによって、こんな雨宿りする場所もないところで降らんでもええやん!
なんて怒りをおさえつつ、かっぱを着る場所すらなかったので、あきらめてそのまま進んだ。
この状態が永遠に続くような錯覚に陥りつつ、ひたすら急坂を上った。
ようやく頂上に着いたころに、皮肉にも雨が止んだ。
完全におちょくられてる!
下りはブレーキなしで全速力・・・といきたいところだが、路面がぬれているため、スピードが出せない。
ワイヤーが切れないように注意しつつ、断続的にブレーキをかけながら、坂を下りた。
普通、下りはラクで気持ちのいいものなんだけど、腕がやたらと疲れた。
上りならまだしも、下り坂でこんなしんどい思いするとは・・・
半島の北側は、古ぼけたバス停や、廃校と思われる古めかしい校舎などがある、昭和の面影だらけの小さな集落だった。
だが、やたらと人が多い。
みな、海岸「竜宮浜」にたかっている。
日本海ならもっと他にビーチあるだろうに、なぜこんな小さなビーチに集まるんだろう?
後から後から、途切れなくやって来る車をみながら、そう思った。
半島を東へ向かい、ぐるっと半島をまわろう・・・というわけには行かなかった。
またしても、行き止まり!
ウワサには聞いていたが、日本海側の道路は、季節風などの影響などで荒れやすいようだ。
さっきの峠を再び越え、国道へ戻った。
半島の東側に行きたいところだが、地図を見る限り、ただダラダラと山道が続くだけみたいなんで、パスした。
コンビニが見えたので、水分補給をした。
コンビニの駐車場に観光案内の看板があったので、何気な〜く見ていると・・・
えっ、「内浦半島」?
地図にない半島名を発見してしまった。
今回行く予定のない、小さな半島だ。
見つけてしまったからには、行くしかないなぁ。
いくつかのアップダウンをくり返しながら、内浦半島を北上した。
途中で、「高浜原発」なる施設を発見。
若狭湾には、やたら原発が多い。
原発と聞くと、何やら恐ろしい事件を連想してしまうのは、かつてそういう事件が連続していたからかな?
半島の先端へ到着。
ここは、言い訳の聞かないくらいの漁港。
釣り人がわんさかいるし、民家の玄関は海に浮かしてる“うき”などが、平然と置いてある。
ひともぐりを終えたダイバーが、仲間同士でビールを乾杯している姿を、うらめしげに眺めていた。
再度国道へ戻り、次に向かったのは大島半島。
半島は南側と東側に道がある。
南側は、サイクリングロードが常設され、道がきれいだ。
それでいて、車の通りがめちゃくちゃ少ない。
平坦だし、自転車で走るにはもってこいだ。
東側は、きつめのアップダウンが続く。
ヒーヒー言いながら何度も続くトンネルを抜け、ようやく半島の先端へ。
「塩浜」というビーチがあり、近くにキャンプ場がある。
とにかく人が多く、ビーチが広い。
孤独に山道を越えていて、急にこんな人気の多い場所に来ると、異様に気分がよくなる。
といっても、走り回る元気はないし、はしゃごうにも1人でイケる年齢ではない。
疲れをいやすため、少しだけ昼寝をした。
半島を南下するときは、道を変えて海沿いの道を走った。
えんえん漁港が続いて、サーファー系の若者が要所要所でたまっている。
道は平坦。
どうやら、来るときにこっちの道走れば、峠ばっかり越えなくて良かったらしい。
さらに道を東へ向かい、今度は内外海半島へ。
ここは半島の南側に、一本道があるのみ。
ゆるやかなアップダウンを繰り返す。
人がまばらで、民家がほとんどない。
しかしよ〜く見ると、住宅用に区画されたであろう土地がほうぼうで見られる。
バブルのころは、栄えてたのかな?
半島の先は、民家がぎゅっと固まっていた。
釣り人がたまっているわけではない。
人のごったがえすビーチがあるわけでもない。
なのに、何ともいえないエネルギーがみなぎっている気がする。
1日1日を大事に、ひたむきに暮らす住民のパワーが、あふれているというか。
“何もない”この集落に、ただならぬ雰囲気を感じられた。
時間は、午後5時半。
目星をつけていた半島は、あと2つほどある。
しかし明日は帰らなければならない。
欲張ってすべての半島を行ったはいいが、時間に追われてただしんどいだけでは、意味がない。
そう思い、福井県の小浜市街へ宿探しをすることにした。
1日目の暑い野宿が脳裏にびっしり残っていたため、ビジネスホテルへ泊まることにした。
小浜市はそこそこ都会なので、いくらでもホテルはあるだろうし。
がしかし、3件ほど寄って、いずれも満室。
こんなに立て続けに、ビジネスホテルに泊まれないのははじめて。
「夕飯時だから、チェックイン面倒くさがってんちゃうん?」と自分勝手な解釈をしつつも、後々になって、ここが釣り人のメッカであることに気がついた。
こうなったら、やはり野宿しかない。
天気のぐずついた日が続いていたこともあり、あまり気乗りがしない。
が、そんなこと言うてられない。
皮肉にも民家の続く道を、ひたすら寝床を探しながら走った。
ようやく民家から少し離れた場所に、橋が見えた。
橋の下のスペースで、テントを張れそうだ。
「もうちょっと進みたい」という欲求を抑え、ここへ足を止めた。
風が吹きぬけ、涼しい!
これなら、暑苦しくてもだえる必要はなさそうだ。
唯一の難点が、川がやや滝状になっていて、うるさいこと。
でも自然の音なんで、ガマンできるだろう。
とりあえず川で体を洗い、現在は道から川へ降りるための階段に座り、日記を書いている。
すぐ右側に、皮肉にもスーパー銭湯のネオンが見える。
行きたいんだけど、またテントたたんで荷物持って行くのも面倒だし、かといって荷物置いとくのも不安だし。
あと、たま〜に橋の上を人が歩く。
不審者と勘違いされて、通報されないかな?
思いっきり不審者だけどね。
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