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屋根の上に石が並ぶ、独特の家が何軒も並ぶ集落。
台風や強風の対策なのか?旅っぽい光景である。
まぁ、言われてみれば見えないこともないかな・・・
人面岩とうたうには、若干パンチが弱い気がする。
夕日がきれいだという、七浦海岸で休憩。たいがいの
場所で見る「夫婦岩」、今まででいちばん大きい。
建物がきれい、接客がていねいで、リピーターに
なりたくなるYH。写真は次の日の朝撮影。
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いったん午前6時に目を覚ましたが、あいにくの雨模様。
雨宿りがてら二度寝をし、やや小雨が残る午前9時に出発。
しかし1時間も走ったところで、本降り。
やはり台風の影響が強いのか・・・
まぁ島一周ができなかったら、観光に切り替えるのもテである。
などと考えているうちに、雨はあがった。
それよりも、道のアップダウンが激しく、とにかくしんどい。
たまに訪れる集落の家の、屋根が特徴的である。
屋根の上に、大き目の石が何列も並べられているのである。
屋根は普通の日本家屋みたいに傾斜になっているのに、落ちないのかな?
という以前に、何のため?
ガイドブックでもあれば書いているのかも知れないが、そんなもの持っていない。
せめて地元の人に声をかける勇気があればと、いつも思う。
集落もなくなったあたりから、ひたすら海岸沿いの道が続く。
道幅もせまく、小さなトンネルがいくつもあり、いかにも「離島の道」といったところ。
海側には、荒波でえぐられたであろう、さまざまな形の黒い岩が連なる。
きれい!
今までいろんな奇岩・断崖を見てきたが、これほどまでに長距離にわたる美しい岩の光景は、はじめてである。
たまに、名前のついた岩もある。
代表的なのが「人面岩」というもの。
えっ、どれ?
一応岩はあるのだが、人面に見えるものがない。
よ〜く見てみたら、なるほどモアイ像を横から見たような形状のものがある。
僕だけでなく、あとから来る観光客も同じく、「どれ?」とまずはつぶやいていた。
太陽が顔を出したのは、午後3時。
さすがに太陽が出ると、暑い!
昨日から雨で濡らされていた体が、汗でズブ濡れとなる。
やがて市街地へと入る。
商店街に差しかかったところで、ハーモニカの音色が聞こえる。
1人の男性が、何やらプラカードを掲げながら、生演奏をしている。
一度は通り過ぎたが、あまりに気になったため、戻って声をかけてみた。
なんでも、6年間全国を行脚していて、ハーモニカだけで生計を立てているらしい。
こういう形の旅人に出会うのは、はじめてである。
記念に「六甲おろし」を一曲吹いてもらった。
それからは、大自然の続く道と、集落が交互に続く。
七浦海岸という、大きな夫婦岩が印象的な観光スポットで、長めの休憩。
すぐ近くの民宿兼食堂の店の前に荷物を置き、汗ダクのタオルとTシャツをベンチにぶら下げ、乾かす。
休憩の度に、ほぼ必ずやる行動であるが、店内からの冷たい視線をやたらと感じた。
夕方、スーパーで夕食を買っているうちに、あたりが真っ暗になる。
街灯が少なく、足元が見えないので、走ると何度もつまずく。
それより、予約しているユースホステルの場所が、わからない。
この集落の中にあるだろう・・・ということは見当がつくのだが、看板が見当たらない。
電話をしようとしても、携帯電話は圏外。
アバウトな地図ではわからず、とにかくカンだけを頼りに、なんとか見つけた。
建物は非常にきれいで、何よりものすごくていねいに接客をしてくれる。
立っていることすらおっくうなくらい疲れた体には、何より心地よい。
ただ、お風呂が小さく、1人ずつ交代で入らないといけないため、すぐ入れないのが残念。
部屋で天気予報を見て、思わずガッツポーズ。
あれだけ「来る!」といっていた台風が、なんと消滅している!
こんな奇跡が、あるものだろうか。
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