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たいがいのうどん屋が、早朝から営業しているというあたりに
異文化を感じる。そして、夕方には店を閉めるらしい。
ただひたすら素朴な景色が続く、「五色台」。
交通量の少なさは、何より安心感がある。
香川名物、「骨付鶏」。スパイスがきいて
ジューシー。これはビールが止まらない!
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宿を出たのが、午前7時。
昨日に引き続き、国道を回避しながら、東へと進む。
ちゃんと朝食をとったにもかかわらず、やたらとおなかが空く。
辛抱たまらず、休憩がてら午前10時に、うどん屋へ寄る。
地味な港町ながら、うどん屋が朝から開店しているあたり、異文化を感じる。
はりきって頼んだ2玉は・・・ううむ、麺もダシもいまいち。
再出発後、2日目にしてタイヤ破壊。
いつもなら、1つでも壊れた時点で、在庫が心配になるところ。
だが、今回はスペアを8個も持ってきている。
1日1個壊れても問題はないし、心に余裕がある。
昼からは、五色台という半島をまわる。
国道走ることを考えたら、大きな遠回りである。
が、時間に余裕はあるので、あえてこの道を選んだ。
小さな集落と、その間を結ぶ建物のない道が、交互に続く。
とにかく「素朴」という言葉しか見つからない。
それにしても、風が冷たい。
休憩すると体が冷えるので、あまりゆっくり休むことができない。
陽射しは強いのに、不思議な感じである。
休憩していると、通りすがりの50歳くらいの男性に、あいさつされた。
あまりにそれが印象深かったのは、それが外国人であったこと。
こんな素朴なところで、荷物も持たず、ママチャリで走り回っている姿が何とも滑稽に感じる。
休憩後、外国人さんに追いついたり、追い越されたりを、何度かくり返す。
こうして、ただ走るだけでなく、何かしらの「張り合い」があると、疲れも忘れて楽しめる。
午後4時ごろ、休憩のため、県営の球場へと寄る。
どでかい球場のまわりは公園となっており、家族連れがわんさかといる。
試合がなく入場できなくとも、こんなに多くの人を喜ばせる施設ってのは、すごい。
ベンチで横になり、そのまましばらく仮眠をとる。
そういえば、昨日もこの時間は眠気に襲われ、仮眠をとった。
今まで仮眠が必要なこと、なかったのに。
いよいよ体力が落ちてきたか。
高松市へ入ったころ、またもタイヤが壊れる。
1日で2個とは・・・
タイヤに関しては今回心配ないと思っていたのに、一気に不安になる。
そういえば、今日はアスファルトがガタガタになっている道が多かった。
そういう道は、最悪歩いてとおるなり、しなければいけないようだ。
宿につく前に夕食をとりたくて、うどん屋を探す。
しかし、どこも閉まっている。
どこも閉店時間が早いようだ。
さぬきうどんって、そんなものなのだろうか。
そうこうしていると、どんどん味の濃いものが食べたくなってきた。
宿の近くに商店街があったので、よさげなお店を探す。
そこで目についたのが、「蘭丸」というお店。
香川県の名物、骨付鶏が食べられる。
鶏を焼くのに20分かかるということで、まずはビールとつまみ数点。
そしてやってきた鶏は、2種類。
やわらかくジューシーな「ひなどり」と、味が濃くいくらでもかみ続けられそうな「おやどり」。
どっちも、ひと口ごとにうまい。
ついついビールが進み、会計は何と5,000円!
今夜の宿の、実に倍額である。
そして昨夜の「禁酒」の誓いは、どこへやら。
宿は、サウナ付きのカプセルホテル。
体を休ませるにはちょうどよい、と思いきや、お湯が熱すぎてあまり長く入っていられない。
そして寝床のカプセルも、他の客が動くたびにガチャガチャ音が響くので、どうも落ち着かない。
あらためて、夕食代と宿代を逆にしたい、と後悔の念が押し寄せる。
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