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キックボード青森→秋田    【2日目】
● 2021年8月1日(日) 雨のちくもり 青森県青森市〜青森県大鰐町



















天気予報では雨模様とのことだったが、宿を出た午前7時時点では、まだ降ってはいない。
青森駅から離れ、市街地を抜けたごろにようやく降ってくる。
しかしレインコートを着るほどでもなく、霧雨のような状態だったので、そのまま走る。


ひたすら素朴な県道247号線は、観光できそうなスポットが見当たらない。
事前にスマホでも調べていたが、やはり何もなさそう。
もしかして、今日1日どこにも寄らずに終わってしまうのでは?

あと、雨なので休憩する場所もなかなか見つからない。
休憩したいほどバテているのではないが、なるべく休憩はこまめにとらないと、旅の後半に響くという心配があり、屋根があり腰を下ろせる場所を探しながら走る。

ようやくたどり着いたのは、無人駅。
ハイペースで走った気持ちだったが、まだ出発して1時間半しか経っていない。
やはり旅をすると、時間の経過は日常より長く感じる。
今日も長い1日となりそうだ。


上り坂になるが歩道もあり車通りも少なく、低めの峠を抜ける。
ひたすら南下すると、やがて町が開けてくる。


昼食をいただくべくスーパーに寄ると、フードコートがコロナの影響で閉鎖されている。
最近、旅のランチにフードコートを重宝していただけに、これは致命的。
と思いながらもしばらく走り、2軒目のスーパーでは普通に開放されていたので、そこでランチをいただく。

少しでも旅気分をと、惣菜コーナーで見つけたのは、ご当地グルメ「黒石焼そば」。
太めの平打ち麺が特徴で、モチモチした食感がうまい。
これがお店であれば、さらにスープに入れて食べるといういただき方もあるそうだ。


昼食後は、黒石駅前近くにある「こみせ通り」へ。
大きな木造建造物がいくつか軒を連ね、2階部分が張り出しており、1階部分が商店街の通路のようになっている。
というのも、雪の多いこの地域においては、250年も昔から商店街として機能していたらしい。
風情のある光景ではあるものの、残念ながら営業している店舗があまり多くはない。
ひとりではなく、複数人でじっくり巡ると楽しいだろう。


さらに寄ったのが、「道の駅いなかだて 弥生の里」。
ここには、複数の酒類の稲を使って田んぼに絵を描く「田んぼアート」がある。
しかし残念ながら、アートは存在するのだが、それを見るための展望台がコロナで閉鎖中。
見られなかったことも残念だったが、田んぼアートをわざわざ仕上げた方々はもっと残念に感じているだろう。


そこから再び南下をするのだが、やけに疲れを感じる。
昼過ぎから夕方にかけて、いつもこういう時間帯がくるのだ。

田んぼの真ん中に無人駅を見つけ、開放された待合室に誰もいなかったので、長椅子でしばらく仮眠をとる。
旅をしていて、こうして誰の目も気にせず足を伸ばして休める場所ってあまり見つからないので、とても貴重なひとときである。


すっかり疲れも抜け、再出発。
しばらく走ったところで、前に不自然に停まっている車を見つける。
応援してくれるのかな?
スピードを落として横に行くと、案の定声をかけられる。

しかし、残念ながら応援ではなかった。
ただ道をたずねられただけだった。
しかも全然知らない地名。

まわりに集落もないこの場所で、僕が地元民に見えたのかな?
それとも、そんなこと構っていられないくらいの勢いで道に迷ったのか?
悲しいかな、スマホがあるのでしっかり案内ができてしまう。
なまりの強い老夫婦だったが、道も理解いただけたみたいで、喜んで手を振ってくれた。
これもまあ、旅の出会いの1つかな?


宿のある大鰐町には、午後4時半と早めの時間に到着。
大鰐温泉という温泉地で、ぱっと見は普通の住宅地。
ただ周辺を散策すると、温泉宿や飲食店がぽつぽつとある。
また、温泉地を横切る河川「平川」にはいくつもの色鮮やかな橋が架けられ、いい雰囲気を醸している。

さて、予約していた民宿にチェックイン。
テンションの高いおばあちゃんに迎えられ、食堂で麦茶をいただきながら、たくさんお話をいただく。
特にキックボード旅にひどく感銘を受けていただいたらしく、過去にもリアカーなど変わった旅人も訪れたというお話をいただく。
もちろんありがたいことではあるのだが、まずは部屋かお風呂で休憩したいな・・・

さらに、朝食を無料で提供したいと打診いただく。
非常にありがたいことだが、すでに朝食を買ってきていることと、朝食の時間が午前7時30分と遅めなので、一度は断る。
しかし、ものすごいゴリ押しを受けて、結局いただくこととなる。
もちろんありがたいことではあるのだが。

30分後にようやく解放され、早速お風呂へ。
完全かけ流しなので、気持ちがいい。
貸切状態というのもいい。
ただし、脱衣所に空調はおろか換気扇もなく、スチームサウナ状態。
次から次へと汗が流れ出してくるので、汗ダクのまま無理やり服を来て部屋に駆け込み、全裸で涼む。


体のほてりも疲れもおさまってから、午後7時。
ネットでも評判のよい居酒屋へと向かう。
入店するや、ものすごくにぎわっており、カウンター席に座らせていただいたものの、はじめの飲み物を全然聞きに来ない。
大阪だったら黙って出ていくところだが、旅の最中は不思議とじっくり待つことができる。

ようやく注文を聞かれ、おまかせ3,000円コースを注文する。
お造り4点盛りに小鉢、ホヤ、焼きカレイ、温泉もやし、などなどが運ばれる。
いずれも絶品!
ちなみに温泉もやしというのは、この大鰐町の特産品で、名前のとおり温泉で栽培したもやし。
通常よりものすごく長く、シャキシャキした歯ごたえがある。

これで3,000円は、さすがに安すぎる。
奮発して、1合1,200円の日本酒をいただいた。
ちなみに銘柄は僕が愛する「豊盃」で、一般ではなかなか出回らないレアな種類のものをいただいた。

じっくり酒を楽しみたいところだが、フードがかなり短期スパンで提供されたのと、たくさんいた客がいつしかみんないなくなってしまったことから、居づらさを感じて早めに退散した。
もしくは、遅くまで居酒屋で飲むという行為がコロナでここ1〜2年抑制されていて、体が自然と早めに切り上げたのかもしれない。

まあ、昨年の二日酔いを思い出すと、このくらいの時間で夕食を済ませるのが旅中は正解なのかもしれない。


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