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キックボード知多四国遍路    【3日目】
● 2015年9月21日(月) くもりときどきはれ 37番 大光院〜55番 法山寺



小さな離島なのに、こんなオシャレな交番。
「日間賀島」の名物にもなっている。


路地をすり抜け、ひたすら上り坂を進む「篠島」の
遍路道。住宅地の極端な立体構造は、離島ならでは。


苔むした道の奥にたたずむ「奥の院」。こんなすばらしい
場所が観光地化していないのは、実にありがたい。


旅で出会いたくないものの1つ、「通行止」。ここまで
走った距離とまわり道の距離が、ムダに感じる。
今日は離島を、2つまわらないといけない。
高速船に1本乗り遅れるだけで、何時間もロスが発生する。
時間を気にしながら、慎重に行動しないといけない。

ということで、朝は午前6時半と早めに出発。
30分後に高速船へ乗り、小さな島「日間賀(ひまか)島」へ。

島へ足を踏み入れるや、妙に気分が高ぶる。
もともと離島好きということもあるのだが、どの離島へ行っても、同じようにワクワクしてくる。
この離島独特の雰囲気って、何なのだろうか。


高速船乗り場から東へ進み、高台にある37番を参拝。
そこからは、島の南部を、西へと進む。

本当なら、島の北部・中央部にもある道を、ひととおり走りたいところである。
が、高速船の乗り合わせの都合上、島には40分しか滞在できない。
また別の機会に、ゆっくり堪能したいものである。


次に渡ったのが、「篠(しの)島」。
日間賀島よりも広く、民家も多い。
島にはお寺が3か所、いずれも高台にあり、キックボードをかついでひたすら階段や急坂を登ってゆく。

ちなみに、この島の中には「島弘法」という、島中にある88体の地蔵を巡るミニ遍路がある。
これもまた別の機会に、まわってみたいものである。


2つの離島を堪能し、半島へ戻ってきたころ、雨が降るのではと思えるほど空がくもる。
涼しくていいが、気持ちが下がってしまう。


40番から41番へは、軽トラックがギリギリ通れるくらいの、細い山道が続く。
左右は木々が生い茂り、人はおろか人工物もない。
こんな道では、野生動物が出てきそうで怖い。
おまけに、上り坂が続き、体力も消費する。

が、そこを抜けた先に突如広がる田園風景は、思わず感嘆の声をあげそうなほど感動的であった。
おそらく、風景そのものは、どこにでもあるものだと思う。
それだけ、山道を走る不安感が強かったということだろう。


43番を巡った後は、「番外 奥の院」へと向かう。
集落から徐々に遠ざかり、木々が生い茂る山すそあたりへ行く。
すると、突如として数多くのお地蔵さんや石灯籠・お墓などが並ぶ道となる。

そして奥には、真っ赤な三重塔が建つ。
実に神聖で、神秘的な空間である。


昼食をとり、44番へ。
ある程度進んだところで、まさかの「通行止」の看板が。

昔だったら、看板なんてお構いなしに、行けるところまで進んでいただろう。
が、いい歳して工事関係者や地元の人に怒られたくはないし、何より巡礼者という立場上、お行儀の悪いことはできない。
しぶしぶ来た道を引き返して、まわり道をする。


午後5時の段階で、55番までまわる。
近くに駅もあるので、ここで終わってもいい。
が、時刻表を確認したところ、次の電車が来るまで20分ほど待つ必要が出てくる。

じっと20分待つくらいならと、ひと駅分走って、少しでも明日の移動距離を短くすることに。
もうひと寺、とも考えたが、夕方のお寺は蚊が多いし気分も乗りにくいので、あまり無理はしないようにした。

で、電車に乗る。
明日また同じ駅からスタートするとはいえ、どうも交通手段を使っている事実が、納得できない。


宿は駅前にありながら、スーパーがない。
居酒屋もほとんどないため、仕方なく近くの定食屋へ。

今回の旅で、夜に外食するのははじめてである。
定食だけでなく、一品ものも食べながら、浴びるほど生ビールを飲む。
スーパーのごはんを部屋で食べるのも安上がりでいいが、こういうにぎわった場所は、孤独感が紛れていいものである。


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