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お釈迦様の足跡をかたどった「仏足跡」。お寺により
こういうモニュメント等があるのも巡礼の楽しみ。
アジアンテイスト漂う「蓮花院」の大師堂。
お寺ごとに個性が感じられるのも楽しい。
広い敷地に、大きな石像が並ぶ「影現寺」。
ゲームであれば、ボスの直前といったところか。
何の特徴もない地味な道に「つくだ煮街道」の看板。
まさかこれが、ドライブインのことだなんて、気づくかい!
小さな島にぽつんと建つ、大師様の石像。
海の向こうから見守られているようで、神秘的。
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昨夜算出した「計算どおりの進捗」が気になることもあり、朝はあまりゆっくりしていられない。
午前7時前には、宿を出た。
昨日の最終地点まで戻るのに、30分も走らないといけない。
一応、宿の往復については交通手段を使ってよい、と自分なりのルールは作っている。
なので、最終地点までは電車を使ったほうが、体力も温存できるし、時間も節約できる。
しかし、可能な限り自力で移動したい、という変なこだわりが勝ってしまった。
午前中は主に、町中の入り組んだ道を走る。
標識もあまりていねいに出ておらず、絶えず地図を見なければいけない。
お彼岸という時期もあってか、お寺では法要らしきことをしている場所が多い。
法要の邪魔にならないよう、鈴(りん)も読経もひかえめにし、こっそりと参拝を済ます。
25番までまわったのが、午前11時過ぎ。
ここから先は、しばらくお店がなさそうだ。
国道から1本外れた道を走っていたが、ここで腹ごしらえしようと、国道に出る。
スマホを頼りにコンビニへ向かうと、まさかの閉店。
お店もそう多い場所ではないため、こういうときは、選り好みをしている場合ではない。
仕方なく、少し走って目についた中華料理やさんへ入る。
たっぷり休憩をとってから、再出発。
午前中とはうって変わって、お寺ごとの距離が離れている。
どちらかといえば、参拝よりも走ることがメインとなる。
また、民家や建物が急に少なくなり、従来のキックボード旅っぽい感覚になる。
27番から28番までの道筋に、「つくだ煮街道」という標識が続く。
昔この道沿いに、つくだ煮のお店が立ち並んでいた、とかだろうか?
その割には、お店はおろか建物がまったく見当たらない、実に素朴な道である。
首をかしげつつも進んでいると、やがて大きなドライブインがあらわれる。
そこに掲げられている大きな看板で、すべての謎が解けた。
「つくだ煮街道」
そう、このドライブインの店舗名だったのである。
何てまぎわらしいのだろうか。
そこから29番・30番への道が、わかりにくい。
手元の地図によると、道が「車用」「歩行者用」で別ルートとなっている。
「車用」は主要道路を隔てているのでわかりやすいのだが、「歩行者用」は田園を抜ける道。
田んぼしかない道の、どこで曲がれば正解かもわからなければ、現在地すらわからない。
ということで、スマホのナビを頼りに、何とか進む。
この文明の利器がなければ、おおいに迷っていたことだろう。
逆に、スマホがない人や、なかった時代は大変だろうなと痛感する。
田園を抜け、市街地へと到着。
ここには30番〜34番が、1つのエリアに密集している。
かばんとキックボードを置き、身軽な状態で一気にまわる。
そこから海沿いを走り、海を臨める「聖崎公園」という場所へ。
陸から100mほど先に、人が10人も立てないくらいの、岩でできた小さな島がある。
そこに、弘法大師さんの像が建てられている。
昔、弘法大師さんが知多半島に海から上陸した、という伝説をもとに、建立されたようだ。
陸がつながっているわけでもないのに、建てる作業は難航を極めたのではないだろうか?
という状況を空想すると、地元民の信仰の深さを、ひしひしと感じる。
宿の近くの35番に着いたのは、午後5時半。
ほぼ予定どおりだし、ここで終了にしよう。
宿のまわりには商店がないため、夕食と明日の朝食を買うべく、南の方向へと走る。
すると走っているうちに、次の36番へと着いてしまった。
せっかくだし、参拝しよう。
ということで午後6時に、本当に1日の巡礼を終える。
昔ながらの小さな旅館は、風呂が共同で、1グループずつしか入れない。
せっかく足を伸ばせる広さの風呂に入れるというのに、次のグループのことを考えると、あまりゆっくり入れないのが残念である。
風呂も食事も終えたのが、午後8時前。
最近の旅で、こんなに早く落ち着くことって、なかなかない。
ちょっと、最近は風呂に時間をかけすぎているのかも知れない。
まぁ、ひとり旅での夜は長いので、風呂くらいゆっくり楽しむべきであるが。
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