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朝から続く長い砂浜「九十九里浜」。
とにかくサーファーの数が多い。
めまぐるしく景色が変わる自転車道。
あまりの気分のよさに思わず自撮り。
大ぶりなかつお造りほか、新鮮な魚介に舌鼓。
日中のしんどさも、すっかりリセットされる。
常連さんと仲良くなるのは、旅の何よりの醍醐味。
本当にいい方たちでした。楽しい夜をありがとう!
2軒目に連れて行かれたお店の「はまぐりラーメン」。
新鮮で大きなはまぐりがとにかく絶品だ。
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早めに身支度をして、午前6時半に出発。
出発時も宿の人が最後まで愛想よく話してくれて、つくづくゆっくり過ごしたかったと感じる。
涼しい!
やはり朝が早いと、外が涼しくすがすがしい。
出発後はしばらく、アップダウンが続く。
上り坂では、すがすがしい気分は一変して気持ちが落ち込む。
なぜこんなしんどいことをやっているのだろう?
もうそこそこ満足できたし、終わりにして帰ってもいいのではないだろうか?
そんなネガティブな気分も、下り坂に差し掛かると一気に払拭される。
午前中は、とにかく走りに専念する。
休憩も体のほてりをおさめる程度で、短めに済ませる。
とても観光なんてしていられない。
まぁ、観光できそうな場所もないのだが。
走りに専念しすぎて昼食も遅くなり、午後1時半。
時間を確かめると、何とあと2時間ちょっとのところまで来ている!
一気に力が抜ける。
昼食後は、海沿いの自転車道を走る。
通常、海沿いにある自転車道は砂がかぶって走りにくくなりがちであるが、ここは比較的マシだ。
道は釣り人がたむろしている場所があったかと思えば、急に誰も通らない道になったり、変化に富んでいる。
朝から続く九十九里浜を眺めながら、悠々と進む。
お宿には午後4時半に到着。
今回の旅では午後6時過ぎのチェックインが続いていたので、相当早めである。
温泉宿なので、チェックイン後は一目散に温泉へ。
お湯がまっ黒で、ぬるぬるしている。
海岸を眺めながらまったりと過ごす。
風呂上がりは、1時間動けず。
温泉の効果というより、やはりハイペースで飛ばした午前中の疲労によるものだろう。
少し動けるようになってから天気予報を見て、びっくり!
明日は嵐のような暴風が吹くという。
急いですべての宿をキャンセルして宿を取り直すも、なかなか思っている場所の宿がとれない。
やはり、いっそ宿を中断するべきなのだろうか?
気を取り直して、宿から少し歩いた場所にある居酒屋へ。
昔ながらの居酒屋といった雰囲気で、まわりのお客さんは全員が常連さん。
メニューは魚介が豊富で、かつお造りとハマグリをいただく。
どちらも値段は張るがそれなりにボリュームがあり、うまい!
さらにいわしのから揚げをサービスいただき、ビールが進む。
相席用のテーブルでずっと飲んでいて、他に2人お客さんがいたのだが、2人で盛り上がっているので入れない。
せっかくなので話したいなあ、とビールを追加注文しつつ、日記を書きながら粘ってみても、なかなか交流が生まれない。
諦めてお会計をする。
するとこのタイミングで、常連さんの1人が声をかけてくれた。
待ってましたとばかりに旅の話をすると、まわりのお客さんも店員さんも、みんなが驚いてくれる。
ビールをおごるからと、再び着席を促されて話し込む。
今回の旅のことや、キックボード旅をはじめたきっかけなど、いろいろと長いことお話をさせていただいた。
特に同席していた2人は、ものすごく食いついてくれた。
そのうちの1人が、
「とてもすばらしいことをしている。自信を持ちなさい」
と熱い言葉を投げかけてくれた。
まるで、最近何かと自信喪失している僕を見透かしているようで、ひどく心に響いた。
結局はもう1人の方に、ビール2杯と岩がきをごちそうになった。
さらに、お店を出た後その人にラーメン屋へ連れて行ってもらい、ここでもビールとラーメンをごちそうになる。
居酒屋ではおちゃらけた話をしていたけれど、2人で飲むとけっこう熱い言葉を使い、根がとてもやさしい人なんだなと感じる。
最後は車でホテルまで送っていただいた。
相当飲んだけれども、長く楽しい時間はしっかりと記憶に刻まれている。
間違いなく、今回の旅でいちばんの思い出になるだろう。
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