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何ともない町の、何ともない遊歩道。観光地より、
こういう「何ともない」風景が、たまらなく好きである。
旅の風景の定番である、漁港の風景。海と
山が同時に楽しめる港というのも、珍しい。
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さんざん疲れていたはずなのに、午前2時にふと目が覚め、しばらく眠れなくなった。
旅をしていると、たまにあることだ。
どうせ目覚めたついでにと、携帯のWebサイトを使って、結局倉敷から20キロの宿を予約した。
朝は早めに起き、午前7時には出発。
早めに出発しないと、日があるうちに宿にたどり着かないからだ。
出発してしばらくは、驚くほど田舎の風景が続く。
走っていて、気持ちがよい。
気に入った風景を見つけては、写真を撮りまくる。
そういえば、ここ2日ほど、ほとんど写真を撮っていない。
ずっと市街地続きだったため、ろくに風景を楽しめなかったせいであろう。
せっかくのいい景色もそう長くは続かず、やがて再び市街地へ。
国道というよりも、まるで高速道路のような、バイパス道である。
走っているというより、走らされている気分である。
とにかく夏のように暑く、やたら水分補給をした。
バイパス道は途切れることなく、夕方。
突如、キックボードがガクンガクンとゆれる。
どうやら、タイヤが変形したようだ。
出発前に前後輪とも新品のタイヤをつけたのに、3日でつぶれてしまうとは。
変形しながらも、まだ走れるのでしばらくねばってみたが、スピードが従来の半分くらいしか出ていない気がする。
仕方なくタイヤを替えると、案の定スピードよく走る。
少しでもタイヤに違和感があれば、すぐに交換すべきのようだ。
あたりが暗くなる寸前の午後7時、スーパーで夕食の買い出し。
そこから暗い道を走り、国道をそれた道を走る。
ビジネスホテルは「なんでこんなところに?」と思える、住宅地の真ん中にある。
朝から12時間も走ったせいで、疲れが今までの比ではない。
お風呂からあがって、まったく動けなかった。
汗をかきすぎてビタミンが不足しているのか、ビールよりも、普段は飲まない果汁入りチューハイがやたらおいしく感じる。
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