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淡路牛丼は個性が勝負?どのお店も見た目が
斬新。ここは牛丼よりむしろ、うどんがおいしかった。
心身ともに疲れ果てた矢先の温泉は、最高!ぬるいし
他の客いないしで、いつまででも居座りたくなる。
夕日を見ながらのラストラン。帰りたくない
気持ちと、早く帰りたい気持ちが交錯する。
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ちょうど太陽が出始めた午前6時に目覚め、すぐさま朝食を用意。
ライダーのお兄さんも、じきに起きてきて、共に朝食をとる。
野宿特有のまどろんだ朝の雰囲気を、こうして人と過ごすのははじめて。
昨夜とは打って変わって、言葉も少なめに「朝」という神聖な時間を味わう。
テントをたたみ、太陽が本格的に昇ったところで、いよいよ出発。
お兄さんとがっちり握手を交わし、お別れ。
最終日でありながらも、けっこう距離が残っている。
それでも、あくまで「ゆとりの旅」を意識して、1時間ごとに休憩をとる。
午前中は、峠と港町が続く。
ようやく市街地である五色町へと着いたころ、タイヤが壊れる。
今回の旅では、今まで使い古したタイヤばかり持ってきていたため、タイヤがすぐに壊れる。
しかしこの段階で、残りのタイヤはあと2つ。
そのうち1つは、もうボロボロでいつ壊れてもおかしくない状態なので、実質あと1つである。
ここにきて、完走できないのでは、という危機感に襲われる。
最悪、タイヤが壊れたら歩いてでも、一周は果たしたい。
タイヤを交換したころの時間は、午前11時。
すぐそばに、レジャー施設がある。
そこにはレストランもあり、温泉もある。
時間的には寄ってもいいのだけれど、高台にあるというのがネック。
高台へ上るにはやはり歩く必要があるため、時間のロスとなる。
それに、今ここで時間を使ってしまうと、昼過ぎに気持ちがあせってしまい、「ゆとりの旅」ができない。
結局、先へ進むことを選んだ。
そこから2時間半、休憩なしで走る。
あせらずゆとりをもって走ろう、と決めたばかりなのに、結局あせりながら先を急いだだけ。
途中からおなかが空いたのに、まわりに食堂が見当たらなかったことも、先を急ぐ一因である。
ようやく昼食にありついたのは、午後2時過ぎ。
「そば処 和千里」という、古きよき和食店。
もちろん、注文したのは淡路牛丼。
牛肉は、残念ながらパサパサしている。
しかし、肉の量が多いし、タマネギが肉のパサパサ感をカバーするようにおいしい。
そして何より、タレがめちゃくちゃおいしい。
どうやら、お店の看板料理は、牛丼ではなく穴子料理のようだ。
タレがおいしいのも、うなずける。
そこからすぐにある、「海若の宿」という宿の日帰り温泉へ。
先に1名のお客さんがいただけで、ほぼ貸切状態。
とにかくお湯がぬるく、全然のぼせない。
先ほどまで急いで走っていたことがウソのように、ゆったりとくつろぎながら長湯をする。
まるで布団に入っているような感覚に襲われ、寝ているのか起きているのかわからない状態で、2時間ほど入り浸った。
そこから1時間ちょっとで、ゴールであるフェリー乗り場へ。
日没直前の、午後5時半。
いつも旅の最終日は、たいがい早めに切り上げがちなので、まるまる旅を楽しめた気持ちがして満足。
最終日はちょっとあせったりもしたが、30歳からずっと理想としていた、「ゆとりの旅」をできるようになったな、と実感。
今後の旅の方向性にも影響する、とてもよい旅だったな、という満足感でいっぱいである。
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