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目覚ましをかけ忘れていたのだが、気がつけば前日同様、午前6時に起床。
朝食には時間があるのだが、せっかくの温泉宿なので朝風呂に入り、部屋でゆっくりする。
気持ちがいいのは当然だが、体のほてりが出発後響かないかな、という余計な心配をしてしまう。
そして朝食。
夕食か?と思えるほど多くの種類のおかずが運ばれる。
昨夜いただいた温泉もやしなんかもあり、本当に豪華。
これをいただけるのなら、出発時間が遅れてでもお願いして正解である。
最後は玄関先で温かく見送っていただき、午前8時に出発。
それにしても、朝だというのに暑い!
朝食時、食堂で流れていたニュースでは、今日は36度まで上がるらしい。
36度?
夏は暑すぎるので東北に来ているのに、これだと何のために東北に来たのだかわからない。
当然すぐバテる。
いつもなら午前中は距離を稼ぐのだが、こまめに休憩をとる。
運よく5キロごとに道の駅があるので、1軒ずつ寄っては休憩室で涼をとる。
一度クーラーのかかった部屋に入ると、出るのに勇気がいる。
午前中でこの暑さなら、昼から大丈夫だろうか?
再出発後に上り坂が続いていたが、矢立峠を越えたところで下りとなる。
極度に暑さとバテを感じていたのは、上りが続いていたことが原因だったのかもしれない。
峠のすぐ先にある「長走風穴」に立ち寄る。
ログハウスのような展示館と、裏に遊歩道の整備された丘がある。
そして5箇所に風穴がある。
この風穴というのがここの名物で、中から冷風が吹き込むという。
試しに展示館近くの風穴に入ると、めちゃくちゃ涼しい!
クーラーどころか、冷蔵庫に入っているような感覚だ。
げんに、冷蔵庫のなかった時代は食物を保存する倉庫として使われたらしい。
ほてりきった体を冷ますため、しばらく長居をする。
こんなにすばらしい場所なのに、途中に道路標識もなく、国道脇にひっそりとあるのはもったいない。
体を冷ましたところで、外のベンチで昼食をとる。
本来なら今日の朝食となっていた、おにぎりをいただく。
近くに飲食店もなかったので、ちょうどいい。
食後は再び風穴でクールダウンしてから、出発する。
峠を越えたので下り坂が続くのかと思いきや、しばらくアップダウンが続く。
1日のうちのいちばん暑い時間なので、とにかくバテる。
ようやく山を抜け大館市の市街地に到着すると、迷わず大館駅へと向かう。
それなりに栄えた駅だったら、待合室にクーラーがあるだろうという算段だ。
狙いどおり、広めの待合室にはしっかりクーラーが効いていて、人もまばらなのでゆっくり休める。
ただ気になるのは、ほとんどの人がマスクを着用していないということ。
このコロナ禍で、大阪なら考えられないことだ。
休憩を終えると、駅のすぐ近くにある「秋田犬の里」という施設の前に寄る。
ここには、忠犬ハチ公の像がある。
なぜここに?と思ったが、どうやらハチ公が秋田犬だということで、施設も大正時代の渋谷駅を模した構造になっているらしい。
さらに駅近くから山側を眺めると、山に「大」の文字が。
どうやら、日本にいくつかある大文字焼きの中でも最大のものらしい。
たまにはそういう大きなイベントを訪ねる旅をしてみたいなあ。
そこからは、こまめに休憩を挟んで走る。
とにかく暑くて、1時間も持たない。
ふと道路の温度計を見ると「35度」と表示。
朝の天気予報どおり、とても東北とは思えない気温である。
「夏は東北旅」という最近のルーティーンも、来年から考えなければいけないかもしれない。
宿に着いたのが午後6時。
風呂に入ったり洗濯したりをして、夕食探しは午後7時過ぎ。
やはりもっと早く着きたかったな。
となれば、やはり今朝の朝食は断ったほうがよかったのかな、とも考えてしまう。
さて夕食。
近くには、住宅地の中に個人店が点在している。
ローラー作戦で1つずつ巡るも、いずれのお店にも「県外NG」の張り紙がある。
町をあげての対策だろう。
ここにきて、コロナの洗礼を受ける。
仕方なく、最終的に寄ったのはコンビニ。
コンビニごはんはイヤだが、むしろ県外の人間も受け入れてくれることにうれしさすら感じた。
部屋に戻ると、クーラーが効かずに汗ダクになるというトラブルが発生。
どうもこの町とは、相性が悪いのかもしれない。
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