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小さな離島なのに、こんなオシャレな交番。
「日間賀島」の名物にもなっている。
路地をすり抜け、ひたすら上り坂を進む「篠島」の
遍路道。住宅地の極端な立体構造は、離島ならでは。
苔むした道の奥にたたずむ「奥の院」。こんなすばらしい
場所が観光地化していないのは、実にありがたい。
旅で出会いたくないものの1つ、「通行止」。ここまで
走った距離とまわり道の距離が、ムダに感じる。
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今日は離島を、2つまわらないといけない。
高速船に1本乗り遅れるだけで、何時間もロスが発生する。
時間を気にしながら、慎重に行動しないといけない。
ということで、朝は午前6時半と早めに出発。
30分後に高速船へ乗り、小さな島「日間賀(ひまか)島」へ。
島へ足を踏み入れるや、妙に気分が高ぶる。
もともと離島好きということもあるのだが、どの離島へ行っても、同じようにワクワクしてくる。
この離島独特の雰囲気って、何なのだろうか。
高速船乗り場から東へ進み、高台にある37番を参拝。
そこからは、島の南部を、西へと進む。
本当なら、島の北部・中央部にもある道を、ひととおり走りたいところである。
が、高速船の乗り合わせの都合上、島には40分しか滞在できない。
また別の機会に、ゆっくり堪能したいものである。
次に渡ったのが、「篠(しの)島」。
日間賀島よりも広く、民家も多い。
島にはお寺が3か所、いずれも高台にあり、キックボードをかついでひたすら階段や急坂を登ってゆく。
ちなみに、この島の中には「島弘法」という、島中にある88体の地蔵を巡るミニ遍路がある。
これもまた別の機会に、まわってみたいものである。
2つの離島を堪能し、半島へ戻ってきたころ、雨が降るのではと思えるほど空がくもる。
涼しくていいが、気持ちが下がってしまう。
40番から41番へは、軽トラックがギリギリ通れるくらいの、細い山道が続く。
左右は木々が生い茂り、人はおろか人工物もない。
こんな道では、野生動物が出てきそうで怖い。
おまけに、上り坂が続き、体力も消費する。
が、そこを抜けた先に突如広がる田園風景は、思わず感嘆の声をあげそうなほど感動的であった。
おそらく、風景そのものは、どこにでもあるものだと思う。
それだけ、山道を走る不安感が強かったということだろう。
43番を巡った後は、「番外 奥の院」へと向かう。
集落から徐々に遠ざかり、木々が生い茂る山すそあたりへ行く。
すると、突如として数多くのお地蔵さんや石灯籠・お墓などが並ぶ道となる。
そして奥には、真っ赤な三重塔が建つ。
実に神聖で、神秘的な空間である。
昼食をとり、44番へ。
ある程度進んだところで、まさかの「通行止」の看板が。
昔だったら、看板なんてお構いなしに、行けるところまで進んでいただろう。
が、いい歳して工事関係者や地元の人に怒られたくはないし、何より巡礼者という立場上、お行儀の悪いことはできない。
しぶしぶ来た道を引き返して、まわり道をする。
午後5時の段階で、55番までまわる。
近くに駅もあるので、ここで終わってもいい。
が、時刻表を確認したところ、次の電車が来るまで20分ほど待つ必要が出てくる。
じっと20分待つくらいならと、ひと駅分走って、少しでも明日の移動距離を短くすることに。
もうひと寺、とも考えたが、夕方のお寺は蚊が多いし気分も乗りにくいので、あまり無理はしないようにした。
で、電車に乗る。
明日また同じ駅からスタートするとはいえ、どうも交通手段を使っている事実が、納得できない。
宿は駅前にありながら、スーパーがない。
居酒屋もほとんどないため、仕方なく近くの定食屋へ。
今回の旅で、夜に外食するのははじめてである。
定食だけでなく、一品ものも食べながら、浴びるほど生ビールを飲む。
スーパーのごはんを部屋で食べるのも安上がりでいいが、こういうにぎわった場所は、孤独感が紛れていいものである。
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