|
鯖街道中腹には、鯖寿司と鮎のお店が並ぶ。このあたりは
清流・安曇川が流れていて、民家が少なくとても静か。
途中トンネルを抜けると、とんでもない急な下り坂。
路肩が狭いため、スピード出すには相当の勇気がいる。
|
午前3時に、目が覚めた。
何となく目覚めたというよりは、はっきりとした目覚めだ。
涼しかったんで、よほど熟睡できたのだろう。
気分的には、今からでも走り出したいくらいだ。
でもこんな真っ暗なのに、山道走ったら、間違いなく事故につながる。
おとなしく、二度寝することにした。
2度目の目覚めは、午前5時。
この時間でも、すでに空は明るい。
それにしても、橋の下は涼しくて快適だ。
風景もまた、素朴でいい。
何ならしばらく、ここでボ〜っとしておきたい。
でも、こんなところ近くの住民に見られたら、何言われるやわからんし、純粋に恥ずかしい。
荷物をたたみ、すぐさま出かけることにした。
出発して1時間半、えんえんと上りが続いた。
この道は、福井の日本海から京都へと続く、「鯖(さば)街道」という。
昔の人はこの福井から京都まで続く道を、鯖をかついで運搬していたらしい。
こんなに道が整備されていて、しかも自転車という文明の利器を使ってでもこれだけしんどいのに、昔の人は平気だったのだろうか?
身体的な丈夫さは、昔の人にはかなわんだろうな。
「いつまで坂続くねん!」と精神的にもヤラれだしたころ、先ほどまでの林道がウソのように、急に町になった。
朽木村。
こんな山中に、まさしくオアシスのような集落だ。
迷わずコンビニへ寄り、休憩がてら朝食を食べた。
さらに進むと、今度はなだらかな上り坂が続く。
民家はまばらになり、時折「鯖ずし屋」が点在する。
ここは数年前に自転車で訪れたことがあるが、前にも感じたとおり、とても平和な気分になれる。
少し坂がキツくなって来だしたころ、目の前に「途中トンネル」なるものが見えた。
このトンネルは、有料道路だ。
有料道路なので自転車は走っちゃあダメと思いきや、そんな標識はどこにもない。
どうやら、行っても大丈夫みたいだ。
結局、途中トンネルは無料で通れた。
前回、わざわざこのトンネルを回避するために、大きく迂回したのに。
トンネル通過後は、急勾配の下り坂!
道がやたらうねうねしているのと、ガードレースのすぐ向こうが断崖であることがあり、あまり飛ばせなかった。
やがて京都の市街地へ。
クソ暑い!
風がなまぬるいのだ。
しかも陽射しが非常に強く、普通に走っているだけなのにバテてしまう。
どこかで休憩したくなったが、それより早く家に帰りたかったので、ガマンした。
途中、国道でぶっ倒れている人(!)を横目で見ながら、ひたすら“精神修行”をした。
正午を過ぎたあたりで、ようやく到着!
とりあえずビールを3缶空け、昼食。
その後は近所の銭湯へ行き、汚れと疲れを流した。
蓄積した疲れと、ビールと、入浴後の脱力感のおかげで、もうバテバテ。
きっとこれを書き終えて5分以内に、眠りにつくだろう・・・
|
|
|