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圧倒的な存在感と雄大さを誇る、姫路城。修復
工事中だったのが残念。いつか観光しに来たい。
聖徳太子にゆかりのあるらしい「斑鳩寺」。
敷地内の至るところで、骨董品が売られていた。
路肩が狭く、カーブが多く、上り坂。キックボードで走って
いて、いちばん危険を感じるコンディションである。
赤穂の山に浮かぶ「赤」の文字。もっと時間に余裕が
あり、疲れがなければ、赤穂を観光したかった。
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昨夜のビール4本が仇となり、出発してしばらく、やたらしんどさを覚えた。
せっかく居酒屋をガマンしたというのに、ひとり部屋のさびしさで、ついつい飲み過ぎてしまった。
午前中は少し観光しようと、姫路城を目標に走る。
地図上ではすぐにたどり着く、はずだったのだが、なかなか着かない。
疲れが徐々にたまってくるが、「もうすぐ着く!」という意識が常にあったため、あえて休憩を避けた。
が、もうここで限界!
ひと休憩して地図を確認すると、何とあと10分あれば姫路城。
姫路城で休憩できるのがベストだが、休憩を中断して10分走る気力が残っていない。
具体的な目標を作ってしまうと、ついついその目標ばかりこだわってしまう。
やはりなるべく目標は作らないほうが、自分には合っている。
ゆっくり休憩をとってから、姫路城へ到着。
敷地の広さもさながら、天守閣をはじめとするいくつもの建造物があまりにも雄大すぎる。
大学のころ来たことがあるのだが、ここまで感動は覚えなかった。
オトナになった、ということだろうか。
腰をおろしながら、ゆっくり姫路城を眺めた。
ここはまた別の機会に、再訪したいものである。
今日はあまり急がなくてよい。
という意識があってか、再出発してからやたら寄り道がしたくなった。
そのときに、何げなしに目にとまったお寺でひと休みすることに。
「斑鳩(いかるが)寺」という、なんでも聖徳太子が造ったというお寺。
思った以上に門構えがしっかりしていて、境内も広い。
境内では、あちこちで骨董品の露店が広がっている。
定期的に、そういうイベントがあるのだろう。
古いもの好きな僕としては、この寄り道が大当たりだと確信した。
ひと休憩が終わってからは、1件ずつまんべんなく、骨董の品々を物色しては、ニヤニヤした。
再出発後は、あいかわらず市街地。
昨日からず〜っと、市街地が続いている。
気分的なものであるが、キックボードで市街地を走るのは苦手である。
なんかみんなに、「何あの人、ださっ」と見られている気がするためだ。
せめて、誰か話しかけてくれるくらいしてくれたら・・・
と思っていたら、老夫婦の乗る軽トラックが、僕のすぐ横につけてきた。
応援かな、と思ったら、ただ道を聞かれた。
なるほど、今回はテントや寝袋を持ってないから荷物が軽量だし、みんな旅人と思わないのか。
夕方になり、ようやく道は市街地ではなくなる。
と同時におとずれたのは、長〜い上り坂。
斜度はそれほどではなく、平地と同じスピードで走れるのだが、疲れがジワジワとたまる。
それより、歩道がなく、路肩がせまいことが恐い。
トラックに足を踏まれようものなら、その時点で大惨事である。
ヘタすりゃ、二度と旅ができない体になる、と想像すると、ぞっとする。
ようやく長い坂を抜け、目の前には住宅地の密集した、赤穂市街が広がる。
近くに大きな城跡があることから、城下町として栄えた環境が、今にも残っていることがうかがえる。
一直線にビジネスホテルへ行き、ひと休憩を済ませてから、夕食を調達すべく外出。
昨夜のように夜の町をプラプラしよう、という気力がないほど、疲れがたまっていることに気がつく。
おとなしく近所のスーパーへ寄り、食料を買ってビジネスホテルで済ます。
さて、ここ2日の宿は旅する前から予約していたのだが、明日はどこも予約していない。
ペースを考えると倉敷で宿がとれればちょうどよいのだが、倉敷の宿がどこも満室だったのだ。
倉敷から20キロほど先に1軒泊まれる場所があるが、キックボードで20キロの距離は、けっこうバカにならない。
どうしたものか思案しつつ、昨夜にこりて少なめに調達したビールに、物足りなさを感じる・・・
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