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キックボード知多四国遍路    【2日目】
● 2015年9月20日(日) はれ 18番 光照寺〜36番 遍照寺



お釈迦様の足跡をかたどった「仏足跡」。お寺により
こういうモニュメント等があるのも巡礼の楽しみ。


アジアンテイスト漂う「蓮花院」の大師堂。
お寺ごとに個性が感じられるのも楽しい。


広い敷地に、大きな石像が並ぶ「影現寺」。
ゲームであれば、ボスの直前といったところか。


何の特徴もない地味な道に「つくだ煮街道」の看板。
まさかこれが、ドライブインのことだなんて、気づくかい!


小さな島にぽつんと建つ、大師様の石像。
海の向こうから見守られているようで、神秘的。
昨夜算出した「計算どおりの進捗」が気になることもあり、朝はあまりゆっくりしていられない。
午前7時前には、宿を出た。

昨日の最終地点まで戻るのに、30分も走らないといけない。
一応、宿の往復については交通手段を使ってよい、と自分なりのルールは作っている。
なので、最終地点までは電車を使ったほうが、体力も温存できるし、時間も節約できる。
しかし、可能な限り自力で移動したい、という変なこだわりが勝ってしまった。


午前中は主に、町中の入り組んだ道を走る。
標識もあまりていねいに出ておらず、絶えず地図を見なければいけない。

お彼岸という時期もあってか、お寺では法要らしきことをしている場所が多い。
法要の邪魔にならないよう、鈴(りん)も読経もひかえめにし、こっそりと参拝を済ます。


25番までまわったのが、午前11時過ぎ。
ここから先は、しばらくお店がなさそうだ。
国道から1本外れた道を走っていたが、ここで腹ごしらえしようと、国道に出る。

スマホを頼りにコンビニへ向かうと、まさかの閉店。
お店もそう多い場所ではないため、こういうときは、選り好みをしている場合ではない。
仕方なく、少し走って目についた中華料理やさんへ入る。


たっぷり休憩をとってから、再出発。
午前中とはうって変わって、お寺ごとの距離が離れている。
どちらかといえば、参拝よりも走ることがメインとなる。
また、民家や建物が急に少なくなり、従来のキックボード旅っぽい感覚になる。

27番から28番までの道筋に、「つくだ煮街道」という標識が続く。
昔この道沿いに、つくだ煮のお店が立ち並んでいた、とかだろうか?
その割には、お店はおろか建物がまったく見当たらない、実に素朴な道である。

首をかしげつつも進んでいると、やがて大きなドライブインがあらわれる。
そこに掲げられている大きな看板で、すべての謎が解けた。

「つくだ煮街道」
そう、このドライブインの店舗名だったのである。
何てまぎわらしいのだろうか。


そこから29番・30番への道が、わかりにくい。
手元の地図によると、道が「車用」「歩行者用」で別ルートとなっている。
「車用」は主要道路を隔てているのでわかりやすいのだが、「歩行者用」は田園を抜ける道。
田んぼしかない道の、どこで曲がれば正解かもわからなければ、現在地すらわからない。

ということで、スマホのナビを頼りに、何とか進む。
この文明の利器がなければ、おおいに迷っていたことだろう。
逆に、スマホがない人や、なかった時代は大変だろうなと痛感する。


田園を抜け、市街地へと到着。
ここには30番〜34番が、1つのエリアに密集している。
かばんとキックボードを置き、身軽な状態で一気にまわる。


そこから海沿いを走り、海を臨める「聖崎公園」という場所へ。
陸から100mほど先に、人が10人も立てないくらいの、岩でできた小さな島がある。
そこに、弘法大師さんの像が建てられている。

昔、弘法大師さんが知多半島に海から上陸した、という伝説をもとに、建立されたようだ。
陸がつながっているわけでもないのに、建てる作業は難航を極めたのではないだろうか?
という状況を空想すると、地元民の信仰の深さを、ひしひしと感じる。


宿の近くの35番に着いたのは、午後5時半。
ほぼ予定どおりだし、ここで終了にしよう。

宿のまわりには商店がないため、夕食と明日の朝食を買うべく、南の方向へと走る。
すると走っているうちに、次の36番へと着いてしまった。
せっかくだし、参拝しよう。
ということで午後6時に、本当に1日の巡礼を終える。


昔ながらの小さな旅館は、風呂が共同で、1グループずつしか入れない。
せっかく足を伸ばせる広さの風呂に入れるというのに、次のグループのことを考えると、あまりゆっくり入れないのが残念である。

風呂も食事も終えたのが、午後8時前。
最近の旅で、こんなに早く落ち着くことって、なかなかない。
ちょっと、最近は風呂に時間をかけすぎているのかも知れない。
まぁ、ひとり旅での夜は長いので、風呂くらいゆっくり楽しむべきであるが。


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