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河口付近に釣り人が転々と。何を釣っているのか
聞きたいところだが、さすがに遠くて声をかけられず。
突然海沿いにあらわれた「越後の里親鸞聖人立像」。
これが廃墟というのが、ただもったいなく感じる。
土産屋に並ぶ「村上の千年鮭」。
普通の旅行だったら迷わず買うだろう。
海を望む温泉旅館。ひとり旅で
こんな贅沢していいのだろうか。
外見とは裏腹に、まさかのビジネス部屋。
部屋ではまったく落ち着けない。
温泉街の一角で開催されている夏祭り。
部屋にいるよりはるかに楽しめる。
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やはり夏旅は、朝の涼しい時間からの出発に限る。
ということで午前6時半に宿を出たのだが、外はすでに暑い!
朝っぱらから不安な気持ちになる。
昨日とは違い、市街地が続く。
なかなか建物は途切れず、新潟は思っていた以上に都会のようだ。
国道を回避し、少しでも建物の影がある道を進む。
いつも夏場は1時間ごとに休憩をとる。
しかし午前中の暑さは比較的マシなほうなので、少し頑張って2時間ごとにして、距離をかせぐ。
やがて建物が少なくなり、これ以上行くとお店がなくなるのでは?という気配がしたところで、昼食をとることに。
今夜は贅沢な夕食となりそうなので、あえてコンビニで済ませる。
再出発後、案の定昼食をとれるお店は見当たらない。
両側が松林に囲まれ、路肩が狭く走りにくい。
また、海沿いの道だというのに海が見えないのがもどかしい。
昨日と同様、腰を下ろせる場所がなく、なかなか休憩できずにハイペースとなる。
やがて歩道が姿をあらわしたので、木陰のかかっている歩道で休憩する。
この時点で、3人に声をかけられた。
はじめは子連れのお父さん。
「これで旅?すごいですね」と興味を持ってくれたものの、直後に子どもたちがお父さんにあれこれ話しかけており、それ以上の会話は続かず。
次に対向の歩道で手を振ってくれた外国人。
向こうは自転車で旅をしており、休憩中のようだった。
最後はわざわざ車で待ち伏せしてくれたおばちゃん。
女性でここまで食いついてくれるのは珍しい。
「乗っけてあげようか?」と最後はお誘いしてくれたが、当然お断りした。
その他、抜かし際にガッツポーズでエールを送ってくれたライダーもいたり。
ハイペースになりながらも頑張れたのは、こういった方々のささやかなエールの賜物である。
ほんのちょっとしたことでも、本当に元気をいただける。
午後4時前、予定よりだいぶ早く宿に到着。
本日の宿は、何と温泉宿だ。
別に贅沢をしたいと思っていたのではなく、経路の都合上、安宿が見つからなかったのである。
建物自体は大きく、ロビーもきれい。
料理はしっかり懐石コースのうえ、天ぷら等が食べ放題。
温泉は露天が広く、すぐそばがビーチなので海が臨める。
これだけの好条件でありながら、部屋が何とビジネスホテルのシングルルーム!
このギャップが何ともシュールである。
部屋にいても落ち着かないので、極力ロビーで過ごすことに。
食後は、近くでお祭りがあるというので行ってみることに。
露店が10個ほどであまり広くはないのだが、和太鼓のパフォーマンスなんかもありしっかりお祭りの雰囲気である。
食後だったので何か買い食いする気分にもなれず、異常な蒸し暑さもあり、あまり長居はできなかった。
それなりに満足はできるが、やはり1人ではもったいないというか、さびしいというか、どこか満たされない気分を感じてしまう。
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