 |
日本最古の鉄製灯台「姫埼灯台」。何かかわいい。
この低さで、ちゃんと灯台の機能を果たすのか?
どう見てもただの民家にしか思えない、診療所。
ちょっと昔見たドラマを、少しだけ思い出す。
昔は赤泊港に着く船に対して、荷物を検査してそれに
ともなう課税をしていた・・・ということが勉強できる人形。
|
宿代を払う際、時間があればと、宿の裏手へ案内された。
縁側から裏庭を出ると、大きな湖が見える。
お宿の方が、ごていねいにも景色を楽しんで行くよう、すすめてくれたのだ。
湖の向こうに見える山あいと、周囲に広がる街並みがきれいである。
さらに、ウミネコの餌付けも体験させていただいた。
かっぱえびせんを宙に放り投げ、タイミングよくキャッチ。
単純なことだが、純粋に楽しい。
さて、今日が最終日。
台風で島一周できるか心配だった初日とは対照的に、今日はたっぷり時間がある。
出発してすぐ、あえて本通りを外れ、海岸沿いの道を走ることにした。
ハイキングコースとして、歩道が敷かれている。
はじめはよかったのだが、徐々に道がガレて、しまいには歩くことすら困難な道へとなる。
こんなんなら、素直に本通りを走ればよかった。
しかし、こんなガレて誰も近寄らないと思われる道にも、湾があり漁船が何艘か並んでいる。
まさに観光旅行では味わえない、ただならぬ生活感!
休憩がてら、日本最古の鉄製灯台という「姫埼灯台」へ。
車1台がやっと通れるようなせまい道を進み、生い茂った草をかき分け、ようやく灯台へ。
そのさまは、僕の知っている灯台とは違う、背の低いもの。
昭和のロボットアニメのようないでたちは、何とも愛嬌がある。
そこからは、小さな集落と、それをつなぐアップダウンのある道が、ひたすら続く。
たまたま通り過ぎたガソリンスタンドに、驚いた。
車2台分という小さな規模ではなく、ガソリンの相場。
家の近くでは120円ちょっとだというレギュラーガソリンが、何と152円!
まぎれもなく、今まで見たガソリンで、いちばん高い。
あと、ただの民家と思いきや、よくよく見ると診療所だという家屋。
ついつい、あのドラマを思い出す。
こういう場所の医者は、幅広い知識が必要だろうし、大変だろうな。
島の上陸先であった赤泊港へ到着し、これで無事、島一周達成!
小さな展望台へのぼり、どしゃぶりだった初日とは少し違って見える町並みを眺める。
さらに周囲を散策。
蝋人形(?)を使った、昔の番所の再現であったり、昔の消防車であったり。
博物館に置いてそうなものが、公園に無料開放されている。
ひととおり赤泊を楽しんだところに、旅の荷物をくるんだ自転車に乗る、1人の男性を見つけた。
しばらく孤独だったこともあり、なんのためらいもなく話しかける。
ほんの談笑のつもりが、30分も立ち話をしてしまった。
旅人同士の話は、本当に話題に尽きない。
まだ時間があったので、2時間かけて隣の小木港へと移動。
午後5時、小木港に到着したが、それでもまだ時間が余る。
そういえば、1日目の宿の近くに、温泉があったな。
ということで、温泉へ。
高台にあり、港を一望できて、絶景!。
旅をしめくくるには、最高のロケーションである。
雨と、灼熱と、絶景。
あいかわらず出会いの少ない旅であったが、日常生活から大きく離れ、これ以上ないリフレッシュができた。
転職という区切りとしても、実に有意義な時間であった。
また新しい職場でも、リフレッシュしたいときは、旅に出よう。
帰りの高速船で、スーパーで買ったお造りをアテにビールを飲みながら、あらためて旅というもののよさを噛み締めた。
|
|
 |