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キックボード九州一周〜完結編 〜    【2日目】
● 2015年5月1日(金) はれ 長崎県佐世保市〜佐賀県伊万里市



日本最西端の駅よりも存在感のある、巨大カマキリ。さらに
それを虫取りアミで捕まえようとする人形もあり、シュール。


建造物として美しい「松浦火力発電所」。原子力より
無名な感はあれど、シェアは火力のほうが圧倒的に上。


恐さとかより、神々しさを感じるカッパのミイラ。本物か
どうかより、こうして奉られていることに価値がある。
終日くもっていた昨日とはうって変わって、朝から太陽が顔を出している。
午前6時半だというのに、陽射しが強い。

佐世保から東へ向かえば、近道となる。
が、今回の旅はたっぷり時間があるので、あえて海沿いを走るべく、北西部へ向かうことに。
はじめはゆるやかなアップダウンが続いていたが、徐々に坂の勾配がきつくなり、本格的な山越えがいくつも続く。


やがて、北西端をあらわす「平戸大橋」へ到着。
これを渡ると、平戸の市街地へ行ける。
そういえば、街並みがすばらしいところだと、行き着けのダイニングのマスターがイチオシしていた場所だ。
が、今日は残念ながら、時間に余裕がない。

そこからすぐ近くに、日本最西端の駅「田平平戸口駅」がある。
観光地化しているのかと思いきや、何の変哲もない、地味な駅。
ただ、なぜかその横にある、5メートルはある巨大なカマキリのオブジェが、実にシュールでインパクト強い。


海沿いに、東に進路を変え進む。
すると、ひときわ大きな建造物の群れ、「松浦火力発電所」が見える。

火力発電所を見るのは、はじめて。
昔やった街づくりゲームの印象で、火力発電所は公害の温床、とのイメージがあった。
が、そんなに煙が出ていなければ、周囲に何のにおいもない。
本当に環境に悪いのかな、と思えるほど、きれいである。


昼前から路肩の狭い道が続き、恐い思いをしながら、夕方。
ある酒造に立ち寄った。
何でも、カッパのミイラが拝めるとのこと。

「松浦一酒造」に到着したのは、午後5時少し前。
他にお客さんが見えないので、本当に見学できるのかと恐る恐る事務所を訪ねると、見学が午後5時までとのこと。
時間ギリギリであるにも関わらず、快く見学の許可をいただけた。

酒蔵の入り口に入ると、昔ながらのお酒を造る機具が飾られている。
のはわかるが、昔のバイクやらコインのコレクションやら、これってただの趣味のものでは?というものが、わんさかとある。

さらに進むと、カッパの人形やら置物のコレクションが並び、いちばん奥にご神体のミイラが祭られている。
思っていたより小さめで、カッパかどうかという部分は別にして、確かに作り物ではないミイラのようだ。
この肖像、子どものころからテレビや雑誌で見たことのあるものだったので、ミーハーな意味でも感動的である。


今日は予定している走行距離がそこそこ長いので、宿に着くまで日が暮れるのではないか、と心配していた。
が、まだ太陽の出ている午後6時には到着。
えらく安い宿なので、ある程度覚悟はしていたが、想像以上に古い和室の8畳間。
こんな言い方はひどいかも知れないが、廃墟のにおいがする。

ロビーへの連絡用に置かれた電話は、黒電話。
冷蔵庫は、昔の「飲み物とった分請求される」ものを、機能だけ取り外したもの。
また、エアコンは壁にはめ込まれた、見たこともない木製のもの。
さすがに使えないだろうと思いきや、普通に使えるあたりは、レトロ好きにはたまらない。

何より、温泉宿というのがうれしい。
部屋に備え付けではなく共同の浴場ながら、ほぼ貸し切り状態だったので、ひたすらゆっくり浸かれた。
夜はやることがないだけに、温泉があることは、本当にありがたい。


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