ホームへ
履歴書 ダイアリ 旅の足跡 日帰温泉 リンク 掲示板 チャット
||    ≪旅の足あとTOP ||         1日目    |    2日目    |    3日目    |    4日目    |    5日目    |    6日目    |    7日目        ||


キックボード沖縄一周    【3日目】
● 2013年9月7日(土) はれ 沖縄県名護市〜沖縄県今帰仁村



ただの小路と思いきや、両隣に民家があり生活感も
味わえる、フクギ並木。地味ながらも、楽しめる。


どう見てもただの沖縄の民家。これが沖縄そば屋で
あることは、看板がなければ気がつくまい。


両側に青い海と空がいっぱいに広がる長い橋の
向こうに、古宇利島。到着までに心踊りっぱなし。


ひたすら畑が続き、要所要所に民家が点在。
日本の田舎とは、また違った雰囲気がよい。


荒野とも呼べる地に、突然の石垣。
この空間をひとり占めできる贅沢。
当然ながら、朝食も抜き。
おかげで支度が早く済んだ、という苦しい言い訳を自分に言い聞かせ、午前6時半に出発。

昨夜、暗闇の中で再び後輪が壊れかけていたのだが、案の定すぐつぶれる。
前輪からも異音がしていたので、交換。
タイヤの在庫が、ただただ不安になる。


いつもなら、朝は比較的涼しいし、快適に走れる。
が、やたらとバテる。
昨夜からごはんを食べていないせいか?
そう思うと、さほど感じていなかった空腹感を、急に覚えるようになる。

よりによって、出発後なかなかコンビニが見つからない。
ようやく1軒見つけたのは、1時間以上過ぎてから。


久しぶりにありつけた食事をいただきながら、今日1日の計画を立てる。
本島一周をあきらめた以上、距離をかせぐ必要はないので、寄り道をする候補を探す。
海沿いを走る道中にある、「美ら海水族館」が有名だし、ここで半日過ごそうかな。

再出発し、次の休憩では、宿の確保をする。
「古宇利島」という橋渡しの離島が、素朴でロケーションがよいそうなので、迷わずそこの宿を予約。
早めにつきそうな距離だが、時間が余れば島を徘徊すればいいだろう。


やがて、「美ら海水族館」にさしかかる。
が、そもそも1人で水族館というのもさびしいだろうし、結局素通りする。

その代わり、その先の半島にある「フクギ並木」という場所へ寄る。
名前のとおり、フクギという植物に囲まれた、細い道である。
道脇には普通に民家があったり、横道からは海が臨めたりと、それなりに楽しい。
ただ、下がダートなのでキックボードでは走れず、疲れているのにひたすら歩き続けないといけないのが、唯一の欠点だ。


昼食は、またしても沖縄そば。
小高い丘の民家の並びに、沖縄民家をそのまま改築したようなお店。
場所がわかりにくく、大きな道路に面しているわけでもないにもかかわらず、大サイズが600円は安すぎる。

午後1時を過ぎていたためか、お店も空いていたため、何度も水をお代わりしながら、ゆっくり休憩する。


そこから屋我地島を経由し、古宇利島へ。
このあたりは、海がきれいなのはもちろん、建物も少なくて、とにかく景色がすばらしい。

橋を渡り、古宇利島へ到着したのは、午後4時。
もっと田舎くさい場所かと思いきや、橋のすぐそばは、人が多い。
小さいながらもビーチがあり、海の家があり、ちょっとしたリゾート地としてにぎわっている。

時間が早いため、島をぐるっと一周することに。
しかしこれがまた、坂がきつい!
えんえん長く急な上り坂を進んでも、海は見えないし、まわりはほとんど建造物ないし、せいぜい畑が並んでいる程度。
のんびり散策、どころか、ただただ体力を消費してしまう。


島を一周してからは、お宿へ。
ビーチのあった場所から、島の内側へと入っていくのだが、これまたひたすら上り坂が続く。
道といっても、途中から畑のあぜ道になっていたりする。
本当に道あってるのか?と疑いたくなるほど、家もまばら。

少しずつ家が増えてきたかな、というところで、ようやく発見。
ゲストハウスなのだが、昨日おとといとは違い、沖縄民家そのもの。
ペアレントも、若い兄ちゃんではなく、老夫婦がやっている。

まずは到着してすぐ、お風呂へ。
風呂上りはお庭にあるテーブルで、おばあちゃんと夕涼み。
この前上陸した台風のこととか、飼い犬がハブに襲われたこととか、いろんな話をしてくれる。
旅が始まってから、人との会話をしていなかったこともあり、とてもありがたい。

しばらくすると、親戚だかヘルパーだか、男性がやって来て、さらに後から女性と子どもも加わる。
サーターアンダギーをいただきながら、がっつり話すというほどではないながら、ゆっくりとした時間を共有する。


夕日がきれいに見える場所がある、とのことで、行ってみることに。
さとうきび畑を抜け、歩いて5分、「遠見番所跡」という場所に到着。
異国船を観察するための、琉球王国時代の遺跡らしく、石垣でできた高台が残る。

そこからは海が一望でき、またふり返ると、建物のほとんどない畑と空き地が広がる。
ちょうど沈みはじめた夕日を眺めつつ、夕日に照らされる荒野の美しさにも感動する。


宿泊場所は、お庭の一角にある、離れ。
ロビーと、ベッドルームが2室あるのだが、今晩は僕1人のみ。

買ってきた夕食をとっていると、シチューをおすそわけしてくださった。
いろいろと気を使っていただき、本当にうれしい。


食後は再び庭に戻り、夜空を観察。
星が多くきれいで、時おり流れ星も見える。

お宿の方々も庭に集まり、そのうち子どもになつかれてたりしながら、ゆっくりとした時間を過ごす。
こうして、静かな場所で、静かに流れる時間を感じることも、悪くはない。


||    ≪旅の足あとTOP ||         1日目    |    2日目    |    3日目    |    4日目    |    5日目    |    6日目    |    7日目        ||